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ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

104話 約束の岬 (リヴァース・マウンテン-4)

2015年10月14日 | アラバスタ編




ルフィ達は、クロッカスさんの案内で、ラブーンの体内から外の海に出ることが出来た。




外に出たところで、ミスター9(ナイン)と、ミス・ウェンズディを海へと捨てたが、彼らは、船に不思議な方位磁石を落として行った。



クロッカスさんがラブーンの体内を改造したのは、医者として、巨大化した体を診るのに必要だったからだ。
ルフィは、船医の経験もあるというクロッカスさんを、自分の船の船医へと誘ったが、歳とラブーンを守り続ける役目があると断られた。


クロッカスさんの岬に上がったルフィ達は、あらためてラブーンの身の上を聞いた。
その海賊達は2~3年で帰ると言って出たきり戻らない、すなわちそれは、すでに死んでしまっているに違いない・・・・とサンジ達は思った。死んだ仲間を50年も待ち続けて、体を傷つけるのは可哀相だ。

しかし、事実は想像よりも残酷だった。その海賊達はラブーンを置いて"グランドライン"から逃げ出したのだった。

逃げ出したと言っても、逃げ延びて生きているかどうかはわからない。ただ、もう二度とここへは戻らないことだけは確かだ。
クロッカスさんは強い口調で言った。
「一切の常識が通用しないこの海、"グランドライン"の恐怖は、たちまち弱い心を支配する。」

サンジやウソップ、ナミは、その話を聞いて憤った。
「弱い心のそいつらは、てめェの命惜しさに約束の落とし前もつけずにズラかったって訳か・・」
「そいつらを信じて、こいつはここで、50年もここでずっと待ち続けてんのに・・・!!!ひどい!!」


クロッカスは、ラブーンが”吠え続ける”に至った理由を続けた。
人間の言葉を理解するラブーンに、クロッカスさんは包み隠さず全部話そうとした。
「お前たちは確かに仲間で、お前とした約束は本物だったはず・・・、だが、彼らは二度とここへは・・・」




だがラブーンは、それ以上の話を聞こうとしなかった。
大声でわめき、話を遮り、暴れ、決して”その後の話”を受け入れようとしなかった。




「それからだ、リヴァース・マウンテンに向かって吠え始めたのも、"レッドライン"に体をぶつけ始めたのも。まるで、今にも彼らはあの壁の向こうから帰ってくるんだと、主張するかのように・・・・!
私の話受け入れる事は、”待つ意味”を失くす。ラブーンの故郷"西の海(ウェストブルー)"にはもう帰れない、だから一緒にここに来た彼らだけが、仲間であり、希望なのだ。ラブーンは”待つ意味”を失うことが何より怖いのだ。」



ラブーンがこのまま頭を壁に打ち続けていると、間違いなく死ぬ。クロッカスさんは50年共に生きたラブーンを、見捨てることはできなかった。



そこまで黙って話を聞いていたルフィは、突如メリー号のメインマストをへし折ると、それをもってクジラの頭に登り、クジラの傷口に思いっきりマストを突き刺した。
【ゴムゴムのォォォォォォォォオ生け花!!】
ラブーンの頭からは血が噴出し、ラブーンは困惑して泣き叫んだ。
”麦わらの一味”も、船のメインマストが亡くなって困惑した。







このルフィの行動に、ナミ達一行も、クロッカスも、そしてラブーンも怒った。
怒れるラブーンはルフィを攻撃し、ルフィも応戦し、とうとうルフィが灯台に叩き付けられた。
一同皆、ルフィが何を考えているのか、さっぱりわかりかね、ただ呆然と事態を見ているだけだった。

するとルフィが叫んだ。
「引き分けだ!!!!おれは強いだろうが!!!!!」
ラブーンは、突然の呼びかけに驚き、攻撃を辞めてルフィを見た。




「おれとお前の勝負はまだついてないから、おれ達はまた戦わなきゃならないんだ!!!"お前の仲間は死んだけど、おれはお前のライバルだ。おれ達が"グランドライン"を一周したら、またお前に会いに来るから、そしたらまたケンカしよう!!!!」




黙って聞いていたクジラは、ボロリと涙をこぼすと、大きな声でブオオオオオオオオオオと吠えた。
どうしても受け入れられなかった仲間の死を受け入れ、そして新たな”待つ理由”と仲間を得たのだ。
こうして、ラブーンとルフィとの約束は交わされた。
これには、クロッカスさんも満足気に微笑んだ。










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