往路、近鉄特急から撮った平城京跡・朱雀門。
大阪在住の頃も、現在住んでいる京都であっても奈良という場所は
いつも日帰りであり、泊まったことはない。
小学校の時の遠足は絶対奈良公園、若草山であり
もうええ!というくらい、行き尽くした気がしていたのだが
今回、ある会合のお誘いを受けて行くにあたって
もう一回おさらいをするつもりで、奈良駅界隈の観光をしてみた。
鹿。奈良の商店街が朝早いのは、神鹿が店先で死んでたりすると
罰せられるのを恐れて、万一死体を見つけると隣の軒先へ
移動させた・・・らしい都市伝説的な話があるぐらい
奈良の朝は早く、夜は静かである。
近鉄奈良駅から歩いて10分くらいで、鹿がわらわらと戯れる興福寺に着く。
京都と奈良、二大古都の大きな特徴としては観光ポイントの広さにある。
京都が嵯峨嵐山、東山、白川、大原、洛中、洛北、洛西などなど広範囲に
観光場所が点在するのと裏腹に、奈良は近鉄奈良駅から歩いて30分以内くらいで
興福寺も東大寺もあるのだ、この便利さが小学校の遠足場所として大ウケ
したのだろう、東大寺の柱をくぐるアトラクション(?)も出来るし
関西の小学校は遠足場所で頭を悩ますことのない、非常に使いが良い
奈良駅一帯なのだ。
さて、興福寺と言うと何といってもキモは
阿修羅像である、顔が三つ、腕が六つ。
小学校の頃これを見て蜘蛛か何かの仏様かと思っていたが
帝釈天といつも争ってる暴れ神なんですね、その様を修羅場と言うのだが
この阿修羅、ほんっとに顔立ちが良い。
何でも興福寺の阿修羅像は、少年の顔をモチーフにしてるらしく
私は向かって、左の唇を噛み締めてる顔がとても好きなのだ。
勿論正面も良い、正面に向かって対峙すると視線を感じるくらい
「にらみ」があります。
阿修羅像の前に結局20分くらい居た(笑)。
売店に行くと「阿修羅ファンクラブ」なるものがあった。
なんでも2~3年前、東京の方へ阿修羅像を持っていって展示したら
すげえ大盛況やったらしい。阿修羅・・・ファンクラブ・・・そう来るか。
そう思うと、身近に文化遺産が豊富な関西は他の地方から見ると
恵まれてるのかも知れませんね。