イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

介護があるから

2013年06月17日 | イコン
イコン教室で
「イコンを描いたら、金になる」と
先生がよく言っていました。

私は、それをイコン教室でなぜ口に出すのかよくわかりませんでした。

「イコンを金に替えてはならない」と正教会のことを書いた本に書いてあるし、
そう伝えられてきたと聞いていたから。
神父様もそう言われたから。

「心で思っていても、生徒に話さなければいいのに」と、思っていました。

正教会の信徒でない生徒から、
「私たちは絵を描く楽しみで描いているのに、
このイコンは何枚セットだからと、強制的に描かされなければならないのか?」という声が出て、
これは、もう無理だと私も思ったのが昨年の今頃です。

私に「老人介護ばかりしてないで、イコンを描きなさい」と言うので、こりゃこの人からイコンを習うのは到底、無理だと思いました。
私の場合は、介護をしているから、イコンが描けるんじゃないの?と思ったからです。

「イコンを生活の糧にしてはならない、金に替えてはならない」という意味の中に
身体を使った労働で稼いだ金でイコンを描きなさいという意味があるのだと思います。

神父様と男性しか上がってはならないと言われている教会の祭壇にも、
写真を撮る信徒でない人に
「神父が見ていないんだから、上がって撮影していいわよ」と言うし、
これらの発言は
自分が神父の娘だから、特別なんだろうか?
と思いました。

私や母も、教会に問題があるのではなくて、個人に問題がある、と判断し
ならば、その個人の言うことを聞く必要はなく、
つきあいを続ける必要もないのです。

母は聖路加入学時に洗礼を受けていて、正教会に改宗し
また、祖母は仏画家でしたから、
「してはならない」ということだけは守らされてきており、
この画家の言うことは理解できなかったそうです。

私も「仏様や神様がしてはならないということを守らなかったら、罰があたる」ということを
信仰を持っていない大人からも、
よく聞かされて育ったものですが、
個人の判断の宗教になってしまっていることには
非常に奇妙な不可解さを感じます。

私はクリスチャンであることは変わらないけど、
あの画家から離れてよかったと思います。
描く絵だけでなく、着るものから、行動まで、つきあう人まで、
私だけでなく、他の生徒も自分の思い通りにしたいのですから、
それはご家族かご自分でしてくださいと伝えました。
自分たちがすばらしくて、
岡山はバカだと夫婦で罵り続けるおかしさには我慢なりません。

イコンや仏画を描くって、
そういうものではないからです。
人間同士の信頼がなくては、
仏様や神様からの信頼もないと私は思っています。

介護で病院で過ごすことが多くなりましたが、
こちらの方が、すてきな先生方にお会いできたり、
患者さんやご家族から、いろんな人生を教えていただくことが増えました。

また、モリモリと絵を描きたくなってきて、いろんな準備をしています。

城戸真亜子さんの「油絵って楽しい!」がちょうどよい時期に始まって、
城戸さんの介護の本も読みました。
城戸さんの絵に対する考え方は私は大好きです。

私もやはり、絵を見たり描いたりが介護の支えです。
油絵は何度か描いたけど、どうしてもにおいに酔ってだめでしたが
においの少ない絵具も販売されているので、それを使いたいと思います。

母の手術がどうなるでしょうか?
息子も城崎から帰宅し、また一週間が始まります。





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許されない暴言

2013年06月07日 | イコン
教会では、
神父様は「赦しなさい」と言われますが、
赦しはしても、許されない人間同士のエチケットがあるのでは?と思います。

学校の先生の度重なる暴言。
みなさん、苦悩されている石巻でなぜ⁈ と思います。

私も長い間、芸術家夫婦の暴言に黙ってきましたが、
母においては、
「岡山の人間は無能のバカだ。
やっぱり、東京はすばらしい」と言い続けた夫婦の言葉が認められないらしく、
教会の信徒総会の返事として
執事長に手紙を書いて、
今までのひどさを知らせたようです。

妻がイコン画家で、夫は洗礼を受けてない夫婦です。
母は昨年末にも画家に直接手紙を書き、
「東京出身の人間として、岡山批判はいい加減にしてほしい」と伝えました。
母のイコンの聖人を何度訂正しても、
間違えて描いて贈ってきましたので、
それも気持ち悪がり、年末に送り返しました。

調子に乗って岡山批判を繰り返して、
「岡山の人間は無能ばかりだ。娘のようになってみろ」と夫婦で十数年繰り返し言っていたのは
おそらく加齢による頭脳の変化もあるのだろうと
あの夫婦より年上の母が
教会に知らせたのです。

言葉による暴言というのは、
他人に向かって言っているようで
実はちゃんと自分に返ってきます。

今回も事実を教会に伝えでいるわけですから、
執事長や教会の方々は事実を知っていただければ
それでいいのです。

「神父様にはお会いしたいけど、
あの夫婦には会うのは嫌だ」と母は言います。
教会の場所も遠く、
また、すぐに母の次の手術がありますので、教会には当分行けません。
その旨、執事長にお伝えしました。

岡山に十数年前にやってきて
私も何点か買いましたが、
岡山の人が夫婦の作品を購入しているにも関わらず
いまだに、岡山批判を繰り返ししているという。。
母や私はとても、理解できません。

母の言うには
「東京こそ田舎者の集まりよ。
本当の東京の人間なら田舎を大切にする。
なぜなら、田舎がないから。
あの夫婦は、逆お上りさんで岡山を貶している」ということです。

母のような80過ぎた彼らより年上の人に言われないと
自分たちの暴言がみっともないと
わからなかったのでしょうか?

神父様のおっしゃる通り
赦しはしますけど、
人や地域に対する差別発言は、
私は許しません。
認めません!

暴言は必ず、自分の身に返ります。
暴言やいじめは自分を卑しめているのと同じです。










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宗教のパワハラ

2013年06月01日 | イコン
労働局の紛争相談の内容が、「解雇」についての相談を抜いて
「いじめ • 嫌がらせ ( パワーハラスメント)」が最多となったそうです。

私は職場でのパワーハラスメントではなく、
宗教の中でのパワーハラスメントを感じたことがありました。
宗教の中と言っても、聖職者からのパワハラではなく、信徒からのパワハラです。

我が家の歴史、両親双方の家の、
この200年をみてもクリスチャンよりの家系ではあるので
オルソドクスとご縁があったのは
自然の成り行きとして、両親も受け入れてくれ、洗礼を受けました。

信徒からのパワハラというのは
「私は神父の娘なんだから、私の言うことは間違いないのよ」から始まり
「私はイコンを描いているんだから、私を助けるのは当然でしょう」は繰り返し言われ

でも、真言宗の仏画を勉強していたときには、
お寺の子どもや仏画家からは、
そんなことは言われたことは一度もなかったのに、と思いながら、
そのイコン画家にイコンを教えてもらっていた訳です。

画家の夫は、岡山や岡山県民が無能だと罵るので
岡山のアーティストの間では有名で
私も「いったい、いつまで岡山への批判は続くんだろう?」と思っていましたし、
母の岡山在住の東京出身会の仲間でも
夫婦とも、東京生まれでもないのに、
住んでいる岡山を罵る人として知られていました。

私は私個人として、クリスチャンの信仰があるので
人の評判は悪くても、おつきあいはできるだろうと思っていたので
10年ほどのおつきあいがありましたが、

やはり、いつまでも岡山批判があり、
「東京のうちの娘のようになってみろ!岡山の人間は無能だな!」と私以外にも何人か言われたそうで

ならば、お茶の水在住のオルソドクスの日本のボスと
その、無能な岡山の人間よりできのよいテレビ局をしている娘に
「おかしくありませんか?」と連絡をした訳です。

「私たち夫婦はすばらしいんだから、なぜ岡山の人は私たちを称えないのかしら?」
「主人は大学教授になる人なのに、なぜ岡山の人は主人を大学教授にしないのかしら?」ともよく話していましたが、
これは、全く理解できませんでした。

神父の娘だからと言って、称えたりはしないし、
岡山批判を繰り返ししている人を岡山の大学は教授に迎えたりしないことは
誰でも理解できると思います。

「あのネットテレビと正教会は関係があるんですか?」と何人かに聞かれたのは、
イコンとネットテレビのカンパがごちゃごちゃになっているからで

「直接、インターネットテレビに聞いてください」と答えて
ネットテレビをしている娘さんに知らせました。

私は仏画も学生のときに勉強していたので
高野山や比叡山や、仏教の内面をほんの少し覗いて知っているのですが、
私利私欲を持った仏画家や仏師には一度もお会いしたことがなく、
そのイコン画家で初めて、
新聞やテレビを使って宣伝をして自分のイコンを売り込むとか
娘のネットテレビのカンパを募るとか
そのような行動を見ました。
「すばらしい家族」は、有名人になりたいようです。

昨年の今頃、母がついに
「どう考えてもおかしい!
天のボス(神様)やお茶の水のボス(ニコライ堂)は、
イコンは金に替えてはならないと言っているのに」と怒り、
私はイコン教室は辞めました。
私が辞めたあとも、あれでは何かあるだろうと思っていたら
教室内でも先生と生徒の金銭感覚の違いでトラブルがあり、私にも連絡がきました。
私もキルトの教室をしていましたが、
習い事に金銭トラブルがあれば
その指導者は信用なりません。
絶対に起こしてはならないのが、金銭の問題です。

神父様にお聞きすると、
「彼女がイコンを売るのは生活の糧だからでしょう」とのこと。

私は教会や神父様に従いますから、
それはそれでいいのでしょう。

けれども、イコンは私利私欲に使うものでは決してなくて
イコンを描いているから、画家になんとか賞をあげるとか
イコン画家を褒め称えるとかは
絶対に辞めていただきたいと思います。

仏画家で褒め称えられた画家に会ったことなどないと母が言っています。

日本のイコン画の世界の稚拙を感じます。
また、
自分や夫の芸術の仕事がすばらしいと言い切る愚かさにも驚きます。
もっと、日本画や日本の文化を勉強されたらいかがでしょうか?

これらが、パワハラのようなものだったと気づいたのは最近です。
私以外の人は早くに気づいていて、
よけいなエネルギーを使う人間とはさっさと離れていたのです。

人生経験も積んでいる40、50代になる人たちが信用しない訳ですから
いくら「私たちは立派な仕事をしてきた」と言っても
みんな信用せずに離れていきました。
私もそうです。
いつまでも、しつこく罵るのは無礼千万です。

岡山批判を恐らく死ぬまで繰り返すだろう夫婦とつきあいを辞めてよかったと思っています。

私は介護をしながら、ゆっくりイコンを描こうと思います。
その方が、暖かな柔らかいイコンが描けるように思います。

あの夫婦は、ただおかしいのではなく、
何か認知症のような精神的な病気があるのではないか?と
インターネットテレビをしている娘さんに手紙で知らせました。

春にニュースになりましたが、
人を痛烈に卑下したり、
人より自分が優秀であるという思い込みの強いのは
脳内のホルモン異常があるそうで
つまり、
いじわる爺さん、いじわる婆さんは
ただのいじわるではなくて
病気であるそうです。
病気であるならば、ご家族が関わらないといけません。

ご家族がいるので
他人の私たちが面倒を見るのではなく、
ご家族が見てあげればいいのです。

パワハラをする方も、パワハラをなぜするか?理由があるので
その理由を解決すればいいのです。

私の解決は、私たち夫婦はすごいんだといばりまくる夫婦から
母や父が救ってくれたことでした。
あのままでは、あの夫婦の個人的な要求に利用されていたと思います。
母が絶交状を画家に書き、
「ギャラリーで買ったら10万円するのよ」と言って渡された失敗作の花瓶やコップを段ボール2つで送り返しました。
欲しくもない花瓶やコップを受け取っていたのですから、
それは、正解だったと思います。

信仰は一切、変わりません。
それは、我が家の歴史もあるからです。

正しい信仰が個人の考えによって曲げられるのは
ナチズムやオウムと全く同等です。
それは、許されないと私は思っています。





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花時計