初風呂

京都は銭湯の多い街である。
町家を再生してオサレなCafeなどに使われてるが、この町家からして
ウチ風呂が無いのが多い、昔のウチには風呂がなく
それもあって銭湯が繁盛したのであろう。

京都へ友人が来た時には必ず銭湯へ連れて行く。
すぐ風呂入りたい人には、有難いことに駅正面
京都タワーの地下に「京都タワー温泉」があるのですよ。
（※京都では普通の銭湯でも温泉という場合がある）

また、土曜日さんざん遊び歩いた人にお奨めの「朝風呂」
日曜は朝から開けてる銭湯がかなりあります。
メシも喰いたい人にはいわゆる「スーパー銭湯」
京都中心部の「誠の湯」「やまとの湯」嵯峨近くなら「天山の湯」
伏見の「力の湯」etc・・・と、スーパー銭湯も各地に分散。

ホンマの「温泉」つかりたい人には京都の銭湯で唯一
温泉使ってる西京極の「大門湯」（料金は銭湯料金410円）
あるいは洛西のエミナース
鞍馬寺行ったならくらま温泉北白川にはラジウム温泉もあるでよ。
・・・どんだけ京都人は風呂好きやねん。

他から来た人が驚くのが、銭湯でサウナ入るのに料金を取らないこと。
京都に居ると気づかないが他府県に行くとサウナ料金＋100円で
専用タオルを借りて入る、といった場所もある。

来年、といっても明々後日（しあさって）は初風呂。
これだけは欠かせないし、朝からやってるのが有難い
例年は近所の白山湯あるいは鞍馬口通の船岡温泉へ
通っているが、今回は次男も入れるようになったので
ウチから近い壬生湯にするか。

まだ日の高い時間、明るい天井にまばらな客
かこ～～んと聞こえる桶の音
たっぷりジャグジー風呂に浸かる快感は
ウチ風呂では味わえない、銭湯ならではですなぁ。

皆さんええ初風呂を～～

（参考：お風呂やさん的京都案内）

大貫妙子/works 1983～2011

中学生の頃か、ＣＭかなんかで聴いたのが最初
声と発音がキレイな人やなぁと思った。
（山下達郎とシュガーベイブで演ってたのは後で知る）

大貫妙子は知らなくても、Shall we danceを歌ってる人と言えば
判るだろう。或いは結構ＣＭも歌ってらっしゃるので
「ああ、あの声が大貫妙子か」と気づくこともあるかも。

Shall we danceでもおわかりのように、この人は
晴天のアメリカン・ポップスというよりは
（こちらは竹内まりやの派手目な声が代表かな）
ヨーロッパの曇り空が似合う声で長年
ギターとピアノだけで演る「アコースティック・コンサート」
を続けていた、アンプラグドが見直される前からだ。

このＣＤは1983～2011年までのＣＭ曲を収録しているが
初期の三ツ矢サイダーＣＭの頃は「ＣＭ曲を歌うのは二流」
と揶揄されていた時代というから、時代の流れか。
今はＴＶ主題歌かＣＭイメージソングが売れる時代やからなあ。
尚、三ツ矢サイダーは山下達郎、サザン等を起用していた
結構先を行ってたんやな。

今回、ＣＤに入っているＣＭ曲のスポンサーは資生堂、HONDA、コカコーラ
京成電鉄、ＡＧＦ、カルピス、ロッテetc
皆がどっかで聴いてるかもしれません。

私らが10代の頃聴いていたミュージシャンは皆
50代、60代になろうとしているが1980年代の声は
きちんとレコード（記録）されている。
聴く度に当時の思い出がよみがえる
最近、ＣＤ買ってなかったので久々に「音」を聴きました。

さらば急行きたぐに

停車駅は大津、彦根、米原、長浜、敦賀、武生、福井、加賀温泉、小松、金沢・・・
この列車で何度関西～金沢を往復したことか。

来春のダイヤ改正で急行きたぐにが廃止になるらしい。
縁もゆかりもない金沢へは受験で行ったのが最初
それから関西へ帰るときはよく乗った。
25年前は人気列車で、普通席が一杯になるときもあり
その時は通路に新聞紙を敷いて雑魚寝もした。

金沢へは午前４時前に着くので、当時バイトしていた
新聞配達にも間に合ったので西梅田で友人と酒飲んで
それから乗ったりもした。

或いは、向かいに乗ってた女の子が切符を忘れて
福井駅で降りてしまい、座席にあった切符を持って
追っかけたら列車が発車してしまい、全然知らない
その子のウチに泊めてもらうという考え方によると
ラッキーなこともあった。

最近では新地（梅田）で飲んだ時は京都までとはいえ
度々使った、座れてビール飲んで急行料金540円なら
タクシーで帰ること思えば安いもんやで。

夜行列車のうら寂しさを残した最後の列車でした。
二月あたりに拙ブログご覧の方或いは私の知人で
「きたぐに」北帰行ツアーをしたいと思います
といっても、１人ででも行くけど（笑）。
内容は、二年前野口さんと行った内容に近いです。

「きたぐに」で金沢へ入り、朝から冷えた身体を温泉でぬくめ
魚介三昧は一年一回はしっかり味わいたいもの。
しかし、ＪＲますますつまらんなぁ。

姜尚中講演会

昨日は京都・西本願寺での姜尚中講演会に出席。
流石メディアの露出が多い方だけに、400人くらいの会場は満杯
入れない方々のためにモニター室を急遽こしらえていた。

テーマは「受け入れる心」
今年は東日本大震災の話から外す訳には行かない。
プロテスタントに洗礼を受けた姜氏が浄土真宗の門徒の前で
講演会をする訳ですが、という注釈を入れながらも
とつとつと、言葉を選んで話す氏は熱くなりっぱなしの
パネリストの中で冷静に話をする「朝まで～」等
ＴＶの語り口と同じ。

3・11の日に仙台へ居た作家・伊集院静氏と話した時のこと。
前日も、当日も晩はきらめく星空やったらしい。
恐らく当日、海へ流された方々も多かっただろう
生きてる人もその時間には居たかもしれない。
その時、星空を見て彼らは何と思っただろう
助かった人は、そう思っては生きている罪悪にも
さい悩まされているらしい。

その話で、20数年前北アルプスで遭難した人のニュースを
思い出した。10月後半の頃か、秋山登山で入山したものの
初雪がゲリラ豪雪になってしまい、3～4人が倒れた。
翌日発見された、その時の空は雲ひとつない晴天やった。

阪神淡路大震災の時も、地震は何時間も揺れ続けて倒壊するのでなく
５時46分の一回で倒れた。
東北の津波も何日も続くものでもなく、ほんの1時間程度で
その土地で暮らしてきた形を流し、飲み込んだ。
自然は恐ろしく巨大だ。

また氏は、死者行方不明者20000人についても語った。
20000人という数字は統計学になるが、１人の死は
その人の人生を語ると文学である、と。
だから20000人（講演会では5000人と言ってたが）が
20001人だとしたら、これはただ１人増えたのではなく
大変大きなことだと。亡くなった１人の家族友人を思えば
何十人という悲しみがそこにはある。
新聞マスコミで数字だけ見てると
マヒしがちなことは、阪神のときでも経験したが
あの時は、近くで起こったことと神戸にも入ったので実感もあったが
今回は東北の地で、未だ実感として感じられないのが
一関西人の率直な思いだ。

現地での話では、放射能汚染危険区域では土葬も許されず
２歳くらいのまだ赤ちゃんのような遺骸がカラスに
ついばまれる光景も見たという。この21世紀の時代に
まるで天保の大飢饉のような惨状ではないか。

こんな最期を迎えて人は星空にどう思う。
神も仏もないやないかと罵詈雑言を浴びせるのか
それとも、最期の時に菩薩様がお迎えに来たのか
信仰とは、そう信じることで天に召されることが出来る
古来から人は苦しみを甘受出来たのは、信仰の心が
あったことには間違いない、無神論者の私でも
子供が倒れたなら無事を祈るしか手立てはないだろう。

生きることの大変な時代、死をも受け入れなければ
ならなかった人々へは鎮魂の思いと成仏を
東北の現場で助かった人は念じただろう。

姜尚中氏には結局、最初から最後まで笑みが無かった
それは冷徹というより真摯な姿勢に見えた。
学者である以前に清冽な一個人としてこれからも
発言していただきたい人です。

パチモン

十三にある眼鏡屋。安さよりボラれるイメージですね・・・手がグゥ～～やし。

吉本が販売してる「面白い恋人」が北海道の「白い恋人」に
訴えられてるらしい。
ん～～、むしろ「白い恋人」も相乗効果で売れると思えば
ええんやないかと思うが・・・

クスリ業界なんて、パチモン（ゾロ商品と言うが）の宝庫だ。
アリナミンを想起させる商品や、リポビタンＤもどき。
パッケージが異常に類似している商品も多い（ここでは特定の会社挙げれませんが）。
これは「富山の置き薬」時代から続いている伝統？で、どのクスリも
似た名前、似たデザインは昔から。
よっぽどでないと訴訟問題にはならない。

こんな話がある。
大阪は豊中・庄内に「豊南市場」という、寿司屋の大将も
仕入れに行く安くて品の良い市場がある。
やがてそこにダイエーが進出した時、どう構えたか。
「両方とも儲けまひょ」
他府県では大型店舗が進出してくると判ったら
反対運動を起こす商店街の話をよく聞くが
この市場はよっぽど品に自信があったんやろう。
終いにはダイエーの方が弱くなってしまった。


これは極論の一例であるが、似た品似た商売が近所に出来て
毛嫌いする時代ではとうに無くなっているようだ。
コンビニは乱立し過ぎと思うが。
昔は酒、クスリ、米、タバコいわゆる免許制の商品は
絶対安泰（半径○○ｍには同業者置かないとか）で守られていたのが
今ではなし崩しになり、廃業する小売店が多くなった
そんな中、頑張ってる小売店で「パチモン」にお目にかかったら
必要であれば是非、買っていただきたい。
なぜなら（クスリに関しては）成分、効能効果はほぼ一緒だから。
要は他店と同じ商品置かないという、店のオリジナリティーなのだ。

大型店舗に食われて小売受難の時代かもしれないが
大型店舗では出来ないアイディアを出して
庄内のような頑張りを見せて欲しいもの。


さて、風邪の時季やし「アスナオール」でも飲んで寝るか。

パールハーバー

今日はパールハーバーからちょうど70年らしい。
パールハーバーだけではなく、同時にマニラや上海でも
一斉砲撃を開始した。
今朝の毎日新聞・余禄を読むと時の政治家（後のＡ級戦犯）は
皆開戦を悔いていたらしい。

ではなぜ開戦したのか。
昭和恐慌が起こり、豊かな資源を求め日本は西欧に倣って
植民地政策を強化しようと満州に力をいれたが
予想以上に中国の抵抗は強く、その満州も
リットン調査団らの報告によって国際的に認められぬ
傀儡国家という宙ぶらりんで、真の植民地（資源）を
求めての戦となった。

ただ当時の日本国民には、そのような不利を承知で
何故開戦せねばならぬかが伝えられておらず、
「狭い国土より雄大な満州で」
というプロパガンダによって満州へ移動する国民も多く
その人々から戦後、戦争孤児も多く出てしまった。
私の親父も開拓事業団として満鉄に就職していった
そして戦後、イルクーツクに抑留され昭和24年に舞鶴へ帰って来た。

パールハーバーは完全勝利、完全破壊の一報であったが
「完全」ではなかった。アメリカは戦艦がぶっ壊されても
本土へ戻って修理さえすれば元の形になったのだが
資源の無い日本の戦艦は、そういう訳にはいかない。
ましてや巨大戦艦の戦は日露戦争当時であれば
通用しただろうが、２nd war では空中爆撃戦だったので
山本五十六曰くは大和が出来上がって周りが騒いでも
「床の間の飾りとしては上出来」と揶揄した。
時代遅れを知っていたのだ。

事実を知らされず、国民は報道を見てイケイケになってたのだ。
モノが足らなければ刀でも鍬でも供出し、それでも
足らなけりゃ甲子園の銀傘までもが。
資源、物資のない国は終いには兵站（食糧）を確保する手段もないのに
無理なインパール（インド）作戦を立て、玉砕。
国内ではほとんどの都市が爆撃でやられ、最終兵器が
広島・長崎に落とされて　　終わった。

マスコミは「あのときの反省」として士気を煽った記事を
悔いているように今は言ってるが、当時民衆大衆を焚きつけ
大戦に国を持っていったのはマスコミだと思っている。
軍部に脅されて、文章に制限があるということになっているが
東条内閣を「軟弱」と批判することを思うと全て言論統制があったとは
言えないだろう。

今、原発問題を思うにやけに硬直化してる各紙面が気になる。
オリンパスや大王製紙も問題でしょうが、原発が今どないなってんのか。
政府や東電が出す紋切り型の発表だけなら、大本営発表と何ら変わらない
壊滅的な状況でも「軽微な」言い続けて後に知らされる。
70年経ってもなーーんも変わっていない国＆マスコミ。
仕方ないのか？原発導入推進したのがマスコミ（正力）やもんな。

本気で日本を逃げ出す人、これから多くなるかも・・

虹を見たかい

釣りに来た長男次男、草魚の大群におののく。

今年の家族サービス納めに釣りに行こうと思った。
日曜日は、骨折してからずっとウチに居る長男の気晴らしにと
ドライブに誘った。最初は渋々やった彼も車に乗ったらお喋りになった。
「お父さん、道間違ってへん？大丈夫？」
案の定、目標である南郷水産センター（滋賀・大津）の場所を
てっきり宇治から近いと勘違いし、宇治寸前で引き返し
石山方面に戻るように走ったら簡単に見つかった。



つくりも古そうなこの建物、いろんな釣り池があって
淡水魚を中心に釣りをすることが出来る。
子供はまず釣れる楽しみを覚えてもらおうと、マス釣りをする。
100円で釣竿とエサをもらって、糸を垂らせばあっちゅう間に
釣れる釣れる、次男は「ボクもボクも！」と必死になって
上げようとするが、あわてて上げるので喰い付く前に逃げてばっかり。
それでも一匹釣って大満足の様。


兄ちゃんも松葉杖にも関わらず一生懸命釣って大満足。
釣ったマスはその場で炭火で焼いてもらう。はよ焼けんかな。


普段、焼き魚を食べない子供たちも自分が釣った魚を
美味しそうに食べました。
帰りは近江大橋～琵琶湖東岸～琵琶湖大橋～比叡山山中越えという
大回りで景色を楽しみながら帰った。
長男が「お父さんとドライブ行くの、小学校3～4年以来や」
と言う。あ～、そんなに車で出てなかったか（電車やバスで
移動が多いのは、私が出先で酒を飲みたいからだ）反省。

琵琶湖大橋から比良山を望む方向に虹が出ていて
長男が大喜びで、携帯カメラを出して撮りまくっていた。
次男は電池切れで帰りの車中では爆睡していた。
今年は大怪我して残念な一年やったけど
来年は元気に走れるようになればいいね。

次はギプスが取れたら日帰り温泉の約束をした。
さて、どこ行こう（笑）。

こんな忘年会してみたい

師走、忙しいと言いながら何回忘年会やったら気が済むんじゃ。

「今日は無礼講で」と社長自ら言いながら、無礼講ではないのは判ってる。
ホンマに無礼講やったら、上司無視して女子社員とばっかり喋ってるがな。

会社勤めの時は、会社の取引先の忘年会で月10回くらい出ていた。
「最後の忘年会に欠席したらお仕置きや！」と上司に言われて
米子からその当時まだあったYS-11で関西に帰ったこともあった。
どうやら普通の飲み会と違って、全員集合でビシッとしたいのかも
しれないが、疲れるだけでいい思い出はまあない。

社長や上司が部下を叱りつけてるシーン見て
まわりの誰が盛り上がんねん・・・
会社の者同士で「飲みに行く時は仕事の話は抜」けない。

最近はどの会社も上司と部下で飲む人が少なくなっており
京都でも大企業の近くにある店に、そこの会社の人が
飲みにくることはまず無いらしい。
上司と鉢合わせになるのが嫌だから。
「酒飲まないとコミュニケーション取れない」と言うのは
幻想で、コミュニケーションが先にあって飲むのが後が
スムーズやと思う。そこが判ってないから
「若いのが飲みに誘っても来ない」というオッサンが居るわけで
それは「飲んでも面白くないヤツ」やからなんやけど。
仕事抜きに面白い或いは相談出来るパーソナリティーなら
飲みについていきたいとは思うかもしれないが。

年がら年中飲んだり企画しているので、今更忘年会を企画する気は
さらさらないが、一度仕掛けるならこんな忘年会してみたい。
場所だけ借りて、私が行きつけの店の大将、マスターに来てもらい
それぞれの料理を提供してもらう。
勿論大将マスターは仕事してもらうのだから、お気持ちを包むが
一緒に飲み食いしてもらう。他所の和洋中華エスニック料理を
いっぺんに食べる機会は同業者中々ないし
知り合いの忘年会になると、他所から頼まれるより
頑張ってしまうと思うし。多分。
こっちはこっちで色々喰えるし。

メンバーは、バラバラ（笑）酒好きか話好き、大食いならいいけど
市川海老蔵みたいに「怒らすのが得意」な方はNG
語るのは結構だが議論を売って来るのも駄目。
最初からあからさまに女性（男性）狙って来るのもダメ
交通事故or合意ならＯＫ。
割り勘のルールは皆機嫌良く食べ、飲んで「あー楽しかった」
で後腐れのない別れ方が一番と思ってるから
本来の「憂さを晴らす」忘年会の主旨に沿っている。
皆の楽しい顔を見るのが嬉しくなかったら幹事なぞしないよ。

まずい酒飲んで飯を食って、そんなテンションでウチ帰っても
幸せとは思わないしね。