moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

エイリアンVS.プレデターをみて・・・

2005-07-25 | エッセー(雑文)

異質な宇宙生物エイリアンVS.プレデターの戦い、
今回はプレデターよりの物語構成になってる。
ピラミッド宇宙人建造説をうまく流用し、プレデターが、
過去においてピラミッドをはじめとする文明を、地球人に
与え、野生の思考を思わせる成人儀式=戦闘に組み込まれた地球文明
死に向かい増殖し続ける存在=エイリアンの不気味さと
神(超科学)=戦闘民族プレデター
そして人間(儀式用の生贄)という図式が面白い。
しかし、本来儀式用の生贄でしかないはずの人間が、
プレデターと共闘する道を選択することで、
彼らの至高的価値、エイリアンと戦い勝つという成人儀式的戦闘に、
人間が参加することになってしまう。
そして、ただ一人生き残った女性に、その勝利の印が与えられることで、
地球は救われることに<エイリアンのウィルスのような不死身な物語性を残して>
・・・に見える。(続編があるんだろうなぁ)
この戦闘場所に、誰にも所有されていない南極大陸が選ばれていたというのも、
一種の皮肉なのかもしれないが、そこに何かの痕跡を求めようとする人間の、
グローバル化した自然操作観、それがエイリアンが巨大になるほど無力である
人間という側面がうかびあがる。・・・この両義性が面白いのではないだろうか。

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