イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

アクリルイコンは長持ちしない剥がれていく

2015年05月20日 | イコン
10年以上前にイコン画家の白石孝子さんと知り合い
「私は神父の娘だから特別なイコンが描けるのよ。
私たち家族はすばらしい家族なんだから」と聞かされてきましたので
私はオリエント美術館に紹介して
イコン教室を開いてもらったのですが、
まさか洋金箔シールを
「私にしか売らないのよ。すごいでしょ」と自慢しながら独占販売されるとは思ってもみませんでした。
エッグテンペラも
オリエント美術館の学芸員に言われて初めて描いたと言うし、
それで、すごいイコン画家と言われても
私は疑いしか出てきませんでした。

他の若い作家たちからも
「白石さん、自分たちはすごいって言っているけど何が一体すごいんだ?」
と質問があったりして
私も答えようがありませんでした。

エッグテンペラも4年くらい前に初めて描いて
正統なイコンの伝承者だ、と言われても
アクリル画家じゃないの?と思った人は多かったです。

熊本県人吉市の
人吉ハリストス正教会のイコノスタスも
私は介護があるからと断りましたが
白石さんがどうしても手伝ってほしいと言うので手伝いました。

日本の社寺は30年くらい前に
修復として手を入れたアクリルメディウムが
ボロボロと剥がれ
ちょうど文化庁が膠に変えていく修復をしていると聞いていたので
まさか、白石さんが市販のリキテックスのアクリル絵具で
人吉ハリストス正教会のイコノスタスを描くとは思いませんでした。

私は何度か「アクリル絵具でいいんですか?」とか
「リキテックスの市販のでいいんですか?」と確かめたのですが、
市販のリキテックスのアクリル絵具に
ホルベインやクサカベのピグメントを混ぜて描くというのです。
これは、大作だけれど、
今の文化庁の文化財の板絵の修復は
30年前の修復のアクリルメディウムが剥がれているので
膠に総入れ替えしているわけなのに
わざわざ、剥がれるとわかっているアクリル絵具で描くのだろうか⁈
と驚いてしまいました。

普通、社寺の大きな仕事は絵具の指定があるはずなのに
私には自分のアクリル絵具を使うように言われただけですから
私は、このイコノスタスを手伝うことは非常にストレスでした。
私はミカエルとカブリエルの金箔を貼っただけで
白石さんが「介護してたらイコンなんて描けないわよ」と取り上げていき
私は介護があるからと最初手伝いを断っていたのに
自分の都合で取り上げていくわけですから
「なんて身勝手な女だろう!
あれが宗教画家だなんて!」
と、私の両親が怒りましたが、私はホッとしました。
さっさと持って行ってくれて、非常に安心したのです。
剥がれるとわかっているイコンを描かなければならない
多大なストレスからの解放で安眠できました。

白石さんからもらったアクリルイコンでさえ、
ガラスの額に入れていても、
6年も経ってないのに、
洋金箔シールは変色し、
パリパリとアクリル絵具は剥がれきていますから
人吉ハリストス正教会のイコノスタスも、そう長くは持ちません。
30年は持たない、10年以内に剥落します。
プロの貼った金箔だけ残り、
アクリル画面は順番に剥がれていくと思います。
ピグメントを混ぜているので
画面の部分部分で収縮率が違いますから
剥がれるのは早いと思います。
イコンはハッチングを繰り返しますから
ハッチングする度に空気の層ができ、
マニキュアと同じように
パリパリになって剥落していきます。
そんなものを描かなくてよかった!と心から思いました。

白石さんは「年寄りばかりみていないでイコンを描きなさい」と私によく言っていましたし、
年寄りをみなければならない私は
介護を辞めてまでイコンは描きたくはないし
私の両親が「あれがイコン画家だなんてとんでもない」と怒りました。
非常に心身矛盾した発言をする宗教画家で
精神的にも信頼はできないなと思いましたから
本当に私は描かなくてよかった!と思っています。

あのアクリル絵具で
また別の教会のイコンを描き続けていくのでしょうか?
文化財修復とは真逆を行くイコンだなと思いました。
パリパリ剥がれていくイコンをまた描いているんでしょうか?
ですから、白石孝子さんにイコンを習っても
意味があまりないなぁ、と思いました。
画材のことがさっぱりわかっていない画家には師事できません。

ちなみに、私はアクリルで描いたイコンを差し上げるときには
「アクリルですから、いずれ剥がれます。
その時にはご連絡ください。
また描きなおします」と話しています。
アクリルは短時間で剥がれますので
必ずアフターケアが必要です。

白石さんのイコンを棄てたという人にお聞きしたら
やはりアクリル絵具がパリパリになって剥がれたから棄てた
こんなに短時間で剥がれる絵は初めてだ
ということでした。
アクリルはマニキュアと同じですもの。
剥がれるのは当たり前と思っていていいみたいです。
白石さんがご主人の陶板にアクリルで描いたセラミックイコンは
シール状になって剥がれると思います。

白石孝子さんは元々油絵を描かれていたのですから
イコンも油絵で描けばよかったのに、と私は思っています。
乾くのに時間はかかってもアクリルよりは長持ちだろうと思いました。
いくら一生懸命描いても、
アクリルメディウムのイコンは短命ですから。
イコンが短命だなんて、
まだ印刷物の方がマシだと言われるわけです。

仏画家、仏絵師は画材を知って描いていますから
まさかイコン画家が画材を知らないとは考えてもみませんでした。
もう、あんな画家はいいわ~
岡山を夫婦で罵りまくるし、
母の聖人を間違えたイコンを贈ってくるし、
二度と関わりたくはない画家だわ~と思っています。
自分勝手な考えで動くから、めちゃくちゃですもん。

私も人吉のイコン献金を出しましたが
あんなめちゃくちゃな画家なら
出さなければよかったと思いました。
あんな短命のイコンのために献金などしなければよかったと思っています。
すぐ剥がれていくことがわかっている人吉ハリストス正教会のイコノスタスは
すぐ剥がれていくのは予測できますので
また白石さんが描きなおしていくのだと思います。
21枚も修復しなければならないなんて
たいへん (´・_・`)
21枚もすぐに剥落するとわかっているイコンを描いたわけですから
ご苦労様でしたとしか言えません。
ため息が出ました。

今は、すごくまともな日本画の教室で
学ぶ機会ができてよかったと思いました。
常識のない画家に習っても
絵の上達は望めないなと思いました。

自分のイコン教室の生徒に柳井原ハリストス正教会で
「神父が見ていないんだから、至聖所に上がっていいわよ。
上がって撮影しなさい」と言うイコン画家ですから
私は信頼はできない宗教画家だと思いました。
至聖所に上がったりする女のイコン画家のイコンを
高額で買わされるわけですから
白石孝子さんのイコンを買われるときには
充分にお気をつけください。
母は至聖所に上がったりする女のイコンは気持ち悪るがるし、
違う聖人を描かれたので
白石孝子さんに送り返しました。
タダでもらったものでも、気持ち悪いイコンは持ってはいられません。

今度、白石孝子さんに会ったら
「神父の娘って、女は上がってはならないと言われている教会の場所に
上がってもいい特権でもあるんですか?」と聞いてみようと思います。
「私は特別なのよ」と言われていましたから
日本正教会の神父の娘に
特別な特権でもあるのかもしれません。

非常に奇妙な宗教画家だったなぁ。
だから岡山の画家たち、作家たちが
白石さん夫妻を警戒しているのだと思いました。
私も嫌な思いをたくさんしました。
日本画家からは、そんな嫌な思いをさせられたことはないので
イコン画家ってレベルが低すぎるとつくづく思いました。

今では、白石さんのやり方は
オウムの布教活動と似ているなと思っています。
自分を正しいと褒めあげ宣伝材料とし、
テレビなどメディアを使い宣伝していく手段です。

本当に正しいことは、
ニコライ堂に聞かれて確かめてください。
ちゃんとした教義を確認された方がいいです。
白石さんが度々言ってきた
「私はすばらしい仕事をしているんだから
私を敬いなさい」なんて教えは
どこにもありませんから
イコン画家を敬うなんて奇妙なことは
一切ありませんから
確認なさってくださいね。
それでなくても、今は宗教が怪しく思われてみんな避けているのに
神父の娘が奇妙なことをするものだと思いました。
いまだに私も母も気持ち悪く思っています。

私は
人吉ハリストス正教会のイコノスタスを描かなくてよかった!
私が日本画の模写を習った林司馬先生や
日本画家の先輩方に
「あんなペラペラなもん描いたんか!」と叱られてしまうところでした。
林司馬先生は入江波光と法隆寺の金堂壁画を模写された画家です。
修復士の方は「アクリルのイコノスタスなんか描いたんか⁈
考えられん」と言われていました。
社寺の聖像画にアクリル絵具など考えられんのです。

白石さんが自分勝手にミカエルとガブリエルを取り上げていかれて
私には本当に幸いでした。
おかげさまで、また日本画の勉強ができます。
奇妙なイコン画家の洗脳から逃れて
さっぱりいたしました!

アクリルメディウムは日本の風土、環境など考えられたメディウムではありませんから、
塗った瞬間から劣化が始まる。
膠のメディウムは板の支持体を湿気から守り
絵具を守り、さらに堅牢にする。
ですから、文化庁も板絵修復のアクリルメディウムを膠に総入れ替えしているわけです。
これを知らないなんて、
日本の画家とは言えない。
白石孝子さんて、日本の板絵を全く知らない人でした。
イコン画家ではなくて、
アクリル画家ではないのでしょうか?
白石孝子さんがメディウムや絵具をよく知らなかったのは
アクリルのチューブばかり使っていたからだと思いました。
チューブ絵具は非常に便利ですが、
画家の本能、感覚を鈍らせますね。

白石さんのイコン教室では、
エッグテンペラにもスプレーワニスを常用でした。
私はこれもダメだ!と思いました。
スプレーを使うとガスで、偏った部分乾燥になるからです。
エッグテンペラにスプレーをぶっかけていました。ゾッとした風景です。
スプレーワニスをぶっかけられる前に
毎日新聞のイコン教室は辞めました。
画材がめちゃくちゃなイコン教室には通えません。
あれらのエッグテンペラも
早めにごっそり剥落するだろうと思います。

人吉ハリストス正教会のイコノスタスにも
スプレーワニスを使っていたとしたら
本当、絵としては最悪!
絵がよくても、画材がめちゃくちゃなイコノスタスだな、と思いました。
洋金箔シールを平気で独占販売できる画家ですから、画材は知らないのです。
こういう人を先生とは、とても言えません。
主婦の趣味だな。
こんな仕事をするイコン画家の
どこを敬えばいいんでしょうか?
「私を敬いなさい、すばらしい仕事をしてきたんだから」と言われましたが
どこを敬うのか?
「神父が見ていないんだから、
至聖所に上がっていいわよ」とイコン教室の生徒に言うイコン画家が
人吉ハリストス正教会のイコノスタスを描いているのですから
どこがすばらしいのか?
さっぱり私はわかりません。

すぐに剥落するとわかっているイコンを描かなくて
本当によかったと思います。
林司馬先生や日本画の先輩方が
「へんな絵描いたらあかんで!」と
私の絵を守ってくれたと思っています。
絵には真面目に取り組みたいです。
百年持たないアクリルイコンを描かなくて
よかったとつくづく思います。
















































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花時計