ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年2月16日付 フォリナー Foreigner - I Want To Know What Love Is

2021-02-14 22:26:40 | 1985年ビルボードTop40
1985年2月16日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、3位から上がって1位はWham!の"Careless Whisper"。Wham!ですが、初めてのTop40ヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"が3週間連続の1位を獲得、2曲連続のNo.1獲得です。
この曲からいつの間にかWham! Featuring George Michael という表記になっています。「デュオで「Featuring」じゃあソロじゃろう!」とツッコミを入れたくなりますね。

2週間の1位からダウンして2位はForeignerの"I Want To Know What Love Is"。Foreignerですが、皆様ご存知ですよね、イギリスとアメリカのロックスターが集まってできたグループ、"Waiting For A Girl Like You"が歴史に残る10週連続の2位を記録しましたが、ついにこの曲で初のNo.1を獲得しました。この曲で6曲目のTop5ヒット、4曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の2位からダウン、残念ながら1位になれませんでした、Philip Bailey & Phil Collinsの"Easy Lover"。この組み合わせは驚きの異色の組み合わせです。まずはPhilip Baileyですが、もちろん Earth, Wind & Fireのメンバー、ソロでは初めてのヒットですが、Earth, Wind & Fireではこれまで"Shining Star"のNo.1ヒットを含め4曲のTop5ヒットを持っています。Phil Collinsですが、こちらはGenesisのドラマー兼ボーカル、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒットに続くTop3ヒットです。
4位は前週と変わらず、Billy Oceanの"Loverboy"。Billy Oceanですが、初めてのヒットがファーストアルバムからのシングル曲"Love Really Hurts Without You"。1976年に最高位22位を記録。次のヒットがこの曲の前のシングル"Caribbean Queen (No More Love on the Run)"が突然の大ヒットでNo.1を記録、この曲が3曲目のTop40ヒットで2曲目のTop5ヒットです。
5位は7位からアップ、Daryl Hall & John Oatesの"Method of Modern Love"。Daryl Hall & John Oatesですが、1976年に初めてのTop40ヒット"Sara Smile"が4位を記録、その後沢山のヒット曲を重ねています。前ヒットの"Out of Touch"まで6曲のNo.1ヒット、この曲でTop5ヒットは10曲目となりました。

この週2週間の1位からダウンして2位はForeignerの"I Want To Know What Love Is"。邦題は「アイ・ウォナ・ノウ」。年間チャートは4位。1976年にデビューしたフォリナーの最大のヒットになりました。

Foreignerですが、元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルド、元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズ、さらには、ヴォーカルのルー・グラムらで結成された米英混成ロックバンド。
1977年にファーストアルバム『Foreigner』をリリース。ファーストシングル"Feels Like The First Time"「衝撃のファーストタイム」が最高位4位を記録する大ヒット、衝撃のデビューを飾ります。

その後4枚のアルバムすべてが大ヒットし、特に『Foreigner 4』はアルバムチャートで初めての1位を獲得、そのアルバムからの3枚目のシングル"Waiting for a Girl Like You"が歴史に残る10週間連続の2位という歴史に残る大ヒットを記録します。
この"Waiting for a Girl Like You"ですが、1982年の年間チャート1位、10週間の1位の歴史的大ヒットOlivia Newton-Johnの"Physical "を抜けなかったわけですが、"Physical "が年間1位だったわりには、連続2位記録を打ち立てた"Waiting for a Girl Like You"は年間チャート19位という不当に低いチャートでした。当時憤慨したものでした。この曲"I Want To Know What Love Is"が1位を記録して年間4位という大ヒットしたのはホント嬉しかったです。

さてその"I Want To Know What Love Is"ですが、彼ら5枚目のアルバム『Agent Provocateur』からのファーストシングル。『Agent rovocateur』はアルバムチャートでは1位になれませんでしたが最高位4位を記録するヒットアルバムになりました。

"I Want To Know What Love Is"の作者はバンドリーダーのMick Jones。プロデューサーはMick JonesとAlex Sadkinが務めています。
"Waiting for a Girl Like You"にはシンセサイザーに「彼女はサイエンス」のトーマス・ドルビーが参加していましたが、この"I Want To Know What Love Is"のシンセサイザーはTom Bailey。そう、Thompson TwinsのリードボーカルのTom Baileyです。Alex SadkinはThompson Twinsの曲づくりやプロデュースに参加していましたので、そんな関係で曲に参加したのでしょうか。

また、バックボーカルにはブロードウエイ女優のJennifer Hollidayが参加しています。1982年に最高位22位を記録した"And I Am Telling You I'm Not Going"のヒットで有名ですね。この曲は最高位22位ながら大変印象深い曲で、彼女の迫力あるボーカルが際立つヒット曲でありました。この曲"I Want To Know What Love Is"では曲の終盤で彼女のバックボーカルが聞こえてきます。

フォリナーのシングルで、バラードが大ヒットするのはやっぱりルー・グラムのボーカルが大きいのでしょう。
幻想的な曲にルー・グラムのボーカルがぴったりなのですね。
"Feels Like The First Time"のようなストレートなフォリナーらしい曲だけでなく、バラードも大ヒットするところがフォリナーの凄いところでしょう。


こちらが1982年の8月から9月にかけて最高位22位を記録したJennifer Hollidayの"And I am telling you I'm not going"です。
この曲は2000年代に入ってからアメリカンアイドル出身のジェニファー・ハドソンがカバーして再度有名になりましたが、渡辺直美さんが口パクで真似をして日本でも知られるようになりましたね。
是非物凄い迫力の彼女のボーカルを聞いてみてください。


今週 先週 song / artist
1 3 CARELESS WHISPER / WHAM! FEATURING GEORGE MICHAEL
2 1 I WANT TO KNOW WHAT LOVE IS / FOREIGNER
3 2 EASY LOVER / PHILIP BAILEY & PHIL COLLINS
4 4 LOVERBOY / BILLY OCEAN
5 7 METHOD OF MODERN LOVE / DARYL HALL & JOHN OATES
6 8 NEUTRON DANCE / POINTER SISTERS
7 16 CAN'T FIGHT THIS FEELING / REO SPEEDWAGON
8 11 THE HEAT IS ON / GLENN FREY
9 5 THE BOYS OF SUMMER / DON HENLEY
10 13 CALIFORNIA GIRLS / DAVID LEE ROTH
11 14 SUGAR WALLS / SHEENA EASTON
12 12 SOLID / ASHFORD & SIMPSON
13 6 YOU'RE THE INSPIRATION / CHICAGO
14 17 THE OLD MAN DOWN THE ROAD / JOHN FOGERTY
15 21 MR. TELEPHONE MAN / NEW EDITION
16 20 MISLED / KOOL & THE GANG
17 9 LIKE A VIRGIN / MADONNA
18 19 FOOLISH HEART / STEVE PERRY
19 10 I WOULD DIE 4 U / PRINCE & THE REVOLUTION
20 18 OPERATOR / MIDNIGHT STAR
21 15 CALL TO THE HEART / GUIFFRIA
22 23 JUNGLE LOVE / THE TIME
23 26 TOO LATE FOR GOODBYES / JULIAN LENNON
24 32 LOVERGIRL / TEENA MARIE
25 30 PRIVATE DANCER / TINA TURNER
26 29 ROCKIN' AT MIDNIGHT / HONEYDRIPPERS
27 28 TENDERNESS / GENERAL PUBLIC
28 35 RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD
29 22 LOVE LIGHT IN FLIGHT / STEVIE WONDER
30 34 ONLY THE YOUNG / JOURNEY
31 36 NAUGHTY NAUGHTY / JOHN PARR
32 27 MONEY CHANGES EVERYTHING / CYNDI LAUPER
33 37 KEEPING THE FAITH / BILLY JOEL
34 43 MATERIAL GIRL / MADONNA
35 42 SAVE A PRAYER / DURAN DURAN
36 38 OOH OOH SONG / PAT BENATAR
37 40 HIGH ON YOU / SURVIVOR
38 39 I WANNA HEAR IT FROM YOUR LIPS / ERIC CARMEN
39 41 TRAGEDY / JOHN HUNTER
40 45 JUST ANOTHER NIGHT / MICK JAGGER
コメント (32)
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