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ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

ドーナツ盤の音質 vol.4

2016-02-01 | ムジカと音楽
『ドーナツ盤の音質 vol.3』の続きです。



次は、昭和30年代の古いレコードプレーヤーのカートリッジです。



この当時はピックアップと呼ばれていました。

このピックアップは当時の標準的なロッシェル塩の結晶を使用したクリスタルピックアップです。



クリスタルピックアップには使い方が2通りあります。

よくあるパターンは、

ピックアップの負荷抵抗をめちゃくちゃ高く設定し

高出力を取り出す方式です。

この方式では自然に高域が減衰するため

無理やり使えばイコライザー回路も省略できるというもので

安価なプレーヤーに使用されていました。

もうひとつの方式は数十キロオームの低負荷で使用する方式です。

この方式は出力電圧が下がりますが

信号は安定しており、イコライザー回路を用いてフラットな特性にすることができます。

この電蓄はどとらでしょう?

ここで注目したいのが、フォノ回路に使用したと思われる12AX7です。

負荷抵抗が高ければこんな増幅率の高い真空管は必要ありません。

おそらく、負荷抵抗を低く取り、適正なイコライザー回路を設けていると考えられます。


このレコードプレーヤーのアンプ、スピーカー、ピックアップについて考えてきました。

総合的に判断してこのレコードプレーヤーは当時としては

やるべきことはきっちりやってある中の上あたりの製品だと思われます。

これらの組み合わせで音質を想像すると

100Hz以下はまず聴こえないでしょう。

200Hzあたりにヒトヤマあり、2~3KHzあたりまではカマボコ特性、

5KHz以上は急降下という音でしょうか。

次回に続きます。


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