moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

過熱するイジメ

2006-11-14 | エッセー(雑文)
「いじめ隠し」謝罪の翌日、小学校長が自殺 北九州(朝日新聞) - goo ニュース

最近の報道のネーミングセンスは何でもイジメとつけたがるが
小学5年生の女児が6年生の女児から『2万円を渡すように』たかられていた
事件をイジメとすることに問題があると思われる。

「あいまいなイジメ」という概念に犯罪行為を含めるような報道の姿勢は
ある意味「金銭のたかり、ゆすり」さえ道徳的に低俗なことであり、
犯罪スレスレの行為であると錯覚させてしまう。
それでなくても、犯罪スレスレの行為でお金をもうけ、勝ち組になりさえすれば
世の中を牛耳れるという幻想が青少年に蔓延しているというのに・・・。

人を貶める行為としてのイジメと、犯罪を行なった児童をかばうのではなく、
イジメと犯罪を明確に区別し、早急に警察、教育関係者の連携、
情報交換機関をもうけ、ガイドラインを示す必要があるのではないだろうか。
特に小中学校の児童には、厳格に指導すべきだろう。
犯罪行為を行ったもので反省なきものは、鑑別所という措置もやむをえない
事態まできているのではないだろうか。

村落社会であったころは、児童のゆすり、たかりなどの犯罪行為は、
まず親が徹底的に罰し、正したものだが、そうしなければ村八分というような
制裁がまっていたわけなのだが、隣人との希薄な地域住民になりさがった
市民では、その親の子供とのかかわりは、その当人さえ不透明であり、
最低限の役割分担によって、子供と関わっているに過ぎない。
そして、今回の校長の自殺という事件は、役割分担的な責任追及における
スケープゴートいえるのではないだろうか。

ネット上における無責任な児童の中傷記事にたいする対策は、
地域住民の義務として、ネット喫茶経営者に、児童がネット喫茶を利用する場合、
児童は会員登録をしなくては利用できなくさせる。
何時何分にいかなるサイトに繫がっていたかという
記録を管理できるようなシステムを導入するよう協力をあおぐ。
既に一部のネット喫茶で導入しているようであるが、
そのシステムを18歳くらいまでの未成年に適応させるべきだろう。
さらに児童のイジメと思われる記事には、早急に削除する
掲示板管理者の義務化を徹底化する必要があるかもしれない。

他者のまなざしを感じることが出来ない児童は、ある意味不幸であり、
将来、社会的に無法者という烙印を押されかねない。
他者のまなざしを内在化させることは、大人社会の責任ではないだろうか。
・・・と思ってみた。 






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