ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

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212話 いくつかの正義   (新生アラバスタ-3)

2016年02月02日 | アラバスタ編






アラバスタ王都に降った雨は、もはや強制されることのない雨は、留まることなくアラバスタ王国全土に降り注ぎ、乾ききった大地を湿らせ続けた。この3年ぶりの雨に、アラバスタ各地の村が歓喜にわいた。これで命をつなげることが出来る、そして反乱も終わり、バカ息子達が帰ってくる。

その雨は、人々が去って砂漠と化した「ユパ」にも降り注いでいた。3年の干ばつにも、あの砂嵐にも負けなかったトトが笑った。
「見ろコーザ、雨は降った。・・・・たった3年・・・たった・・これだけの事・・・なぁ雨よ・・・」




アラバスタにこの雨をもたらした影には、スモーカー大佐の尽力もあった。
レインベースのカジノで、クロコダイルの野望を知って以降、単身海に出ていたのは、クロコダイルの実態と、バロック・ワークス社がダンスパウダーを使って雨をコントロールしている証拠を掴むためであった。そして、思ったとおり人工降雨船を発見、確保に成功した。


突然振り出した雨に、スモーカーと同期の海軍本部大佐「黒檻のヒナ」が聞いた。
「スモーカー君、あなたまさか"ダンスパウダー"を使ったんじゃないでしょうね!?」
スモーカーは不機嫌そうに答えた。 「・・・バカヤロウ、アラバスタの王がこの粉に手を出さないことで守り抜いた条理を、おれが今破ってどうする?罪の分別ぐらいわきまえてる。それより、この船をこれからたしぎが連行してくるクロコダイルと一緒に本部へ運べ」

スモーカーは、麦わら達がクロコダイルを倒したをわかっていた。



その”麦わらの一味”は、誰も通らぬ裏通りの路地で、倒れこんだまま眠り込んでいた。

戦いの最終仕上げに、海軍兵士達は麦わら一味の拿捕に乗り出した。今なら、全員を一網打尽に出来る。逆に今を逃せば、クロコダイルを倒す程の海賊を捕まえることなど不可能に近くなる。海賊を捕まえることが、”海軍の正義”。

だが、たしぎ曹長は、”麦わらの一味”を捕まえることを断固許さなかった。 「今・・あの一味に手を出すことは私が許しません!!!」それが”たしぎの正義”だった。




その後、麦わらの一味は無事にアラバスタ宮殿へと運び込まれた。




翌日、アラバスタ王国の東の港「タマリスク」に寄港していたスモーカーとヒナの元に、たしぎがクロコダイルを連行して来たが、たしぎは顔をあげようとしない。
スモーカー大佐への報告は謝罪であった。 「・・・・ごめんなさい・・・、海賊に手を貸し、捕らえられる海賊を見逃して来ました。」

スモーカーは「何で謝る。それがお前の正義だったんじゃねェのか?」とたしぎの判断を肯定したが、たしぎ本人がそれを否定した。 「違います!!"そうする事しか"できなかっただけです。敵の居場所を知っていても・・・それを教える事しかできない、砲撃時刻を知っていても・・・・彼らを援護する事しかできない、私には、選べる正義がありませんでした!!!」

たしぎよりも早い段階で麦わらに助けられ、麦わらを見逃して、クロコダイルを彼らに追わせていたスモーカーにも、たしぎの気持ちは突き刺さった。
「泣くほど悔しかったら・・・もっと強くなってみせろ!!!!」




たしぎの涙は止まらなかった。恥も外聞も捨てて、流れる涙をぬぐいもせずに大声で答えた。 「なりばすよっ!!!!」


”たしぎの正義”にあてられたスモーカーの元に、海軍本部より連絡が入った。
今回のクロコダイル討伐の手柄を”麦わらの海賊”のものと認めるわけにいかない本部は、スモーカーとたしぎに「勲章贈与」と「階級の昇格」を与えて褒め称えるとの連絡だった。


だがその昇格の連絡に、スモーカーは怒った。
今までずっとバロックワークスやクロコダイルと戦ってきたのは、麦わらだ。クロコダイルをしとめる事が出来なくて、たしぎは泣いているのだ。

スモーカーは海軍本部の電話に向かって言い放った。
「政府上層部のジジィ共に伝えてくれ、クソ食らえってな」




それが、スモーカーの正義だった。


 

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