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-『少年』の心を持つクルマ趣味人へ-

回転中心部分の軽量化

2019-11-10 19:03:42 | THUNDER BOLT

64鍛造スタッドボルトへの変更をご検討中のオーナー様

より幾つかのご相談。

バリエーションが沢山あって迷ってます・・・

確かに、1車種に5パターンは迷いますよね(汗


再度、スタッドボルトとコンバージョンの

各アイテムの用途について解説・・・


 

タイヤホイールの回転中心部分に位置する

非常に重要なフィッティングパーツ

私自身これ迄はクロモリ素材が耐久性及び信頼性で

最適と考えていました。

軽量化という意味ならアルミ合金やジュラルミン素材が

ありますが、一番の心配はヤング率の違いでした。

一定量(同じトルク)でのたわみ変形量です。

純チタンに比べて約20%程ヤング率をアップした

ASTM B348 Gr5 64鍛造チタン

は最強のスタッドボルト&ナットかもしれません。

強度・剛性の高さと何より最大のメリットは

ジュラルミン素材に近い軽さだと思います。

(因みに64鍛造チタンの引張強度はジュラルミンの3倍以上の強度)


最大メリットの軽さについて実測比較してみました。


左端しはアバルト純正スタッドボルト走行距離4万キロ

御覧のようにかなり赤錆状態でボルト頭部分一部変形。

左から2番目、フィアット500純正。

ボルトヘッド部分は純正にしては頑張った肉抜き仕様。


各ボルトの実測重量。

アバルト純正   70g

一般的なスチールボルトで約100g程ありますので

決して重い部類では無いと思いますが腐食性能が

心配かもしれません。



フィアット純正   59g

純正としてはかなり拘った肉抜き仕様で

軽い部類と思います。

インパクトレンチでの脱着でそれなりに摩耗あり。


BE-ONE 実測重量 36g

ワンピース構造にて最軽量です。

 

BE-ZERO 実測重量 42.5g

より正確な締め付けトルク管理に最適な

2ピース構造。

 


アバルト純正ボルト  70g

フィアット純正ボルト 59g

BE-ONE     36g(カタログ重量33g)

BE-ZERO    42.5g(カタログ重量38g)


最軽量のBE-ONEの場合アバルト純正との比較ですと

1本辺り34g(約49%軽量化)4輪で16本

544gの軽量化となります。

回転中心部分でのこの軽量化数値をどう解釈するかは

個人差があると思いますが、

RS209A&BやFALCONE

超軽量鍛造ホイールには必須のアイテムと

思います。


タイヤ脱着時の優位性を加味しますと

スタッドコンバージョン仕様をお勧め。

 

Clubsport 52g

ナットは通常のM12六角


Clubsport with Lock 47.5g


RACING   57.5g

オリジナルスペックのRACINGは

コンペティション仕様です。


 

 

より汎用性のある6角ボルト。

軽さと防犯目的なら with LOCK。

ピュアコンペティション仕様ならRACINGですね。

ロングナットにて作業性が良いのがメリットです。

なお、スタッドコンバージョンは基本的に

装着後に付けっぱなし放置は駄目ですよという意味で

競技専用品とさせて頂いてます。






パフォーマンス重視のパーツですが・・

私的にはその外観品質はオーナーセンスが

光るチューニングアイテムと思います。



mtakek9x1007@sik.ocn.ne.jp

Mobile 080-6689-9950


 

 

 

 

 


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