MT-DRACO

My Last Summer Wine
-『少年』の心を持つクルマ趣味人へ-

Hornet sound for FIAT500S

2014-05-08 21:59:13 | FIAT

苦節約2年・・・・・

ようやく当初より考えていたストレートツィンでしか表現出来ない音色に

たどりつきました^^

 

一つのマフラー開発の為にTwinairのオーナー様から開発ご協力頂いた

3台に更にはMT-DRACOの開発車両・・

つごう4台の歴代開発車両にてありとあらゆるサウンドチューニングを

試行錯誤の繰り返しにてようやく漕ぎ着けた超自信作!!

 

もっとも、足回りのチューニングと同様に答えは一つではなく人それぞれの

趣味・嗜好がありますので全てのTwinairのオーナー様にお勧め

という訳ではありません。

 

 

ちょっと横道にそれてチンクファミリーのインプレッションなんですが・・・

①  ニューチンクデビューと同時にそれこそ実車も確認せずに速攻にて

    購入した並行輸入の1.4L 6MT。

    記憶ではたしか諸経費込みで360万ほどしましたが MT-DRACO

    ブランドの初代開発車両。

    1.4Lの4気筒ツィンカムエンジンはNAの直線的な加速感が日常

    楽しめるFIATらしい高回転ハッピーな少し懐かしい往年のテンロク気分。

    特に、6MTの出来はチンクファミリーの中ではベストチョイス。

    そんな、1.4L用スポーツマフラーは絶対音量はしっかりとコントロール

    しつつ都市部でのドライブでも周りに気遣いなく高回転領域をたっぷり

    堪能できる軽やかで伸びのあるサウンドにしました。

②  一方、アバルト500はやはり単なる日常のお買い物クルマというよりも

   理想は高性能スポーツカーの支援戦闘機?!

   私の場合はLOTUSでは都市部のドライブは単なる欲求不満になります

   ので、そんな状況ではもっぱらアバルトが大活躍・・・

   通常過給エンジンの場合、マフラーに関してはターボチャージャーからの

   排気効率を重視しますのでサウンドチューニングに関しては選択肢が

   限られます。

   いわゆる重低音で濁音系のサウンドになってしまいますが

   SACLAMさんの真骨頂、高周波の鳴き音と歯切れの良い乾いた

   音質に・・・・・

   ターボエンジンらしからぬ音質で他に例がないマフラーです。

   余談ですが、純正オプションの4本だし・・・・  下品デス、特に加速している後方で聞くと

 

③  そして、Twinair・・・

    4サイクルエンジン、直列2気筒、875cc、過給・・・

    しかも、エコカー!

    ブレッド&バターの実用車なのに趣味クルマ!!

    オリジナルチンクに一番近いコンセプトかもしれません。

    この変態クルマ(おっと、失礼^^)に装着するマフラー・・・

    これまでのコンセプトとは全く異なる考えにてマフラー開発をスタートした

    のが2年ほど前に遡ります。

    SACLAMさんと何回もディスカッション!

    お互いビジネスというよりも時間に制約されずに納得出来るモノにという

    思いが強かったのである意味理想的な開発ペースにてじっくりと仕上げ

    たのではと思います。

    (昨今のアフターパーツメーカーですと毎月5~6車種のマフラー開発・・)

    新車が出るやいなや、兎にも角にも何処よりも早く!安く!製品化・・・

    開発担当者は殆どノルマに追われまくられそのクルマの特徴や

    長所・短所を見極めて更に開発コンセプトの方向性を考える暇もなく

    次から次に時間に追われながら流れ作業的にこなして行く・・・・

    

    で、Twinair

    アイドリングが殆ど心臓の鼓動のようにドコッ・ドコッ〃 〃 〃

    SACLAMさん曰く、 「殆ど耕運機・・・」

    それでもメーカーは少しでもこの2気筒振動を押さえ込む努力を

    したと思えるのですが・・・・

    むしろ、2気筒だから出せる音質・・・

    ドカッティVツィン?! 

    そういえば・・・・ ランチャの狭角V4なんてのもあったな~

    開発当初は思いのほか順調だったのですが、車両個体差なのか

    A車でOKでもB車では加速騒音NG・・

    50km定常走行時に入る筈の制御が入ったり入らなかったり・・

    低周波領域の悪戯が出たり・・・

    行き詰るとしばし休息といいますか開発一時中断・・・

    私自身、本当に呆れるペースにてマフラー開発が進み結局気づけば

    1.4L・アバルト・Twinair 3台抱え込んじゃいました(汗

 

ぱっと見、普通の2本だしマフラーに見えますが・・

 

    

1.4Lとは別物デザイン。

テールエンドは微妙に跳ね上げてます(見た目は水平ですがね)

 

アバルト500と同様に、フロントパイプからの3分割構成です。

フロント部分のフレキシブルパイプ、2気筒のアイドリング時の振動は

かなり大きく重要な構成パーツですが内部構造にも拘ってます。

3分割の接合部は今回は差込でなく肉抜き処理したロストワックスフランジを

使ってます。

 

後方、下からのショット・・・

んっ、アシンメトリーにオフセットしたW出し・・・・

実はこのテールエンド部分に重要な ヒ・ミ・ツ がありまして・・・・

 

お約束の、往年のアバルトフィン付アルミウェットサンプのロゴ位置に

MT-DRACO プレートを今回もハンドTIG溶接です。

(ここだけでも、とっても手間かかってます・・)

 

    

 

 

 久しぶりに、裾野の藤壺技研さんのテストコースにて加速騒音試験を

本日実施。

すんなりと合格しました。

 

余談ですが、登録ナンバーは 312。

ニューチンク、圧倒的に 500 が多いので今回はちょいと発想転換。

全長358、車幅162、全高151、そして・・・

ホイールベースが 312なんですね。

因みに、クラシックMINIは305・・・・  305ミーティング最近行ってないな^^

 

 

    

 


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