イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

人が人を

2015年05月25日 | イコン
近況をお聞きして、
すごく心配していた方に
京都でお会いしました。

私と同じように、
親の介護を抱えており
ひとりで苦しまれていると聞いていたので、
私にぶちまけたらいいと思って
覚悟して、お会いしました。

霊感などない人でも、
わかると思いますが、
人って落ち込んでいくと似たような人がよってきて
泥沼から這い上がれなくなります。
似たような人がまわりにたかり
同じ泥沼にずっといることになります。

親の介護で泥沼なんて、
実にバカらしい!

私は彼女の若い頃を知っており、
それは生き生きとした美女でした。
けれど、昨日、
久しぶりにお会いした彼女は、
お婆さんのような顔をしていました。
彼女がお婆さんになっていました。

「死は永遠の記憶」だと、
正教会でも繰り返し言われますが、
生きた人間まで死にひこずられることはない。
死は記憶、であって
死と共存するものではない。

こんな、本当に落ち込んでしまった場合、
落ち込んだ人を救えるのは
実は神様仏様ではなく、
同じ人間なんだと私は思っています。
人間の温かさしか、人間は救えない。
だから、宗教や哲学や倫理が人間の知識として必要なんだと思いました。

神様仏様は支えにはなるけれど、
速攻、動くのは人間だもの。
神様仏様が動いたのは、大抵、後から気づく。
それじゃ、今、苦しんでいる人には遅すぎる。
祈りはするけど遅すぎる。
だから、「誰かを遣わしてください」と祈るんだと思いました。
動くのは人間しかいない。

50も過ぎたら、昔はあちらの世界に
半分足を突っ込んでいたわけですから
人間が人間を支えてやらないといけないと思います。

そして、私たちは絵描きであるので
たいへんなときには、
絵を描くことがいちばん!

サンタと画伯に私も助けていただきました。
サンタも画伯も彼女も
林司馬先生から絵の精神を学んでいます。
これも、人間が人間を導いてくれた結果だと思います。
絵描きの司馬先生が、
絵描きの私たちをまた会わせてくれました。
司馬先生の絵描きとしての精神性が
いかにすばらしかったかは
亡くなられてもあるわけです。
精神性の立派な人は亡くなられてもなお、
人を導いてくれます。
恩師です。


介護で苦しんでいる人、たくさんいます。
でも、死にひこずられてはだめ!
自分の人生を生き抜かないといけません。

神様にも祈るけれど、
林司馬先生にもお願いしたいと思っています。
介護に苦しむ彼女を、
また絵の世界にお導きください。

大好きな司馬先生、
お願いね!

^o^















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