ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

快晴、緑の岬から。(1)

2008-04-15 17:44:47 | ムルマンスク市・街の表情
先のセミョーノフスコエ湖シリーズの際に、この日あまりにも気持ちよかったので更に足を伸ばし、緑の岬まで散歩しました。環境条件によりますが、湖から緑の岬まで徒歩で15分ぐらいかかります。まだ深雪の道のりを歩いたので恐らく20分はかかったかもしれません。

岬の上には三角形の建物があります。壁面には「Защитникам советского заполярья 1942-1944 (極北祖国防衛隊に捧ぐ1942-1944)」ここの地下に博物館があるそうです。大祖国戦争時の資料が展示されているそうです。ミリタリーヲタの皆さんには魅力的なオブジェが、ここムルマンスクには結構あるのです。

しかし夏季限定なので、現在は外側しか見ることができません。5月9日の戦勝記念日には開館する、という情報を小耳に挟んだので、そのときに再度寄ってみようかなと思います。

新鮮で獨特な強い味と香 わさび

2008-04-14 17:36:59 | スグレモノ・ヘンテコモノ
市中心街のサーモイローボイ通り沿いにある食材屋さん「パナマ・エム(Панама М)」。ここでは、その辺のスーパーには置いてない食材を扱っています。筆者の記憶が正しければ、醤油や海苔、甘酢生姜も、ここが最初に売り始めました。

そんなお店にひさびさに寄ってみました。真っ先に日本食材コーナーへ直行。
すると、以前と比べワサビのメーカーが増えていました。よくよく見てみます。右から:

①「新鮮で獨特な強い味と香 WASABI わさび」
②「????(ハングルなのでようわからん)」
③「S&F 青芥? 風味獨特」

ひとつひとつ見てみましょう。

①中国製のワサビですが、そのキャッチコピーに思わず目がとまります。最初その「獨特(どくとく)」を、さんずいの「濁特(だくとく)」と読んでしまい、
「清流で作られるからこそなのに、特別に濁(にご)って澱(よど)んでしまったワサビなんて、むっちゃクサそうで嫌だなあ。」
と思ってしまいました。
「獨」は「独」と同じ意味ですが、当用漢字です。普段日本では「独特」とします。それが当たり前。恐らく、中国では「独」という字は使われていないのでしょうね。
それから最後の「香」に送り仮名がない、というところに過敏に反応してしまうのは、恐らく筆者の職業病かもしれません。

②は間違いなく韓国製。韓国でもワサビ作っているんですね。

③は明らかに中国製です。プライスタグにもそう書いてあります。しかも、HONDAをHONGDAとするように、メーカー名をマネッこしています。
慌てモノが買いに来たら、あの「フォンドボーディナーカレー」でお馴染みの、日本の某食品メーカーの製品と勘違いします。
更にこちらにも「独特」でなく「獨特」の文字が。

お土産にいかがですか?

プラーズニク・セーヴェラ-トナカイ競争大会-③

2008-04-13 03:30:06 | スグレモノ・ヘンテコモノ
年甲斐もなくはしゃいでしまった後は、土産展見物です。
先に書きましたように、サーミ族の皆さんにとってこの日は絶好の小遣い稼ぎ日。
サーミ族お手製の「サーミーグッズ」を販売していました。

サーミーグッズは白樺の樹皮、トナカイの毛革、フエルト、ビーズなどで作られます。素朴な自然の色と、赤青黄などの大胆な色使いを施し、いかにもエスニックなデザイン。

キーホルダーなどは、値段の手ごろさで結構売れていました。

筆者はサーミ巡りをしたことがあるので大体の商品は見慣れていましたが、中で一つ見慣れない商品があったので、釘付けになってました。それは写真左にある、パスポートケース(200p≒800円)。日本のパスポがちゃんと入るケースなんです。迷わず購入。

プラーズニク・セーヴェラ-トナカイ競争大会-②

2008-04-12 05:11:12 | ムルマンスク市・街の表情
トナカイ競技の後は、トナカイと触れ合う時間が設けられます。観客にとっては年に一度となる、大量のトナカイ達との触れ合いタイムになります。また、出場者にとっては絶好の小遣い稼ぎタイムになります。

レース後のトナカイ達との、記念撮影や試乗で会場は沸き立ってます。
出場者の中には北方少数民族サーミ族のコスチュームを着た方もいて(写真)、ひと際目だっていました。
※サーメ族ともいう。ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北方地帯に住む少数民族。独自の民族旗、言語(サーミ語)などを有する。ロシアのサーミ族はロシア連邦北西部のコラ半島中央にあるロボゼラ湖畔に多く住み、人口数は千人くらい。

同伴者と見に行ったのですが、その同伴者が何やら妙案を浮かべ、トナカイマスターに交渉しに行ってます。耳をダンボにして聞いてみると、試乗の交渉をしているようでした。

マスター「んー。試乗できるのは7歳~14歳までだよー。」

同伴者「そりゃもうその範囲内よ♪」

・・・・誰のこと?

マスター「あーそーなの?いいよいいよ、ぢゃ乗って乗って♪」

同伴者「MOPAちゃん、ほらほら、早く乗っちゃって♪」

・・・・・・・ぉいこら筆者のことかいっ!






で。
調子にのって、乗っちゃってみましたー♪




筆者はロシアの中だけでなく日本でも低身長ですが、この日ノーメイク(基礎化粧+日焼け止め)だったのが災い・・・否幸いだったのか。

これまでの記録は、盗難の件でムルの警察署でお世話になったときに間違われた「16歳」でしたが、この日は記録を更新した日となってしまいました・・・・・・。

プラーズニク・セーヴェラ-トナカイ競争大会-①

2008-04-11 03:31:46 | ムルマンスク市・街の表情
ドリーナウユータ競技場で、トナカイ競争大会が寒中水泳大会と同時開催されました。

トナカイ競争大会についてのネット記事です(ロシア語、video有)。一見犬に見えますが、トナカイです。お間違いなきよう。
http://murman.rfn.ru/rnews.html?id=22181

祖父から父へ、父から息子へと伝承され続けたトナカイぞり。プラーズニク・セーヴェラが始まった当初からある伝統競技です。

以前はローパリやエナ、クラスノシェリヤなど遠方から競技に参加しに来たので、アスリート達は非常に参加困難でした。

現在は、ロボゼラ市にあるソフホーズ「ツンドラチーム」と、第26専門学校の2団体からの参加のみとなりました。

100年前はこのトナカイがコラ半島の主要交通手段として利用されてきましたが、現在は年に一度この祭典で見られる程度となりました。そのためか、この競技は幅広い年齢層の地元民に親しまれるものとなったようです。

日本語教室初日

2008-04-10 03:38:35 | 日本語教室・日本文化
4月8日(火)18:30から語学学校リングアにおいて、日本語教室が開校しました。

契約時に訪れたときは5名と聞かされてましたが、当日来てみると倍の10名に増えていました。中にはRafaelloさん時代の生徒さんの姿も。彼女の話をしてみましたが、この生徒さん達キャアキャア感激していました。

この日はひらがなの「あ~こ」までと、挨拶3本を教えました。ムルマンスクでは日本食や漫画ブームのお蔭で、日本の有名な言葉が浸透しているようです。今回教えた挨拶もすでにご存知のようで、発音は完璧でした。この分だと、次回からは教える量を若干多くしてもいいかな~。

こちら結構アガッていて、準備はしていましたが、途中妙な説明をしてしまったり語学力不足をひしひし感じることもありました。そのようなことを正直に話したら生徒さんの方から日本語で

「頑張ってー!」

ありがと・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?

初回は皆さん初めてなので30分短縮しました。次回からは20時までじっくり教えますよ~。

プラーズニク・セーヴェラ-寒中水泳大会-③

2008-04-09 18:31:36 | ムルマンスク市・街の表情
寒中水泳大会についてのネット記事です(ロシア語、video有)。
http://murman.rfn.ru/rnews.html?id=22183&cid=7

寒中水泳大会は今年で29回目を数えます。毎回このブ厚い氷で覆われたセミョーノフスコエ湖を、25mのレーン状に削り取って開催することが恒例となりました。

プラーズニク・セーヴェラの種目競技の中では、最も年齢層にバラエティ溢れる種目で、今回の最高齢は前出のスーパーおじいちゃんでなんと80歳。

初回目の出場者はムルマンスク市民だけだったそうですが、徐々に増え今ではムルマンスク市民だけでなく、モンチェゴルスク市、オレネゴルスク市、パリャールヌィ市(閉鎖都市)、ザアジョールスク市(閉鎖都市)、ニーケリ市(閉鎖都市)、コブドール市(閉鎖都市)などの近隣都市から、レニングラード州、ロストフ州といった遠方都市からの参加も増え、現在102名のモルシュさんが集い競うようになりました。

「扁桃炎にならないためにも、咳に悩まされないためにも、病院の寝台に寝転がらないためにも、俺たちは氷に穴掘って泳ぐのさ!」

究極のスポーツ健康ヲタらしい、コメントでした。

プラーズニク・セーヴェラ-寒中水泳大会-②

2008-04-08 00:33:36 | ムルマンスク市・街の表情
すみません。参加人数は102名でした。さらに多かったんですね。m(_ _)m

入場行進の後、昨年優勝したアルハンゲリスク市モルシュクラブの長老さんが御挨拶(写真右)。赤地のタスキには黄文字でくっきりЧимпион(チャンピオン)と書かれていて、眩しいゼおじいちゃ~ん♪

そして審査委員長からルールの説明を聞き、早速シルバー女性から寒中水泳スタート。出場順はそのあとシルバー男性、実年女性、実年男性、若年女性、若年男性と続きました。

-5℃の地上にある飛び込み台から、水温約3℃冷たい湖に元気良く飛び込む姿は、老若男女拘らず実にエネルギッシュでした。

プラーズニク・セーヴェラ-寒中水泳大会-①

2008-04-07 06:10:02 | ムルマンスク市・街の表情
4月5日に寒中水泳大会があったので少し報告します。

まだ厚い氷で覆われたセミョーノフスコエ湖畔にある丸太小屋の近くにおいて、只今開催中のスポーツ祭典「プラーズニク・セーヴェラ」の種目のひとつ寒中水泳大会が開催されました。

ムルマンスク州の各都市や他州の都市から凡そ50名近くの参加者が、日頃の成果を100%出そうと意気揚々。

私の友人で、神現祭のときに見事な泳ぎっぷりを見せてくれたモルシュさん(セイウチ遊びを嗜む人の意味)は、出張のため今回は参加できませんでした。残念。

動画はこのときの入場行進の様子です。こんなにたくさんモルシュさんがいらっしゃったとは・・・唖然。

快晴、凍てついたセミョーノフスコエ湖上から。(3)

2008-04-06 19:15:53 | ムルマンスク市・街の表情
再び前方を見ると、目の前に特徴的な建物がある。ラップランディアと呼ばれる、文化センターみたいなもの。

中にはプラネタリウムがあるとかないとか。

そして、建屋の突出した部分には天文ドームがあるとかないとか。

でもここって夏場でさえ、あまり栄えてないんだよね。文化センターなのにもったいない。


さらに先へと進みます。