今年の旧正月休みは、中国接近中の馬政権の意向を受けて、旧正月に長く休む中国に倣ってか、13日から21日までの9日休暇となった。
しかし、台北では14日に晴れ間がのぞいた以外はすべて寒波の影響もあって、冷たい雨が降り続く生憎の天気。これでは「正月ムード」どころではない。
しかも、晴れる日が多い南部ですら、14日と16日に晴れた以外は、曇りか雨が多かったようだ。南部でも雨とは珍しいw。
しかも休暇明け間近の21日から晴れだし(それでも21-22日は時々雨も降った)、23日からはカラカラ天気となった。
旧正月のムード復活を目指して長期休暇に打って出た馬政権の目論見は、見事、天に見放された格好www。
そして相変わらず台湾人の皆さん、「やっぱり最近は旧正月ムードがないわね」。
近所にマレーシア華人がやっているカレー屋があって、旧正月の1,2日は開いていたので、入ってみた。父親が広東系、母親が客家系、KL生まれの華人で、大学のときに台湾にやってきたらしいが、その娘もいわく「台湾の旧正月はぜんぜんムードがない。これならまだマレーシアのほうが正月っぽい」。
実際、今年の旧正月は、各テレビ局ともカウントダウンをやらなかったくらいだ。最も中国寄りの中天あたりが、除夜の鐘を中継していただけ。三立に至っては旧暦正月1日になった午前0時もまったく無視して、「消失的国界」というドキュメンタリーシリーズのクルー紹介番組を流していただけだったw。
私は一瞬、14日が旧暦元日だということが信じられず、改めてカレンダーを見直したくらいだ。
それから、近くの夜市の屋台も、さすがに旧暦大晦日だけはほとんど休みだったが(雨だったこともある)、旧暦正月1日はしっかりほとんど開いていた。おかげで最近は旧正月も食事に困らないw。
日本を含めた汎中華文化圏で旧正月を休むか休まないか、長いか、ムードがあるかは、中国との距離=近代化の進度と反比例している。
江戸時代までは旧正月オンリーだった日本本土でも、太陽暦を明治に採用してからは徐々に新正月に移行して、戦後は完全に新正月一本になった。旧正月休みの痕跡を僅かに残しているのは、なぜかウヨクが好きな「建国記念の日」くらいだろうw。ウヨクは漢字好きといい、紀元節好きといい、どうも「媚中」傾向が強いようだw。
最近は中国人観光客目当てに旧正月セールなどやっているようだが、日本人はあくまでも旧正月は休まないし祝わない。
もっとも、日本でも中華の影響が残った沖縄の糸満あたりは旧正月を祝う習慣が残っているらしい。
そして、日本よりは中華度は強いが、近代化が日本についで進んだ韓国と台湾の場合は、いずれも新正月のほうに徐々にシフトしつつある。それでも台湾も韓国も10年くらい前までは旧正月が主だったが、いまでは若い世代はむしろ新正月に意義を見出している。カウントダウンも新正月に行う。
旧正月は、親戚が集まることはあるが、それよりも若者は長い休みを利用してカップルで海外に出かけたり、昔の「旧正月の一族団欒」の風景は少なくなりつつある。
いまでも旧正月が主体なのは、中国とベトナム、そして東南アジアの華人地区だろう。共和国(北朝鮮)も実はそうらしい(特に今年は偉大なる指導者将軍さまの誕生日が旧暦正月3日に重なった)。
日本>台湾・韓国>中国・ベトナムというのは、雁行型発展でもそうだが、脱中華度の順でもある。
実に興味深いことだ。
しかし、台北では14日に晴れ間がのぞいた以外はすべて寒波の影響もあって、冷たい雨が降り続く生憎の天気。これでは「正月ムード」どころではない。
しかも、晴れる日が多い南部ですら、14日と16日に晴れた以外は、曇りか雨が多かったようだ。南部でも雨とは珍しいw。
しかも休暇明け間近の21日から晴れだし(それでも21-22日は時々雨も降った)、23日からはカラカラ天気となった。
旧正月のムード復活を目指して長期休暇に打って出た馬政権の目論見は、見事、天に見放された格好www。
そして相変わらず台湾人の皆さん、「やっぱり最近は旧正月ムードがないわね」。
近所にマレーシア華人がやっているカレー屋があって、旧正月の1,2日は開いていたので、入ってみた。父親が広東系、母親が客家系、KL生まれの華人で、大学のときに台湾にやってきたらしいが、その娘もいわく「台湾の旧正月はぜんぜんムードがない。これならまだマレーシアのほうが正月っぽい」。
実際、今年の旧正月は、各テレビ局ともカウントダウンをやらなかったくらいだ。最も中国寄りの中天あたりが、除夜の鐘を中継していただけ。三立に至っては旧暦正月1日になった午前0時もまったく無視して、「消失的国界」というドキュメンタリーシリーズのクルー紹介番組を流していただけだったw。
私は一瞬、14日が旧暦元日だということが信じられず、改めてカレンダーを見直したくらいだ。
それから、近くの夜市の屋台も、さすがに旧暦大晦日だけはほとんど休みだったが(雨だったこともある)、旧暦正月1日はしっかりほとんど開いていた。おかげで最近は旧正月も食事に困らないw。
日本を含めた汎中華文化圏で旧正月を休むか休まないか、長いか、ムードがあるかは、中国との距離=近代化の進度と反比例している。
江戸時代までは旧正月オンリーだった日本本土でも、太陽暦を明治に採用してからは徐々に新正月に移行して、戦後は完全に新正月一本になった。旧正月休みの痕跡を僅かに残しているのは、なぜかウヨクが好きな「建国記念の日」くらいだろうw。ウヨクは漢字好きといい、紀元節好きといい、どうも「媚中」傾向が強いようだw。
最近は中国人観光客目当てに旧正月セールなどやっているようだが、日本人はあくまでも旧正月は休まないし祝わない。
もっとも、日本でも中華の影響が残った沖縄の糸満あたりは旧正月を祝う習慣が残っているらしい。
そして、日本よりは中華度は強いが、近代化が日本についで進んだ韓国と台湾の場合は、いずれも新正月のほうに徐々にシフトしつつある。それでも台湾も韓国も10年くらい前までは旧正月が主だったが、いまでは若い世代はむしろ新正月に意義を見出している。カウントダウンも新正月に行う。
旧正月は、親戚が集まることはあるが、それよりも若者は長い休みを利用してカップルで海外に出かけたり、昔の「旧正月の一族団欒」の風景は少なくなりつつある。
いまでも旧正月が主体なのは、中国とベトナム、そして東南アジアの華人地区だろう。共和国(北朝鮮)も実はそうらしい(特に今年は偉大なる指導者将軍さまの誕生日が旧暦正月3日に重なった)。
日本>台湾・韓国>中国・ベトナムというのは、雁行型発展でもそうだが、脱中華度の順でもある。
実に興味深いことだ。