6時半、予定時刻に出発し順調に高速を抜けて8時半ごろ到着。という予定が高速道路をミスって15分のロス。
ウポポイに到着したのは開園15分前の8時45分ごろでした。
――――「どうです!この青空!」
二人を歓迎するかのような空に期待は高まりますな。
ここでひとつ情報。コロナの影響で色々と入場規制があります。
先ずウポポイに入る為にはコンビニなどで購入するチケットが必要になります。更に、国立アイヌ民族博物館を利用する為には事前予約が必要で、そちらは博物館のウエブサイトから予約(無料)。そして、ウポポイの中では整理券の必要な施設があり、施設ごとに違うので現地で確認が必要です。
初めて行く方、意外と分かりずらいので、施設の内容やタイムテーブルなどは事前に確認して行かれることをおススメしておきます。
私たちは9時からの博物館の予約を取っていたので入場して早々、博物館へ向かおうとすると「20分から歓迎のおどりがありまーす」と大きな声で呼び込むスタッフの声。
――――「いやいや、迷うわけですよ」9時からのチケットを取っているので急がなきゃいけない。でも、歓迎のおどりも見たいってね。
同じように「どうしよう」って迷っている方が数名。
――――「解決策は聞くしかない」と言うことで、奥様が博物館まで走り確認後、歓迎のおどりを見てから、博物館に無事入場することができました。
とっても軽快な歓迎のおどりを鑑賞し、いざ博物館へ。
館内はとても綺麗で、分かりやすく展示されていました。文化的な説明が多かったのが印象的ですね。意図したものでしょう。
今回、ウポポイに行きたかった一番の理由。アイヌという民族をどう『切り取っている』のか・・・?
あまり難しい話は止めておきますが、アイヌの歴史、特に江戸後期から明治時代は恵まれたものではなかったはずです。流刑地だったり、一攫千金だったり、商売だったり、理由はどうあれ、土地を追われた人だったり、野望を持った人たちが北海道(蝦夷)に入り、先住民族であるアイヌの人たちと、すぐに協調したわけがないからです。今、残るアイヌの多くには悲しい歴史があります。それをどのように展示するのか・・・?
住居やアイヌ模様など、培った文化に根差した展示が多く、暗いイメージはまったくなかったのが印象的です。
違和感を感じるほど明るく感じるたのは、文化の伝承を目指したスタッフの若々しさから来るものかも知れません。
先に書いたように伝統や文化に意図的にスポットを当てていることを否定するつもりはまったくありません。
もし、ここから先の文化や歴史を学びたければ自分で調べれば良いのですから・・・・。
それにしても綺麗な施設。
入場する前に迎えてくれるのがコンクリートでできた回廊
掘り込んだアートに、自然と協調してきた歴史を感じる事ができます。
ビジュアル的にも楽しめる施設『カムイアイ』では大鷲の目になって、キツネの目になって北海道の自然を見ることができます。
自然がとても贅沢に使われていてポロト湖や昭和新山をバックに写真を撮ることができます。時期にもよりますが日没後はプロジェクションマッピングも見られるようです。
鮭を獲る。
今、北海道ではアイヌの人たちが川で鮭を獲る行為をめぐり裁判が行われています。
川は産卵する場所。だから川で鮭を獲る事を禁止し、海で獲りましょうと決めたのは和人の私たち。
アイヌの人たちは古来手作りの道具で鮭を川から恵として猟をしていました。
鮭は冬を超えるための貴重な食糧です。大きな船を持たないアイヌの人たちは、川で獲らないで暮らすことができなかった。
それを禁じたのは、あとからやってきたマジョリティ。多数で制圧したのです。漁法や狩猟の道具までも奪ってしまった。
アイヌの人たちは言います。
「私たちは自分たちが食べるものを自分たちが必要な分だけ、川から頂き、身はもちろん骨や皮まで利用します。
一方、現代の人達は近代的な漁法で根こそぎ鮭を捕まえ、必要なものはオスの身とメスのコッコ。それ以外は捨てるようなものです」(あるラジオ番組での語り)
さて、どっちが正しいのでしょうか・・・?
北海道の皆様、そんな北海道の先住民の歴史にふれてみるのは如何でしょうか・・・?
と言うことで今日は終わり。
秋晴れも本日迄と言うことで畑に出かけます。皆様も素敵な一日をお過ごしください。
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