足立区の「平和のための戦争展」は8月16日から18日の期間に、東武線梅島駅より徒歩5分の「エル・ソフィア」を会場に行われます。
憲法改定問題や沖縄問題、福島原発事故などの展示が行われるとともに、
8月17日(土)午後1時45分~午後3時に、元参院議員の吉川春子さんの記念講演「日本軍『慰安婦』問題」
8月18日(日)午後1時30分~午後2時45分に、「証言の集い」として、日中戦争体験者である元波尊さん(87歳)の「兵役=中国戦線の彷徨(ほうこう)の歩み」が行われるそうです。
改憲の動きをすすめ、歴史認識も問われる安倍内閣が暴走をすすめている今。
憲法とは何か、平和とは何か、戦争とは何かを考える取り組みになると思います。
8月5日付の「東京革新懇ニュース」に、小山一郎さんの「鬼から人間へ」の紹介記事が掲載されています。
2年前に亡くなられた小山一郎さんは1940年から1945年、侵略戦争に従事。シベリア抑留などを経て1956年に帰国。
その後、侵略戦争の実態の証言活動を続け、第一次安倍内閣時の2007年に発行されたのが「一兵士の加害と反省の記・戦争証言 鬼から人間へ」。
「銃剣刺突訓練」で、捉えた中国人農民を何度も何度も突き刺し殺す様子が、
「三光作戦(殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす)」で、「人という人は皆殺しにせよ!家という家はすべて焼き払え!役に立ちそうな物資はすべて奪え!」と、何十もの農村の集落を襲い、放火し、逃げ遅れた婦人がいれば強姦し、銃剣で刺していた体験が書かれています。
「ウサギ狩り作戦(中国人の強制連行)」では、工場や炭鉱などでの労働力を調達するための強制連行の手口。
何万もの日本兵が10メートル間隔で広がり、「ワオー!ドウー!」と大きな声を張り上げ、追い詰め、15~50歳の男性を次々に捕まえ連行する。
学生時代から、何度と体験者の方のお話をうかがう機会はありましたが、
「なぜ人はここまで残虐になれるのか、これが侵略戦争というものか」と衝撃を受けます。
戦争の恐ろしさは、被害を受けた体験とともに、加害の体験も目を背けずに受け止めていくことが必要です。
従軍慰安婦や731部隊など日本軍が中国や朝鮮をはじめ、アジアで行ってきた行為もまた、戦争被害と同様に学び、受け継いで語っていかなければ、と思いました。