四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

八分の力

2011-06-01 18:23:26 | 政治
第二次世界大戦終戦近くなった頃、傀儡国家・満州国の
国務大臣・張景恵が言った言葉を最近思い出した。
「戦というものは八分くらいの勝ちで止め、
交渉に持ち込むものだが日本は止めずに最後まで戦おうとした。
惜しい軍隊をなくした」

中国人の張景恵には三国志のDNAがある。
呉・蜀・魏いずれもが鼎立しており戦もあったが
完全に潰してはいない。それをすると鼎が崩れ
強大になっても維持が難しいことを知っていたのだ。
負け方、勝ち方を知っていたのだろう。
日本軍が真珠湾攻撃から半年位のあたりで政治的判断によって
停戦、終戦に持っていけば怪我も最小限であったろうし
原爆も落ちていなかっただろうというのが、張の思いだったろう。

最後まで行ってしまうのは日本人の性か。
戦後、経済回復に走って走って今回は天災とはいえ
津波により甚大な被害をもたらされた。
世界で唯一、原爆を落とされた国が原発によって
苦しめられてるというのは余りにも学習能力が無い。
これも、戦後他国を超えて生活や経済のトップを目指してきた
結果招いたことである。原発による電力は生活や経済の
発展に与してきたが、一度の失策によって戦後築いてきた
物が完全崩壊したと言ったら大袈裟か?

言い方が悪いがスクラップ&ビルドでこれからは
建設的な行動、思考で行かなければならないのに
政治家は国会をスクラップにしようとしてる。
結局己のことしか考えてない、自民党が推進(読売の正力や
中曽根が推して来た原発)してきたことなのに
谷垣とかが鬼の首を捕らえたかのように菅おろしをしている。
その前に自民党が推進してきた原発に対して今、どう思ってるか
党として総括した考え・反省を公開せえよ。

菅総理は確かに資質は欠けてるかも知れないが
退陣退陣ばかりで代わりにワシがやったる、という声も聞かないし
万一、菅総理退陣となっても得意の密室で首相登場になるだろう。
自民党のやってることは、野党時代最後の民主党がやってることと
何ら変わりは無い、与党に攻撃を加えることによって国民の
関心・注目を浴びようとしているが、そうはいかない。
小沢は論外、一生壊し屋やっとけ。彼は政治家ではなく政治屋。

ほんと政治家はどっち向いてるか判らないし、それより心配なのは
この国、完全に崩壊するまで突っ走るのかいな。
八分の力加減を知らないのは、昔も今も変わってないとすれば
恐ろしいことである、本気で棄国ラッシュになるかも知れないよ。

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2 コメント

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Unknown ()
2011-06-01 23:16:30
満州国を作ったのは石原莞爾。満州事変も彼が総指揮をとった。事の良し悪しは別として、彼ほどの強靭なリーダーが出てこないと現状打破できることはないと思います。国民少々目をつぶってリーダーシップの登場を期待したい!
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明治気質 (大河内)
2011-06-03 12:40:39
>石原莞爾
後、東条英機に更迭されましたが一度満映理事長の
甘粕正彦の仲介で東条と会っててバッサリ
「あなたは総理を辞めるべきだ」と言ってるんですね。
そこには遺恨や感情など何も無く。

東条は辞めず、インド・インパールへ兵士を送り
大量の餓死者を出しました。

死ぬということが間近にあった時代には、それこそ「必死」の
政治が必要やったでしょう、それが「玉砕」に
ならぬように敗戦で学んだはず。
今、災害で大量の犠牲者が出て
今も原発が解決してない最中に
政治屋が足の引っ張り合いしてる時では
ないんやけどねぇ、しかも党の中でさえ定まらぬ。
それは自民も一緒、しまいに小政党がいくつもという
他国では見慣れぬ珍奇な状況になるのではと
心配です、国どころか党をまとめる人間すら
居ないもんね。
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