moving(連想記)

雑文(連想するものを記述してみた)

小川てどこにいったのかな?

2005-04-06 | エッセー(雑文)
最近、洪水の被害をよく目にする。
治水対策不備が問題になってるようだ。(無理やりな住宅整備化のせいかも)
河川対策は江戸時代から灌漑用水、水路の整備ということで行われていたようだが、
それが明治以降鉄道の発達に伴い水路より、洪水対策、農業用水とかの対策にかわり、
さらに時代がすぎると、公害対策に加わり、河川法のもとで1級河川とかいうような
河川管理に、2キロ以下の河川は下水道として整備する方向へ変化したらしい。
「春の小川はさらさらいくよ」と懐かしい歌をこの季節は思い出すが、
昔は田園地帯でよく見られた景観は都市部ではほとんど見ることができなくなった。
以外だが、小川さんという名字は多いにもかかわらず、
百科事典にさえ小川=小さい川という記述しかない。
でも改めて小川て、そもそもなんだったんだろうと問うと、これまたはっきりしない。
河川の研究書は専門すぎて、わかり難く、小川=RUNSとか記述されてるのを見ると
よけい分からなくなるが、思うに、農業用水路とか排水路が小川だったんじゃないかと・・・。
そのため都心では下水道に取って代わられ、姿を消したんだろうと推測してみた。
(小川の利用て近代どんなふうに位置づいていたんだろうか、わからないけど・・・)
河川法とかいうものが行政により制定されたのは古く日清戦争以降らしいが、
最近はまた灌漑対策、自然環境回復の意味からも、
景観も含め河川管理が大学研究機関で見直されてるらしい。
社会科の時間で小学生が川について学習したりするのだろうが、小川については
もはや、疑問すら浮かんでこないんじゃないかな、
そもそも小川という景観が失われているのだから・・・。
寂しいことだが、小川が都市に回復することはあるのだろうか?