四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

日本の裁判

2010-06-26 10:06:07 | 裁判
裁判というのは非日常の世界と思ってないだろうか。
訴える側訴えられる側
出来たらどちらもなりたくない、
私もそう思っていた。

昨秋から裁判をやりだして思ったのは
意外な法人(大会社、公益法人など)が訴えられていた。
消費者金融の過払い請求はCMでやっている通り
しょっちゅう裁判なってるが、名の通った
会社も訴えられるのである、当然のことながら
訴える側には、それなりの覚悟と思いが滲む。

悩み、考え、シュミレーションを描き
相手がどう出てくるか幾通りも想定して
証拠証人を揃えて。
中には威勢よく証人なりますといって
ホンマに裁判突入したら怖気づいて
連絡が取れなくなる人も居るが
それも計算のうちに入れている。

そのすべてと言わずとも、あらゆる反論を
論破し、それが裁判官の心に届くか?
今までの判例とにらめっこしながら
そこまで整理(裁判準備)するのに
私の場合、二年かかった。
そこから裁判所で第一回
次回は一ヵ月半先、そんなペースで
裁判は進行する。

原告側~陳述書
被告側~陳述に対しての答弁書(言い分)
この書類の繰り返しで進む。
原告、被告側弁護士、裁判官は
ラウンドテーブル(円卓)室で
資料交換する。
これをするのにいちいち法廷使わないのだ。
普通の、学長の部屋みたいなとこでやる。

裁判時間は1部屋で30分持ち時間あるが
5~10分で済んで次回日時を決めて。
そんなやりとりの連続でも
どちらが有利不利が見えてくる。

陳述とその証拠書類が強固だと
答弁が文章でもしどろもどろになるので
「あれ、前回と言うてること違うぞ?」
と素人目でも判る、或いは
「証拠ないやろ、証拠出せ!!」と相手が言ってきて
「ハイ、これ証拠」とポンと提出したら
相手側のショックは甚大なものとなる。
逆にこちらが提出せよといった書類関係は
出し渋る。

そんなやりとりの準備書面も三回目の作成終了
学生時代の論文以来、20ページ近くなった。
来週裁判、そのあと夏季休廷
次回はおそらくお盆過ぎになるだろう、
この超スローペースが嫌で訴訟を起こさない人も
居るでしょう、予算がなくて或いは平日休みが取れない
そんなこんなで訴えたくても訴えられない人も
居るでしょう。

ただ、素人の私がやってるのだから
裁判はそんなにややこしいものではありません。
自分が無垢なら尚のこと
(いやある意味無垢じゃないけれど)
正直に申し立てればいいんです。

正直に本当のことを言えば
相手は答弁で嘘を言うしか逃げ道がなくなる
すると次回、その件について証拠突きつけて追及すると・・・
辻褄合わなくなってきますから、更に嘘つきます(笑)。

裁判って、原告被告でギャーギャー言う前に
書類を交換するだけでも、結果が見えてきます。
案外そんなもんかもしれませんね。

あ、それでも裁判官と書記はいつも黒コート
羽織ってますね~、それぐらいかな
裁判してるっていう臨場感を感じるのは。

音楽は除湿作用があるか?

2010-06-22 09:37:47 | 音楽
TAKE IT AWAY - Paul McCartney & Linda (with Ringo & George Martin) 1982


TAKE IT AWAY - Paul McCartney 1982
梅雨の晴れ間のドライブには今も聴きます。

マッカートニー = 雨で想像する曲は
バンド・オン・ザ・ランの一曲「マムーニア」
タイトル曲「バンド・オン・ザ・ラン」
ラムやったっけ?「アンクル・アルバート/ハルセイ提督」

個々の印象もおありでしょうが
なーんかついつい萎えてしまう梅雨ですが
音でも聴いて気分転換、部屋片付けながら。
(こないだウチ、部屋を片付けたというので帰ったら
私の部屋に子供のオモチャやら本やら服が突っ込まれてた
だけやった、それ押し込んだ言うね)

「タッグ・オブ・ウォー」は午前中、洗濯機回しながら
脱水待つ間のコーヒータイムにええの~
気分的に除湿されますわ~
今、その最中だが。

音楽は、TPOが必ずあると思う。
近所の、たまに行く寿司屋はなんでかJ-POPみたいな
BGMばっかり流している。まったく店と合っていない。
「寿司屋は演歌、兄弟船」という定石を打破したいんや、という
音楽に対してのこだわりはなさそうだけど、こうだくみ。

逆に、ジャズなんか流している居酒屋などオッサン2人で
入ると違和感を感じる。なんか「女連れてないんか、
場所間違ったんちゃう?」といった店の圧力
(もちろんそんなん無いけど)すら感じる場合がある。


子供の頃、近所の散髪屋ではいつも
朝日か毎日放送流していた。
「ポップ対歌謡曲」みたいなラジオをBGMにしていて
それ聴くと必ず眠りに陥っていた。
散髪屋のラジオは、のんびりしてていいね。

JRの車内放送でかかるオルゴール音で一番気に入ってるのは
東北新幹線の音、これ聴いただけで宇都宮や仙台の
駅前風景を思い出す。

その当時はいつも「新しい音」やったのに
最近は「新しい音」を見つけられずに、昔の音ばかり
聴いている、進取の心を失ってしまってるのか
それともホンマに、自分好みの曲がないのか
それは不明だけど。

おっ、脱水終わった。
次は・・・セクシャル・ヒーリング(Marvin Gaya)?
ちょっと湿気ありますね、わはは。

食は引き継がれる

2010-06-18 11:05:59 | 
たまには仕事の話を。

私は健康食品や薬を売っている訳ですが
巷には、やたら高い商品もある。
患者(客)の財布事情もあるわけだから
どれだけ良い商品でも、手が届かない場合がある。
そんな方とは必ず「何が好きですか?」と食の嗜好を聞く。

人間、昨日今日で病んだわけではない
何十年もの食生活の中から、ヒントが見つかるときもある。
よく「ウチは高血圧家系やから」とか言いますが
そこの食事よばれたら、塩分が強かったり。
母親が子供に伝える味が脈々と濃かったのね。

ウチのカレーはドロドロだ。
それは学生時代、同居人に必死こいて手作りで仕上げた
ビーフシチューが「具が貧弱」とクサされて以来。
とにかくタマネギとジャガイモの量が多い
野菜で水分を出していくと、ドロドロになる。
家内の実家のカレーは、サラサラやったのが
私のカレーに合わせてしまったようで、ドロドロが
「ウチの味」になってしまった。

友人と話していたとき、「ウチの嫁のメシがまずい」
と言ったので、「それならお前が美味いと思うモノを
作って食わせてやれ、もしくは美味い店に連れて行ってやれ」
どちらもしないで、頭ごなしに不味いは失礼だ。

美味いものは、粗食でもホッとする。
最近はご飯に、貝の出汁に日本酒、昆布のシンプルな
貝汁、温泉玉子、海苔、そんな朝飯みたいなメニューを
夜でもする。温泉玉子は炊飯器(保温)に30分入れておけば
勝手に出来るのだ。

長年の食生活で身体に支障きたしたのならば
食生活の改善で体調も良くなる、そんな話を
沢山聞きます、梅雨で食欲もわかない、そんな時は
近所(壬生)のつけもん屋さんで、水茄子のつけもん
買います、これでゴハンお代わりできます。
何とかやせたいので、アブラと縁遠い食生活をしてるが
遅かりし由良の介・・・か?

関西の雨 北陸の雨

2010-06-13 09:40:01 | 四季
雨の日には、あのひつこい北陸の曇天を思い出す。

一年を通じて晴れが多い関西は、加湿器が売れる
一年を通じて雨が多い北陸は、除湿器が売れる
なんせ「弁当忘れても傘忘れるな」の国やから。

金沢に住んでいたある年、全国各地で梅雨明け宣言するのに
北陸地方はなかなか梅雨明け宣言しなかった。
7月後半なっても、8月なっても・・・
結局、この年は梅雨明け宣言の無いまま秋になってた。
新聞なんか読んでいて、金沢● 大阪○
という天気予報はザラである、車で走っても
長浜から北側の空がドス黒い。
それぐらい年間通じて降雨(雪)量が多い土地
だから、たまの快晴はとても気持ちよく感じた。

車で下宿から40分、内灘砂丘へ行ってバーベキューなんぞやって。
金沢の良いところは、どこへ行っても混まないところに
山川海があることだろう。

下宿から歩いて浅野川、秋はここで大鍋をする、いも煮会みたいなもんか。

冬は・・・雪降ると外ですることは除雪。
気をつけなければいけないのは、屋根の雪が溶けて一気に
落ちる時、頭に直撃してムチ打ちなんてよくあるのだ。
二階に下宿してたので、酔っ払って一階の冷蔵庫に
氷を取りに行くのが面倒臭くなったら、屋根の雪を
わしづかみにしてグラスへ(ほんまは大気のゴミで汚い)。

雨が多くても、前述のように自然が近いので喰いもんが良かった。
貧乏人でも結構ええもん食べてた記憶がある。
逆に、それがなければ単なる雨雪の多い田舎なら
逃げ出して関西帰ってたかも知れん。

なので、たまに金沢行く時に期待する天気は
なぜか雨雪なのである、来月ゼミ会の案内状が来たが
傘は忘れないように・・・





西中島南方

2010-06-06 12:32:29 | 大阪
この駅名は変わっている。
「西」なのか「中」なのか「南」なのか
「中島」なのか「南方」なのか。
阪急は南方で地下鉄は西中島南方。
おおむね「にしなか」言います。

この猥雑な町とは30年近いご縁があります。
高校時代、日本食堂という新幹線での車内販売の
会社でバイトしており、その営業所が南方にあった。
遅くなった場合は、ここの宿舎や東京・三田
博多駅裏の宿舎で泊まった。

そんな腐れ縁のこの町は、ほんっとエロが多い。
阪急の駅を降りたらそこはワンダーランド
最近の風俗には「隠す」恥ずかしさは無く
堂々としたもので、昨日久々に飲みに行った店は
雑居ビルの7Fやけど、知らぬ間に1~6F全て
風俗店に占拠されてしまった。
(1Fは無料案内所)
それは、新幹線が開通した頃から
出張オヤジを相手にした風俗がここと十三やった。
今でも関空で台湾単身赴任する前に名残惜しさで
新大阪で途中下車して姫に会いに来る、などという
オヤジも居る。
ここは意外に全国の「鉄ヲタ」ならぬ
「風ヲタ」が集まるパワースポットなのだ。

関東や地方の雑誌が「大阪観光」で特集組んだら
道頓堀、通天閣、USJは必ず出てくる。
海遊館なんかもかな?
しかしニシナカは出てこない。

昨日、皆で「東京に例えたらどこの町やろう?」
という話になったが、どうも東京でもピッタリ
あてはまるところのイメージが湧かなかった。
むしろ、雑多なアジアの町という気がする。

良く言えば名の如く、その時代の風俗を感じられる町
悪く言えば文化の香りが全く感じられない町
スーパースノッブな町である。
昨日のむっとした空気の中、酒場から酒場へ
よろよろ歩いてると、中国の広州や台湾・台北を
歩いてるような錯覚を覚える
ここの街灯は案外暗く、飲み屋風俗の看板ネオンで
明るさを出しているのである。

何かこの町をけなしてるような内容だが
飲食店はどこもおおむね安く、オフィスビルも多いことからも
判るように、治安も良い。
旅行ガイドブック「大阪」にはニシナカを載せていただきたいと
切に思うのだが、若いおねぇちゃん対象のるるぶじゃ駄目か。

悪役が居ないとつまらん

2010-06-02 17:31:37 | 政治
鳩山首相、退任。
世界見渡して、一年持たない首長の国って
どの位居るんやろう?
政治がバカにされる以前に、この国のアイデンティティが
バカにされるわ、何したいねんって。
日本は外交下手なのではなく、ころころトップ代わるから
外交先が戸惑ってるんやんか。
すぐ居なくなる担当者の会社、信用できんのと一緒。

自民党が2割引しまーす、ってノリで
高速代安くするとか、目に見える方針打ち出したら
民主党は根回しも済んでないのに、3割引しますよーみたいに。
子供手当もおつけします、そんな昨年の衆院選で
圧勝した民主党だが、勝ちすぎのために
二大政党がせめぎ合う、というまでに至らなかった。
その結果、何の勝算もない普天間基地問題で頓挫した。
鳩山さんも勝手な妄想でオバマ(アメリカ)くみし易しとでも
思っていたのだろうか?殆ど話にもならず門前払いでした。

これでは、元自民党(与党)集まりの民主党が第一党なっても
劇的な変化が生まれない、カネ問題も自民と何ら変わらん。
せめて参院選では五分五分にして、両党の意見ができるだけ
折り合いつけて欲しいもの。
といっても求心力のない自民党&民主党は今まで以上に
細かく政党が分裂する危機だから、相手の前に
内紛をいさめることが先決かぁ、情けない。

それにしても脆弱な二世三世議員。
安倍、福田、麻生、鳩山・・・
そろそろ、歴代首相湯のみ二つ用意せなあかんようなるぞ。
小泉(良くも悪くも)元首相みたいに開き直って
「人生いろいろ、政治もいろいろ」とか言って
もっとドツカレてもよかったやないかと思う。

厚顔無恥、悪役がそんなに嫌なのか。
政治家なんてロクなもんじゃない、っていうのが
今回選挙でも立候補の顔ぶれで立証してるのやから、開き直って
公約したことは出来んかっても、そのアフターで
奔走すべきである、我々でもクレーム対応が
営業の醍醐味のはずだ。
クレーム対処するどころか、辞める(逃避)ってのはしかし
ボクチャンやなぁ・・・支持率なんか放っとけばいいのに。




水無月の夜

2010-06-01 17:35:13 | 休息
つき明けて六月、衣替え・入梅の季節。
早くも上半期終了に差し掛かる。
やりたいことも充分捌ききれず、さりとて休みもなくで
何だかダラダラと来てしまった反省がある。

ま、それはそれで。
水無月は暦の中で唯一、祝日ロンバケと縁の無い月だ。
ボーナス前で買い控えもあり、
JRも旅行会社も力が入らない月だろう
私ら学生の頃、修学旅行はこの時期やった。
今は修学旅行も時期が分散してしまったようで。
行く予定もないのに、旅行会社は
さかんに出張パックなんかをメールしてくる。

遠方まで足を運ぶことはないけれど、今月中旬には
薬草を調べに滋賀県・伊吹山まで行く予定
麓の町・山東町(現米原市)では夜に蛍も見れます。
街灯が無いので、尚いっそう光が目立つ。

夏は夜
月のころはさらなり
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる

梅雨で湿って、重たい空気の中
薄青白い灯火の線を描いて、幻想的な光景です。
人間は闇夜の灯や炎に見とれる瞬間がある
火と共生してきた名残なのか。
また夏の夜は、失った人が帰ってくるような
彼の岸を、少し近く感じたりする。
肉親を失ってたりすると、それは「怖いもの」ではなく
懐かしいものだという錯覚に襲われる。
映画「異人たちとの夏」のような。

蛍も、鳴き声うるさいカエルも
足を伸ばさないと見れなくなりました。
せめて一晩、見てきましょう伊吹山へ
宿に帰ったら「もぐさ」でお灸します。
縁側にブタの蚊取り線香が置いてたりしたら
ええですねぇ~

かくとだに えやは伊吹のさしもぐさ
さしもしらじな 燃ゆるおもひを

「蛍」で始まり、大文字の「送り火」で〆る
私の夏、金鳥の夏。