このブログ、今は忙し過ぎてお休み中なのですが、
介護で、とてもショックを受けた現実と
その対策方法がありますので書いておきますね。
介護や赤ちゃんのオムツかぶれで困ってらっしゃる方は、
これで解決のきっかけになるかもしれません。
また、ご自身の知恵にもなるでしょう。
実は、母も下、おしものかぶれが3週間ほど前から始まりました。
オムツ替えの度に観察していたのですが、
当時の気温が暑かったり、急に寒かったり、
本人が痒がらないので、かぶれが進行しないとわからなかったんです。
赤くなり、股あたりに発疹も出ていたのですが、
訪問看護士さんも、訪問入浴の看護士さんも
ただのかぶれだと思っていたのですが、
訪問入浴の日の夜、白いものが現れました。
ただのオムツかぶれではなく、
それは、カンジダでした。
実は私も、今は寝たきりの母を、一昨年、支えながら歩かせていた時に
くたびれ果てて、
カンジダになったことがありました。
カンジダの原因である真菌は、
人間誰でも持っていて、
身体が元気であれば何もしないのですが、
身体が弱り、免疫が落ちると現れて、
身体の表面に白いカビのようになり
痒みも伴います。
私は女医さんのいる婦人科に行き
抗真菌剤の塗り薬を処方してもらいました。
塗り薬で落ち着き、治ります。
私の処方された塗り薬はオキナゾールクリームのチューブですが、
そのオキナゾールクリームがチューブ3分の1残っていたんです。
独断で症状の現れた部位に薬を塗るのは、私は医者じゃありませんから、
だめな行為だとは思いますが、
寝たきりの介護の場合、
婦人科の訪問診療は全くないんです。
入浴の看護士さんは「皮膚科の訪問診療は聞いたことがある」とは言われました。
そして、訪問介護に関わる訪問診療の医師は内科ですし、
ほとんどが男性医師でしょうから、
訪ねてきて、女性患者の陰部など
絶対に診察しないわけです。
男性患者のは私はわかりませんが、
内科ですから、診察しないでしょう。
私がカンジダだと判断し、
独断でオキナゾールを塗布しましたところ、
翌朝、患部を洗ったら、白いものがたくさんお湯に混ざりました。
この白いのがカンジダです。
洗う時に市販のコラージュフルフル泡石鹸という洗浄剤で洗います。
これも抗真菌剤の入った洗浄剤です。
高いのですが、部活で汗まみれの高校生とかの臭いにおいなど、
制汗剤を振りまくより、
コラージュフルフル泡石鹸で洗う方が、臭いにおいはなくなります。
容器がブルーとピンクがありますが、中身は同じです。
オキナゾールを塗布する度に患部の炎症も発疹も治まりました。
カンジダは皮膚へのダメージがあり、今はその皮膚の回復中です。
私の持っていたオキナゾールがなくなりそうだったので、
1ヶ月に2回ある訪問診察日に、訪問診療の医師に処方してもらいました。
その時の医師は母のかかりつけ医とは違う、臨時にきた男性医師でしたが、
もちろん患部はみることなく、
オキナゾールクリームという名前も知りませんでしたから、
カンジダに対しては無知です。
内科の専門医でした。
薬局にオキナゾールクリームを取りに行き、
薬剤士さんに母のカンジダについての話をしますと
「薬を取りに来られるご家族の方の中にも、
『2年もオムツかぶれで困っているんだけど、どのオムツかぶれの薬がいいのかわからない』
と悩んでらっしゃる方が数人いらっしゃいます」と言われます。
おそらく、カンジダだろうけれど、
ただのオムツかぶれと判断されて、
あらゆる塗り薬を試してみたが全部効かない。
内科医では永遠に患部をみることなく、
オムツかぶれの薬ばかり処方しているわけです。
薬剤士は薬剤士だから、医師の処方について、この薬の方がいいとは言えないのです。
ですから、薬が違うだろうなと思いながらも、
オムツかぶれの塗り薬を出し続けているわけです。
(なんて不合理で薬代の無駄なんだろう‼️)
皮膚科医は陰部をみない皮膚科医ばかりで、
女性なら婦人科、男性なら泌尿器科に行って初めてカンジダとわかりますが、
寝たきり介護なら、とても病院には連れて行けない。
訪問診療をしてくれる婦人科医とか泌尿器科医がいたらいいのですが、
全くいないんです。
訪問看護士も自分がカンジダになってない限り、
カンジダがどういうものかわからないわけですから、
オムツかぶれと判断します。
ですから、オムツかぶれの塗り薬が効かなくて、怪しいと思ったら、
医師に「カンジダかもしれない」とはっきり伝えた方がいいと思いますが、
カンジダ以外の病気の場合もあるので、
連れて行けるのならば、
婦人科、泌尿器科の病院に連れて行って診察してもらった方がいいですね。
オムツかぶれは早めのうちに解決しないと、
オムツがはずせることはない患者さんの場合、
これからずっと困るわけですから。
家族の悩みにもなります。
私は悩むのはまっぴらごめんですから、さっさと動いて治せるものは治します。
この経過と現実を考えますと、
施設に入った寝たきり高齢者は
カンジダであったとしても
ほとんどが、オムツかぶれと判断されて、
そのまま亡くなっていく。
亡くなった時に陰部なんか見たりしませんからね。
納棺師さんは、遺体をお風呂に入れることもありますから、
わかってられて、黙っているでしょう。
陰部の病気は、
全く隠されたままで人間は亡くなっていくわけです。
これは、どうなのだろうか?
母の場合、昔の人ですから、
陰部に触るんじゃないと教育されていますから、
腰の両脇が痒いと言いました。
本当は患部が痒かったはずです。
私は腰の両脇の痒みの理由が、カンジダの陰部の痒みの代わりだとわかりましたが、
施設の人なら、本当に腰の両脇が痒いと思うはずです。
コロナ以降の介護施設の低下をよく聞きます。
病院もクラスターを恐れて、
嫌なみたくない患者はなるべく早く退院させています。
私はコロナ前から、在宅で死なせようと決めていましたから、
どんなことでも動じませんし、
早めにさっさと動いて、重くならないうちに解決しています。
コロナ以降も、介護、子育ても、
知恵をフル活用ですよ。
このネットの情報だってありますから、
どれが正しいのか?
自分で判断して、家族や自分を守らなきゃなりませんね。
医師や看護士の知識、知恵も限られたものだなと思いました。
薬剤士さんは、オムツかぶれの治らないのは
ほとんどカンジダだろうと言われていました。
患者さんや家族が、おしも、陰部の話は医師にも黙って言わなかったり、
陰部の話は不浄だと信じこんでいたりするからです。
カンジダは下痢を起こしますから、下痢止めを飲んでも効かないです。
下痢から死に至ることもあるだろうと思いました。
日本人は死について、不浄なものについて話さない。
この結果が、寝たきり高齢者にも被害を与えているわけです。
施設で亡くなる高齢者の原因にもなっているかもしれません。
訪問診療に婦人科や泌尿器科が入ってくれることを願います。