ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

パット・ベネター Pat Benatar - All Fired Up (1988年の洋楽 Part35)

2024-09-05 18:00:00 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart35は、Pat Benatarの"All Fired Up"。最高位は8月27日と9月3日付けの第19位。年間チャートは圏外でした。

Pat Benatarといえば、ソロの女性ロッカーの先駆者。同じく女性ソロロックアートストでは、スージー・クアトロが一足早く人気となり、70年代初めにはアルバム、シングルがヒットし始めますが、Pat Benatarはそれより遅れて70年代後半、1979年に、ファーストアルバム『In the Heat of the Night』をリリース、このアルバムがいきなり大ヒット、シングル"Heartbreaker"が23位を記録、アルバムも最高位12位を記録するヒットアルバムになります。 

1980年に、続く2枚目のアルバム『Crimes of Passion』をリリース、アルバムチャートで第2位を記録する大ヒットになり、シングルの"Hit Me with Your Best Shot"が最高位9位と初のTop10ヒットとなります。

さらに、1981年の彼女の3枚目のアルバム『Precious Time』が、ついにアルバムチャートNo.1を記録、シングルも、83年のライブアルバム『Live from Earth』からのシングル"Love Is a Battlefield"と、84年の5枚目のアルバム『Tropico』からのシングル"We Belong"がともに第5位を記録する彼女の最大のヒットとなりました。

85年には7枚目のアルバム『Seven the Hard Way 』をリリース、このアルバムからは、"Invincible"が最高位10位、"Sex as a Weapon" が最高位28位のヒットシングルとなります。こちらをご覧ください→→→

その後、しばらくアルバムが出ない時期が続いて、どうしちゃったのかなぁ、と思っていたところ、1988年になって、3年ぶりにリリースしたのが、彼女の8枚目のアルバム『Wide Awake in Dreamland』で、このアルバムからのシングルがこの曲"All Fired Up"です。

"All Fired Up"の曲の作者はオーストラリアのカントリーロックミュージシャンのKerryn Tolhurst。実はこの曲、Kerryn Tolhurstが中心メンバーのグループRattling Sabresがオリジナルなのです。

Pat Benatarの1979年の初のTop40ヒット"Heartbreaker"ですが、、当時、女性ボーカルのロックで、こんなにかっこいい曲は初めてだったと思います。そんな衝撃的な曲でしたが、それから約10年、Pat Benatarが積み上げたトップ40ヒットはこの曲で15曲目となりました。残念ながらこの曲が最後のTop40ヒットになりました。

こちらがオリジナルのオーストラリアのカントリーロックグループRattling Sabresの"All Fired Up"。カントリーっぽくもない、かなりロックな曲でした。
コメント (18)
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