ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

治安に気をつけよう

2008-08-26 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
最近、グルジアvs南オセチア共和国で勃発した紛争が、大きく発展して米国vsロシア、更に世界は多極化の方向へ進んでいます。

今回の紛争で舞台となったコーカサス地方(Кавказ、カフカースとも)は、グルジアを含む12地域(詳しくはウィキのカフカース参照)で構成されますが、ここは昔から紛争が絶えない地域として有名です。

そしてこの地域に住む所謂コーカサス系と呼ばれる人々は、小さい頃から平和かつ建設的な教育ではなく、即戦力となるように軍隊教育を施されるところが多いそうです。このため、欲しいものは強奪する、というのが彼らの主体に根付いています。

[1]コーカサス系による強盗etc
夕方通りを歩いていたとき、筆者の右側をコーカサス系の若い男が走っていきました。彼は、見てくれに相応しくないラメのバッグを左手に持ってちらちら物色していました。恐らく、どこかで女性からひったくって逃走してきたのでしょう。

また夜に筆者が土産屋を物色していたとき、背後の暗闇から近づかれました。もしここでもう少し長居していたら、そして購入しようとバッグや財布を開けていたら、盗難被害に遭っていたかもしれません。

コーカサス系の人は情熱的な人が多く、彼方此方で女性に果敢&不撓不屈でアプローチしている様が見られます。
聞くところによると、黒髪女性が人気で、髪を纏めず風になびかせるようなヘアスタイルだと、コーカサス系の男性が良く声をかけてくるとか。更に筆者の容姿は10代に見られるらしいので、コーカサス系からしてみれば、「ザンバラ黒髪&teen agerのカモが、ネギ背負ってやって来た。ちょいとコマシて美味しい思いをしよう」と思われ、彼らの興味をそそる可能性が大いにあるとのコト。・・・・・・なので学校の校則宜しく、髪は束ねて行動し、終始誘いを無視し続けることを余儀なくされました。

特に女性は、声かけられたと思い上がらず、襲われないように気をつけましょう。
男性も、貴重品類が盗難されることが無いように気をつけましょう。

[2]爆弾テロ(?)
復路アドレル・ソチ国際空港に到着しベンチに腰掛けていたとき、ビールケースくらいの大きさで封されていたダンボール箱(不審物)が、筆者の横にひっそりと置かれていました。売店の後ろに目立たぬように置かれていたので不審に思い、傍にいた警官に通報、周囲の利用客を避難させるハプニングにまで及びました。結局はただの空箱であったことが調査でわかり、大事には至りませんでした。

コーカサス地方は、昔から地政的思惑が交錯し、紛争が絶えない地域。人が集まる施設等を爆破対象にした爆弾テロ事件が起こっても、可笑しくありません。ソチも北コーカサス地方に含まれます。まだ紛争地域から離れている分安心ですが、油断は出来ません。

外務省の安全情報を前もって熟読し、現地では十分注意して行動しましょう。

http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=178#header 外務省海外安全情報(ロシア連邦)のHP


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