夢畑通信『畑の花』 田舎暮らし体験日記

北海道に移住して二十数年。田舎での子育てを終え、残された夫婦は新たな楽しみを見つける旅を続けます。

2023年3月定例 一般質問

2023-04-07 08:50:26 | 議員報告
最後の一般質問は、マイナンバーカード、防犯カメラ、ペーパレス化についてです。
一般質問や委員会などで再三お願いしている内容なのですが、動きが鈍いので最後の質問に選ばせて頂きました。
一般質問の再々質問でも言ったことですが、下の内容がベースにあります。是非、こちらだけでも一読ください。



この四年間、私はデジタル化への道筋をつけるために、しつこいぐらい議会・委員会で取り上げてきました。
デジタル化の必要性をあらためてお伝えする必要はないと思いますが、その根底にあるのは日本の弱体化。
今回の三つの質問にも共通するのですが、日本の社会構造の根底にあるのは、新しいものに馴染もうとしない、新しいものをつぶそうとする力です。
原子力や宇宙開発、空飛ぶ車や自動運転、テレビのデジタル放送や車のEV化、どれもネガティブな志向が社会をけん引し、なかなか国民や政治に浸透しない。
淀んでいる間に、日本の独自の技術はアメリカを始め中国や韓国に抜かれ、今や所得水準もアジアで中ぐらいです。
地方議会で取り上げるにはあまりに大きなテーマかもしれませんが、地方の議会からICT化を行うことが、作業や会議における効率を高めオンラインでの開催やペーパレスのゼロカーボンに繋がっていくことです。
特に、オンライン議会の開催は、若者、特に子育て中の若い女性の政治参加促進します。
こんなちっぽけな地方からなんて思わないで、この美しい北海道の片田舎から一歩踏み出すことが必要だと考えます。




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『マイナンバーカードについて』
現在マイナンバーカードの必要性と言えば行政事務における作業の効率化とスピードの向上だと考えますが、今後、銀行や電子カルテとの連携や、スマートホンへの組み込みによってて様々な利便性を得ることができるツールになると言われています。ただ、未だにデータの管理や番号制度、ネットリテラシーやデジタル格差への懸念も根深く、国の速報値によると現在の申請状況は68.8%(令和5年2月12日現在)、交付率は60.1%という状況です。
先ずは、現在赤井川村の申請状況と普及率をお伝えください。
効率を高めるには限りなく100%に近づける必要があると思います。大分県の姫島村(ひめじま)や新潟県の栗島浦(あわしまむら)村など交付率が90%を超える地区も現れ、普及も広がりつつありますが、二万円分のマイナポイント対象になる申請が2月一杯で終わり、今後、交付率を高めるには、直接的に申請につながる活動が必要だと考えます。以前も村長から交付率を増やす方法をいくつか提案されていましたが、今後、具体的なお考えがありましたらお伝えください。

『防犯カメラについて』
以前質問した時は監視社会につながるということで防犯カメラの設置は考えていないという内容の答弁がありましたが、本年に入り急増する強盗・窃盗事件を背景に社会全体の防犯意識の高まり、個々で防衛するご家庭も増えているようです。赤井川村における防犯カメラの設置状況(個人を含む)は把握されているでしょうか?(キロロ数基観光用 毛無 大正橋 余市川) 
近年の犯罪傾向は、明らかに防犯カメラの設置が進んでいない地方で発生しています。むしろ、防犯カメラが犯罪を地方に追いやっているのが現状で、住民の安全安心を得るためにも防犯カメラの普及に力を入れるべきではないでしょうか。警視庁のHPでも誘拐・窃盗・恐喝対策としては地域特定箇所に監視するシステムが防犯上もっとも有効だと書かれています。
それに伴い、管内ではいち早く黒松内村が学校の通学路に個人のプライバシーを守りながら15台の防犯カメラを設置し、更に今後必要と思われる場所を住民の聞き取りながら増設するとあります。子供達を含め村民が安心して生活をしていく為にも、12月の一般質問では何もお答えいただけなかった保育所の周りは当然ですが、小中学校の通学路や公共施設に防犯カメラが必要に感じていますが村長のお考えをお伺いします。

『ペーパレス化について』
ゼロカーボンビレッジ戦略会議の席で村長が話題にした赤井川村の広報誌。ゼロカーボンの見地だけではなく環境に配慮したカーボンオフセット用紙を利用していて評価できるものだと思います。
一方、行政業務において使用される用紙に付いてはどうでしょうか?近年は間伐材や植林木が使用された紙が多いと思いますが、一年で使用する紙の量は膨大です。業務の性質上、紙の利用をゼロにするのは無理ですが、部局間でのやり取りは、かなりペーパレス化できるものがあるのではないでしょうか。
議会資料や議案書においてもペーパレス化をすることはコスト面だけのメリットではなくスムーズでスマートな議会運営につながることだと感じています。
議会のペーパレスについて具体的はお話すれば、3年前「議案や議会で使う資料をペーパレスでできないか?」と協議した際、「予算書に関しては各課での互換性が統一されていない為、現段階では難しい」更に
「先ずは議会サイドでペーパレス化が可能か検討して貰いたい」という趣旨の話し合いがもたれました。
それを受け、勉強会や検討を重ね、先日行われた議会活性化委員会では「いつまでも躊躇するのではなくペーパレス化を推進していこう」ということが決まり、次期議会への引継ぎ事項としました。
この決定はICT(デジタル化)へ最初の一歩だと感じています。
今後、行政と議会の協力とシステム導入に向けた課題もクリアーにしていかなければいけませんが、先ずは現状、デジタル化に向けた課題があればお伝えください。
更に、村長のデジタル化に向けた考えや思いをお知らせください。

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尚、質問に対する回答は赤井川村HP議会議事録を待って紹介します。
(議事録の公開が非常に遅いです。誰か抗議して下さい!)

2022年12月定例 一般質問

2023-04-07 08:34:44 | 議員報告
令和4年12月に行われた定例会での一般質問です。
実際に子育てをされている保護者の方から聞き取りし、自分で分析出来たものだけ質問させて貰いました。
かなり多岐にわたって質問させて頂きましたが、幼児・小学校・中学校・高校と順に並んでいます。
宜しければ最後までご覧ください。



タイトル 『赤井川村での子育てについて』

「田舎での子育てのメリットとデメリット」とネットで検索すると様々な書き込みがあり
それらの記事を読むと、比較的田舎での子育てを好意的に見る記載が多いのが現状です。
特にマスコミにいたっては、視聴率を優先するあまり、良い部分ばかりを切り取り、さもありなんと感動ドキュメントに仕上げる傾向が強いように感じていますが、
個人的に子育てを振り返ると、それほど簡単なものではなく、美しいものではないというのが本音で、
特に小中学校のうちは従順に育つ子供達も近隣の高校や社会に出たあと、上手に周りとなじめないと言ったケースが目立つような気がします。
それはなかなか表面には出づらく、目立ちはしないけど、各家庭が抱える問題としてはかなり深刻なケースが多いのではないでしょうか・・・?
人数の少なさが問題なのか、へき地の地域性の問題なのか、当然家庭環境もあり、多面的な要素が含まれるとは思いますが、
それらの問題と向き合う必要性も感じ、問題を探りながら、現状理解と、情報共有を狙い、
田舎での子育や教育について村長や教育長、関係機関を横断していくつか質問したいと思います。

『赤井川村での子育てについて』
〇 保育所の1歳児保育に付いて
11月の議会協議会でも質問しましたが、1歳児保育の具体的な必要性を調査されているのか?更に、今後の利用者の見通しをどのように予測されているのかお伝えください。

〇 受け入れ体制について
昨今の物価上昇の影響で、家計のことを考えると一歳児保育があれば、早くから共稼ぎができ
住民は喜ぶだろうというのが考えの背景にあると思いますが、それが本来の子育てや教育に繋がるかは疑問です。
専門家の意見を聞いても、1歳児は自我の塊で、それを保育の枠にはめて過度に成長をコントロールすることへ警鐘を鳴らす人もいます。
そのような状況下、ベテラン保育士を1歳児保育の担当にあて、それを補う為に二名の求人(うちひとりは協力隊で行いたい)というのは拙速のような気がします。
長期的観点から言えば、しっかりとした保育の基盤を作り、安心して1歳児を預けられる体制を築くべきだと考えますがいかがでしょうか?

〇 スケジュールについて
実際に1歳児を受け入れる体制ができているかと言えば、安全面だけ見ても問題があると感じています。
車が敷地内に簡単に、そして誰でも乗り入れができ、施設内の境界がない。
不審者も簡単に施設内に立ち入ることができるのに施設内外に防犯カメラがない。
統括して施設を管理するものがいない為、グランドが雑草で覆われ、利用できないなどと言ったこともおきました。
少し前までなら「こどもを預かってもらえるだけでもイイや」と考える親もいたと思いますが―――「今はどうでしょうか?」
通園バスの置き去り、保育士の虐待、少し状況は違いますが、色々と保育の現場で問題の多い中、
1歳児保育を受け入れる前に安全性や施設の機能性を高めることの方が先ではないかと考えます。

現場の声や専門的な知識を持った方の意見なども聞いておられると思いますが、
今後どのようなスケジュール感を持って進めていこうとしているのかお伝えください。

『赤井川村での学校教育について』
〇 学校に行けない生徒が増えている現状について
田舎はどうしても自分たちの地域を持ち上げたがる人が多く、子供達に対してもこうするべきだとか、ああすべきだとか従順さを強要する傾向が強いというのが専門家の意見のようです。
素直な子供に限って、コロナの影響やスマートホンの利用が原因で学校に行けない不登校が増えているのは全国的な傾向のようですが、
赤井川村の小中学校の実情と不登校の原因(傾向はあるのか)、更には学校に行けない生徒に対する対応など、現状をお知らせください。


〇 中学生の部活動の問題に付いて
都会では優秀な子供でも当たり前のように上には上がいて、多くの競い合いの中で自分のポジションあっさりと決めてしまうことが多く、一方田舎では
従順な上に人数が少ないゆえ、教師の目が届きやすく、粘り強い対応の成果として、
基礎的学問のレベルを上げ安いとか、小さな村からスポーツや運動能力の高い生徒が出やすい傾向にあるのが魅力だとと言うのが
先に紹介した「メリットとデメリット」の記事で見つけた教育者の言葉です。
2023年度から部活動の「地域移行」が始まるとスポーツ庁から示されています。
今後の赤井川中学の部活動はどのようになっていくか不安を感じている親もいるようで、
来年度以降の赤井川中学校の部活動について、更には、地域移行に伴う担い手不足に対策など、現状で示せる方向性をお伝えください。



〇 高1ギャップ・高一クライシスについて
人は環境の近い人間と繋がろうとする傾向が強い為、
従順が良いと育てられた田舎の子は、そこで馴染めずに精神的に追い込まれるケースが多いというのは
赤井川村に限ったケースではなく全国の地方が抱える問題のひとつのようです。
中学校を卒業すると見えずらいのですが、卒業後、高校や社会での適応に付いて把握されているでしょうか?
教育の目的は瞬発的な成績や結果ではありません。長期的な人間の成長を目的としているはずです。
それらを図るためにも継続的なリサーチが必要ではないかと考えますが、どのような取り組みがされているかお伝えください。


〇 オーストラリア研修事業の価値について
村としては大きな目的と成果を期待し、中学生のオーストラリア研修事業が進められているはずですが
小中学校が掲げるグランドデザインにこの事業は示されず、一過性のイベントになっているのではないかという声も聞こえてきます。
帰国後の生徒の感想文は広報で見ることができますが、費用に見合った価値を長期的に検証していく必要があると思います。
コロナの影響で一時中断している研修事業ですが、今後、再開、継続する上で行政の思いをお聞かせください。


〇 学校統合の問題について
二年前の一般質問で学校統合について教育長にお尋ねしました。その際、
「令和6年度に施設隣接型・分離型という一貫校を現在検討している。
学校運営協議会も、村内3校について1つの学校運営協議会として設置し教育の円滑な接続に資するとともに、
一貫校への基盤づくりにつなげていきたい」
とご説明を頂きましたが、その後、どのような検討が進み、どのようなスケジュール感で協議がされていくのかお知らせください。


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尚、回答は赤井川村HP議会議事録を待って紹介します。

議事録の公開が非常に遅いので、誰か抗議して下さい。