武器のない戦争

HIS 夜空の誓い / 忌野清志郎・坂本冬美・細野晴臣


イタリアの国民選挙は興味深い結果となった
国民の声がはっきりと「反原発」の答えを出した。
ベルルスコーニ＜エロ＞首相も容認せざるを得ない結果であった。
日本はもう政治と企業団体のしがらみを捨てて
百年千年万年単位の日本、地球に対して真面目に考えるべき。

今回の放射能汚染に関してネガな意見が出てくるのが
原発研究家、科学者からというのが絶望的。
小出裕章氏のインタビューなど聞くともう駄目というくらい
打ちのめされる、リスクが無限大であり安全と主張しながら
消費地である都会に原発を設置できないのは・・・
今回が証明した。
もう推進は出来ないとこまで来たのである。

国は原発が無いと困ることを主張したいが為に
「計画停電」を数日敢行して
「ホラ、原発ないとこんなに困るでしょ」とばかりに
国民（関東のひとびと）にアピールしたが
ほんまに供給うまく行かなければ
停電は引き続いてるはずなんやけど。
プロ野球のナイターも、少し暗くした程度で
やれてるやんか。

一ヶ月ほど前、子供と平安神宮前を散歩していたら
京大生たちが「原発反対」の署名をしていた。
今までなら見向きもしなかったであろう老若男女が
列をなして署名していた。
・・・署名で行列は、兼六園で見た昭和天皇のご病気快癒の署名
（この時は老男女がほとんどでしたが）以来だ。

原発問題について石原自民党幹事長は「ヒステリー」と揶揄した。
アホか。
手前どもが推し進めてきた原発の失策に対して何ら
エクスキューズもなく、国民・識者に対してヒステリーて。
しかも「原発推進・反対には簡単に言えない部分がある」
とまだ言ってる、それは自民党が今まで拵えてきた
官民癒着であるからだと何故言わぬ（言えんけど）
原発ソングを作って発禁くらって親会社（東芝）を
ケチョンケチョンに歌った清志郎のほうが骨あるよ。

人の痛み知らずにもほどがある、誰やこんな若造を幹事長に
推したヤツは。
流石三国人発言をしたオヤジの息子、民を侮辱する
DNAがあるんやろう。

国民投票どんどんやるべきやと思う、70年前くらいの
戦争前夜なら決起で今のナマクラ政治家なんて
皆殺しされてるで。
それでも226の高橋是清や515の犬飼毅は今の政治家よりも
はるかに、死を見据えた気骨があったはず。

勿論、決起で死傷者を出すような暴力は現代民主主義社会では
許されるはずも無く、投票で委ねなければならないが
全政治家、一人一人が原発に対してYESかNOかを表明し
その政治家に一票入れるか、入れないかの踏み絵選挙でも
すりゃいいのに。

地盤大事な国会議員、その地盤（国土）がムチャクチャに
なっていくのを、選挙区の人間も自覚せねばならない。
仕事が無くなると嘆くかもしれないが、原発以外の仕事を
代替して考えることが必要、貧しさを恐れてたら
今まで通り政治屋の思う壺である。
政治家得意の「寝技」「玉虫色」「談合」「ロビィ活動」
どれもいらない、一本、白黒、公開討論でないと納得しない。

それぐらい「原発」は大変なことになってると思う。
戦争に負けた日本は、フクシマによって原子力開発にまた負けた
それぐらいの思いを感じなければいかんと思う。
前回は「戦争放棄」を誓ったな。
今回は何を放棄してくれるのかな
まさか「日本放棄」してくれるなよ。