1984年11月24日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はWham!の"Wake Me Up Before You Go-Go"。Wham!ですが、イギリス出身のポップデュオ、母国イギリスではこの時点で既に5曲のシングルヒットを持っていましたが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、いきなりのNo.1獲得です。
前週と変わらず2位はPrince & The Revolutionの"Purple Rain"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"に続く3曲目のTop3ヒットです。
3位は4位からアップ、Chaka Khanの"I Feel for You"。Chaka Khanですが、ソロでは1978年の"I'm Every Woman"の21位が最高位。Rufus and Chaka Khanとしては"Tell Me Something Good"の3位、"Sweet Thing"の5位に続く2曲目のTop3ヒットで3曲目のTop5ヒットです。
4位は6位からアップ、Daryl Hall & John Oatesの"Out of Touch"。Daryl Hall & John Oatesですが、1976年に初めてのTop40ヒット"Sara Smile"が4位を記録、その後沢山のヒット曲を重ねています。この時点で"Rich Girl"を皮切りに5曲のNo.1ヒット、Top5ヒットはNo.1ヒット5曲を含めこの曲で通算9曲目になりました。
5位は7位からアップ、Tina Turnerの"Better Be Good to Me"。Tina Turnerですが、デビューは1950年代の大ベテラン。Ike & Tina Turnerで活動し、沢山のTop40ヒットを持っています。ソロでは最高位26位の"Let's Stay Together"の後、ご存じのとおり"What's Love Got to Do with It"が3週間の1位、年間2位の年度を代表する大ヒットになり、次のシングルのこの曲もTop5ヒットとなりました。
この週第2位変わらずがPrince & The Revolutionの"Purple Rain"。最高位はこの2週間の2位。年間チャートは年度のちょうど半分にかかってしまい、この年と翌年の1985年の両方とも残念ながら年間100位には入れませんでした。
なおこの曲、Cash BoxではNo.1を記録。年間チャートの算定方法も違い、1984年の年間チャート17位にランクされました。
さて、Prince のことは、この年1984年の年間チャートNo.1"When Doves Cry"のところで詳しく書きましたので、そちらの記事をご覧ください→→→。
"Purple Rain"ですが、通算24週間の1位を記録した大ヒットアルバム『Purple Rain』のアルバムタイトルソングで、ファーストシングルカットで年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、次のシングル"Let's Go Crazy"も、紹介していませんが2週間の1位、年間チャート21位の大ヒットを記録した後の、3曲目のシングルで、この曲も最高2位を記録する大ヒットになりました。
Prince で一番ヒットしたのは年間チャートNo.1の"When Doves Cry"ですが、Prince の曲の中で一番の名曲といえばやっぱりこの曲"Purple Rain"だと私は思います。
プリンスが亡くなった2016年、追悼ソングとして過去のPrince の曲が大量にHot100にエントリーしましたが、その中で最も上位にランクされたのがこの"Purple Rain"でリエントリー4位、きっと私と同じくこの曲が一番と思っている人がたくさんいるのでしょう。
"Purple Rain"ですが、曲の作者はもちろんPrince、"When Doves Cry"がボーカルから演奏まですべて彼自身で手掛け、「Prince」単体のアーチスト名となっているのですが、こちらの"Purple Rain"はPrince & The Revolutionのアーチスト名になっています、が、やっぱりPrinceが主要なことはだいたい彼自身で行っているのは変わりありません。
この曲、シングルは4分に短縮されていますが、アルバムバージョンは8分超の大作。後半のギターはホント凄いの一言。プリンスのことを「天才」と呼んでいますが、特にギターの凄さが際立っていますね。
曲の後半、ギターからピアノ、最後はストリングスで終わる、8分超でも長さを感じない素晴らしい曲でした。
せっかくなので長いですがアルバムバージョンを貼り付けることにしました。
そしてライブがまた凄いんです。このアルバム、というか曲を聞くまでは、正直プリンスのこと、曲は良いけど「気色悪い」、と思っていましたが、この曲のライブ、ホントにかっこいいと思いました。
今週 先週 song / artist
1 1 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
2 2 PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
3 4 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
4 6 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
5 7 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
6 3 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
7 8 STRUT / SHEENA EASTON
8 9 ALL THROUGH THE NIGHT / CYNDI LAUPER
9 10 PENNY LOVER / LIONEL RICHIE
10 5 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
11 14 NO MORE LONELY NIGHTS / PAUL MCCARTNEY
12 19 THE WILD BOYS / DURAN DURAN
13 18 SEA OF LOVE / HONEYDRIPPERS
14 16 COOL IT NOW / NEW EDITION
15 12 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
16 11 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
17 20 I CAN'T HOLD BACK / SURVIVOR
18 17 THE WAR SONG / CULTURE CLUB
19 25 WE BELONG / PAT BENATAR
20 13 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
21 22 IT AIN'T ENOUGH / COREY HART
22 23 WALKING ON A THIN LINE / HUEY LEWIS & THE NEWS
23 15 WHAT ABOUT ME / JAMES INGRAM/KIM CARNES/KENNY ROGERS
24 29 VALOTTE / JULIAN LENNON
25 28 TEACHER TEACHER / 38 SPECIAL
26 27 I CAN'T DRIVE 55 / SAMMY HAGAR
27 32 DO WHAT YOU DO / JERMAINE JACKSON
28 24 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
29 31 HELLO AGAIN / CARS
30 34 WE ARE THE YOUNG / DAN HARTMAN
31 21 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
32 42 BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN
33 37 I DO' WANNA KNOW / REO SPEEDWAGON
34 43 RUN TO YOU / BRYAN ADAMS
35 40 CENTIPEDE / REBBIE JACKSON
36 39 I NEED YOU TONIGHT / PETER WOLF
37 38 TEARS / JOHN WAITE
38 48 LIKE A VIRGIN / MADONNA
39 46 ALL I NEED / JACK WAGNER
40 41 STRANGER IN TOWN / TOTO
前週と変わらず2位はPrince & The Revolutionの"Purple Rain"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の年度を代表するヒット"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"に続く3曲目のTop3ヒットです。
3位は4位からアップ、Chaka Khanの"I Feel for You"。Chaka Khanですが、ソロでは1978年の"I'm Every Woman"の21位が最高位。Rufus and Chaka Khanとしては"Tell Me Something Good"の3位、"Sweet Thing"の5位に続く2曲目のTop3ヒットで3曲目のTop5ヒットです。
4位は6位からアップ、Daryl Hall & John Oatesの"Out of Touch"。Daryl Hall & John Oatesですが、1976年に初めてのTop40ヒット"Sara Smile"が4位を記録、その後沢山のヒット曲を重ねています。この時点で"Rich Girl"を皮切りに5曲のNo.1ヒット、Top5ヒットはNo.1ヒット5曲を含めこの曲で通算9曲目になりました。
5位は7位からアップ、Tina Turnerの"Better Be Good to Me"。Tina Turnerですが、デビューは1950年代の大ベテラン。Ike & Tina Turnerで活動し、沢山のTop40ヒットを持っています。ソロでは最高位26位の"Let's Stay Together"の後、ご存じのとおり"What's Love Got to Do with It"が3週間の1位、年間2位の年度を代表する大ヒットになり、次のシングルのこの曲もTop5ヒットとなりました。
この週第2位変わらずがPrince & The Revolutionの"Purple Rain"。最高位はこの2週間の2位。年間チャートは年度のちょうど半分にかかってしまい、この年と翌年の1985年の両方とも残念ながら年間100位には入れませんでした。
なおこの曲、Cash BoxではNo.1を記録。年間チャートの算定方法も違い、1984年の年間チャート17位にランクされました。
さて、Prince のことは、この年1984年の年間チャートNo.1"When Doves Cry"のところで詳しく書きましたので、そちらの記事をご覧ください→→→。
"Purple Rain"ですが、通算24週間の1位を記録した大ヒットアルバム『Purple Rain』のアルバムタイトルソングで、ファーストシングルカットで年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、次のシングル"Let's Go Crazy"も、紹介していませんが2週間の1位、年間チャート21位の大ヒットを記録した後の、3曲目のシングルで、この曲も最高2位を記録する大ヒットになりました。
Prince で一番ヒットしたのは年間チャートNo.1の"When Doves Cry"ですが、Prince の曲の中で一番の名曲といえばやっぱりこの曲"Purple Rain"だと私は思います。
プリンスが亡くなった2016年、追悼ソングとして過去のPrince の曲が大量にHot100にエントリーしましたが、その中で最も上位にランクされたのがこの"Purple Rain"でリエントリー4位、きっと私と同じくこの曲が一番と思っている人がたくさんいるのでしょう。
"Purple Rain"ですが、曲の作者はもちろんPrince、"When Doves Cry"がボーカルから演奏まですべて彼自身で手掛け、「Prince」単体のアーチスト名となっているのですが、こちらの"Purple Rain"はPrince & The Revolutionのアーチスト名になっています、が、やっぱりPrinceが主要なことはだいたい彼自身で行っているのは変わりありません。
この曲、シングルは4分に短縮されていますが、アルバムバージョンは8分超の大作。後半のギターはホント凄いの一言。プリンスのことを「天才」と呼んでいますが、特にギターの凄さが際立っていますね。
曲の後半、ギターからピアノ、最後はストリングスで終わる、8分超でも長さを感じない素晴らしい曲でした。
せっかくなので長いですがアルバムバージョンを貼り付けることにしました。
そしてライブがまた凄いんです。このアルバム、というか曲を聞くまでは、正直プリンスのこと、曲は良いけど「気色悪い」、と思っていましたが、この曲のライブ、ホントにかっこいいと思いました。
今週 先週 song / artist
1 1 WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO / WHAM!
2 2 PURPLE RAIN / PRINCE & THE REVOLUTION
3 4 I FEEL FOR YOU / CHAKA KHAN
4 6 OUT OF TOUCH / DARYL HALL & JOHN OATES
5 7 BETTER BE GOOD TO ME / TINA TURNER
6 3 CARIBBEAN QUEEN / BILLY OCEAN
7 8 STRUT / SHEENA EASTON
8 9 ALL THROUGH THE NIGHT / CYNDI LAUPER
9 10 PENNY LOVER / LIONEL RICHIE
10 5 I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU / STEVIE WONDER
11 14 NO MORE LONELY NIGHTS / PAUL MCCARTNEY
12 19 THE WILD BOYS / DURAN DURAN
13 18 SEA OF LOVE / HONEYDRIPPERS
14 16 COOL IT NOW / NEW EDITION
15 12 DESERT MOON / DENNIS DEYOUNG
16 11 BLUE JEAN / DAVID BOWIE
17 20 I CAN'T HOLD BACK / SURVIVOR
18 17 THE WAR SONG / CULTURE CLUB
19 25 WE BELONG / PAT BENATAR
20 13 HARD HABIT TO BREAK / CHICAGO
21 22 IT AIN'T ENOUGH / COREY HART
22 23 WALKING ON A THIN LINE / HUEY LEWIS & THE NEWS
23 15 WHAT ABOUT ME / JAMES INGRAM/KIM CARNES/KENNY ROGERS
24 29 VALOTTE / JULIAN LENNON
25 28 TEACHER TEACHER / 38 SPECIAL
26 27 I CAN'T DRIVE 55 / SAMMY HAGAR
27 32 DO WHAT YOU DO / JERMAINE JACKSON
28 24 I'M SO EXCITED / POINTER SISTERS
29 31 HELLO AGAIN / CARS
30 34 WE ARE THE YOUNG / DAN HARTMAN
31 21 ON THE DARK SIDE / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
32 42 BORN IN THE U.S.A. / BRUCE SPRINGSTEEN
33 37 I DO' WANNA KNOW / REO SPEEDWAGON
34 43 RUN TO YOU / BRYAN ADAMS
35 40 CENTIPEDE / REBBIE JACKSON
36 39 I NEED YOU TONIGHT / PETER WOLF
37 38 TEARS / JOHN WAITE
38 48 LIKE A VIRGIN / MADONNA
39 46 ALL I NEED / JACK WAGNER
40 41 STRANGER IN TOWN / TOTO
プリンスが「紫」にこだわるのは彼が「世紀末」の色は紫であるとするものだからなんだろうと思います。…"Let's Go Crazy"にも"紫のバナナ"が出てきましたね。
映画のなかでも、様々な悲しくて辛い経験をしてきたキッド(プリンス)の心のなかの「紫」=虚しさや悲しさがぐちゃぐちゃになったようなもの、だと思います。もちろん「紫の雨」が実際に降ったわけではなく世界が終わってしまうような「紫の空」から降った雨であり、彼の心のなかの色…ということですね。
そして歌詞の構成は3番まであって、それぞれが違う相手に歌っているという解釈。
1番は、嫌な「父親」だったけど子どもとして父さんの優しい笑顔を見たかったんだ、という想い。
2番はアポロニアも僕と同じく「紫の雨」を感じてるんだろうか?「紫の雨」のなか、もう一度きみに会いたい、という想い。
3番ですが、キッドは自分の曲に固執することなく、ウェンディとリサの書いた曲を歌にしました。バンドメンバーの「自立」も一歩進み、誰がリーダーかなんてことじゃなく、音楽をやっていきたい、という想いを歌っているのではないかと思います。
「紫の雨」が降っていても、そのなかで歩いていく決意を。
僕もこの曲はプリンスの一番の名曲だと思っています。でも全米チャートは2位。ちょうど勢いのあるワム!を抜かれてしまいました…残念(-_-;)
Prince3曲目のSingleは確かNew Entry29位だったと思うのですが、まさかの1位ならずでした。
新進気鋭Wham!とまだまだ勢いのあったH&Oに阻まれました。
この曲は8分という超大作ですが、長さを感じさせないくらいに聴き入ってしまいます。
特にPrinceのギターは圧巻で、全米Top40でも湯川れい子さんが「のけぞりギター」と称していました。
プリンス、天才が作る曲には当時付いていけてませんでしたね。今ならアルバムもじっくり楽しめると思うのですが…。
チャートを見て、ビックリしたのですが、ジャック・ワグナーの「All I Need」、確か大ヒットした記憶が。こんなそろりそろりとチャートを昇ってきていたんですね。地味に、地味に…。
Glen Ballard、Clif Magness、そしてDavid Packの共作。超名作バラード。
サバイバーも大好きだったし、この当時のチャートは見ていて楽しいですね。
天才プリンスは大好きなミュージシャンでリアルタイムで3rdアルバムから聴いてました。『Purple Rain』までを前期とするなら、まさに前期の集大成アルバムですね。後期以降は芸術性高過ぎて着いていけなくなっちゃいました。最高位二位ですか。2ndジングルにしてたら、一位になれたのに…多分…。「のけ反りギター」かぁ。この曲のギターソロを聴きながら、『エアーギター』を弾いて?一緒に、のけ反ってたっけ(笑) プリンスのギターソロと言えば、2004年の「ロックの殿堂」での「While my guitar gently weeps」が圧巻で有名ですよね。その時共演したトム・ペティがプリンス没後、当時を振り返り「プリンスはビートルズ、ジョージが大好きなんだ」と語っている記事を見て、ハリスン狂である僕は大変嬉しくなりました。でも、3人共、今は別世界なんだよな……(泣)
このアルバムもオリジナル発売から36年ですか?
星船さんの殿下愛を感じますね!このアルバムは良かったです。
当時はMTV全盛期とあってシングルヒットも連発し映画のサントラとしても上手くハマったベストなアルバムだったのではないかと思います。
特にこのPurple Rainはある意味ライブ向けに作った曲じゃないかと思います~99年のペイズリーパークのライブも良いです。
確かブートレグで聴けますが幾つかのヴァージョンもあるようですね。
またこのアルバムは英語wikiで見ましたがこのアルバムは発売する前に更に2曲多かったようですね。発売の半年前に完成していたようですが没にしてしまい曲順も入れ変えてしまったようです(DX盤には入らず…ブートかな?) これから未発表やボックスもまだまだ出そうですね!
因みに都市伝説な噂ですが来日時に良く食べていたは「チャーハン」だとか?どうなんでしょう(笑)
明日フレディマーキュリーの命日なんだそうですね。
…ちらほらとイベント告知が目に付いたので
来年で没30年..コロナが落ち着いたら何かやるんでしょうか?
超豪華ボックス発売とかは勘弁(笑)
そうですか、♪Purple Rain♪は84年も85年も年間Top100に入らなかったんですね。
Billboard特有の年度の切れ目で、最高位2位なのに全くの不運ですね。
CASH BOXの年間17位が妥当な順位だと思います。
過去に最高位2位で年間Top100に入らなかった曲はあるのでしょうか。
とはいっても、シングルが1位2曲と2位1曲、アルバムが確か20週以上1位だったと思いますが、間違いなく84年の№1アーティストですね。
この曲は素直に良い曲だと思います。
2位どまりだったのは不運でしたね。
年間チャート入りを逃したのも。
『パープル・レイン』は唯一、購入した彼のアルバムです。