MT-DRACO

My Last Summer Wine
-『少年』の心を持つクルマ趣味人へ-

開発コードNo.RS209

2009-11-22 13:29:27 | FIAT
今年の春先から企画立案してからラフデザイン案、そして図面と3Dデータ上での応力解析等紆余曲折色々と苦労しながらようやく念願のMT-DRACOオリジナルホイールの試作サンプルが完成しました。




CADデータでの画像です。 この段階でも実はワクワク・ドキドキしながら様々な切削方法とディメンションの検討の繰り返しです。
基本的なレイアウトで重視したのがスポーク部を外リムにストレートに繋げることです(理論的には内側リムに繋げるよりも強度的には有利になるので)



軽量化の為の肉抜き切削加工は表面に見えない部分でも徹底的に行ってます。
通常はこの部分は何もやらないかやってもシンプルな丸穴加工なんですがより肉抜き容積を稼ぐためにこの部分の応力解析だけでも結構苦労してます。
余談ですが、よく鍛造ホイールの鍛流線が途切れてはいけない的な広告宣伝を見かけますがF1用とかのホイールでは当然切削後処理をしてるんですね~
それからボルト穴加工部分は鍛流線途切れちゃってると思います・・・
同様に、鍛造キャリパー(競技用モノブロック)ピストン・コンロッド・クランクシャフト等々殆ど全て総削り出ししてます。
こういった切削加工は全て加工経費が掛かるので原価的に不利な為量産品では極力行わないのが実際と思います。
逆にいえば、金型成型で切削加工無しの場合初期投資は掛かりますが一端金型が完成すると製品単価は非常に安く出来るのが最大のメリットですね。
要するにタイ焼き状態でポコポコ生産できますから・・・



スポーク部分とリムの削り出し痕はあえてのこしてクリア塗装仕様での仕上げをトライしちゃいました。 とっても手間暇掛かる加工なので量産品で行えるかどうかは皆様の評価次第です。


つづく・・・

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