前橋市議会議員中島もとひろの“私たちの子どもや孫の世代のために!”

前橋市議会議員中島もとひろのブログです。日々の活動や愛する故郷“前橋”への熱い思いを、このブログを通じてお伝えします!

うれしいニュース

2008-02-06 23:50:19 | Weblog

 今朝の上毛新聞トップ記事を見て、思わず目を奪われました。「尾瀬学校で環境教育」との見出しを目にしたからです。記事を読んで見ると、私が昨年2月、群馬県議会本会議での質問で提案した内容が平成20年度群馬県予算でそのまま予算化され、1億円が計上されておりました。

 思い起こすと一昨年の6月、日頃大変お世話になっている方から誘われ、恥ずかしながら35歳にして初めて尾瀬を訪れました。そのときの感動は、今でも忘れることができません。下の写真は、そのとき私が撮った写真の1枚です。

 なかなかよく撮れているでしょう!自慢の1枚です。初期のデジタルカメラで素人の私が撮ってもこのように美しく撮れるのです。それだけ尾瀬が美しいという証拠です。

 私は、群馬県人でありながら35歳に至るまで尾瀬を訪れることなく過ごしたことを大いに反省すると同時に、「なぜ、群馬県に生まれながらこの年まで尾瀬を訪れることがなかったのか?」と率直に疑問に思いました。それがきっかけとなって、群馬県で生まれ育った子ども達の環境教育の拠点として尾瀬を位置づけ、せめて義務教育期間に1度は全ての子ども達が尾瀬を訪れるようにして欲しいと提案したのでした。今回の予算化を、大変嬉しく思っております。これで私が群馬県議会議議員として在籍した2年間の1つの実績ができました。

 前橋市議会議員時代からこれまでを振り返ると、議会で提案したことが数年後に突如日の目を見るということがたびたびありました。最近の事例では「旧リヴィンの複合公共施設としての活用(元気プラザ21)」もそうですし、「旧裁判所通りの朔太郎通りへの名称変更」もそうです(「議事録」をご参照下さい)。これまで前橋市議会では会派「市民の会」、群馬県議会では「県民の会」を立ち上げ、結果的には1人会派として活動し、よく“1人では何もできない”と言われましたが、実際にはそのようなことは決してないということをこれでお分かり頂けると思います。これからも市民の立場で“いいことはいい、悪いことは悪い”をモットーに、政策で勝負して行きたいと考えております。

 以下は、一昨年2月の群馬県議会本会議で「尾瀬と環境教育」について取り上げた際の議事録(抜粋)です。少し長くなりますが、ご参考までに添付しておきます。

 次に、尾瀬と環境教育について、環境・森林担当理事にお尋ねをしたいと思います。

○副議長(関根圀男君) 環境・森林担当理事、答弁席に着いてください。(環境・森林担当理事 大木伸一君 登壇)

〇中島資浩君 まず、県内の小中学校でどのくらいの児童・生徒が尾瀬に行っているのかをお尋ねしたいと思います。

〇環境・森林担当理事(大木伸一君) お答えいたします。まず、尾瀬についてでございますけれども、尾瀬は、御存じのとおり、群馬、福島、新潟の3県にまたがる自然の宝庫でありまして、人々から愛され、人々の懸命な努力によりまして幾多の危機を乗り越えてきた歴史から、自然保護の原点とも言われております。また、地理的にも尾瀬は首都圏に近く、学術的にも貴重な生態系が容易に観察できることから、子どもたちに環境教育やエコツーリズムなど最適なフィールドとなっております。御質問の県内の小中学校でどのくらいの児童・生徒が尾瀬に行っているのかとのことでございますけれども、平成17年12月に県内すべての小中学校523校を対象にアンケート調査を実施したところ、71%の369校から回答があり、それによりますと、24校60学級、人数にしまして1394人が平成17年度の学校行事として尾瀬を訪れております。こうした学校行事とは別に、県では尾瀬子どもサミットを開催しております。これは小寺知事の提案で平成4年8月に実現した尾瀬サミットの合意事項に基づき、平成6年度から、次の世代を担う群馬、福島、新潟3県の小中学生60名が尾瀬の山小屋に3泊いたしまして、動植物の観察や自然保護への取り組みなどについて学習を行っているものでございます。子どもたちは、尾瀬の自然から驚くほど多くのことを感じ取り、また楽しみながら環境に対する認識を深めております。このように、環境教育の場として尾瀬を使っていることには大きな意義があり、尾瀬にふさわしい利用方法のひとつであると考えております。

〇中島資浩君 今、尾瀬を訪れている実数について御回答いただきましたけれども、全小中学校における、あるいは生徒における割合のようなものがもしわかったら教えていただければと思います。

〇環境・森林担当理事(大木伸一君) 例えば、小学校で13校ですと、教育事務所管内でいきますと、中部教育事務所では2校、西部で2校、あとすべて利根教育事務所になっております。また、中学校の関係では、中部教育事務所が2校、西部が1校、東部、それと私立高校が2校ありますけれども、利根が5校でございます。中学校は11校でございます。

〇中島資浩君 今伺うところによりますと、残念ながら、あまり大きな割合ではないというふうに受け止めました。ありがとうございました。以上で環境・森林担当理事への質問を終わらせていただきます。続いて、教育長にお尋ねしたいと思います。

〇副議長(関根圀男君) 教育長、答弁席に着いてください。(教育長 内山征洋君 登壇)

〇中島資浩君 県内の小中学生は、先ほどの御答弁でもおわかりになりますように、あまり尾瀬に行っていないようであります。実は私も、昨年初めて尾瀬に行ってまいりました。そして、その美しさに感動いたしました。現在、地球温暖化等地球環境の悪化が叫ばれておりますが、環境問題の根本的な解決のために、環境教育が大変重要であるということは以前から言われております。実際に学校現場での様々な取り組みが行われておりますけれども、私は今回尾瀬に行きまして実感いたしましたのは、ぜひ多くの子どもたちを尾瀬に連れていきたいということであります。これが大変有意義な環境教育につながるのではないかと強く感じました。必ずや子どもたちも何かを感じてくれるというふうに思います。それだけで十分なのではないでしょうか。ぜひ小中学校時代に一度は尾瀬に行く機会を設けていただきたいというふうに思いますけれども、御所見をお伺いしたいと思います。

〇教育長(内山征洋君) 確かに尾瀬というのは、いろいろな意味で、子どもたちだけでなくて大人にとっても非常に大切、重要な場所だろうというふうに思います。そういう意味では、せめて群馬県で生まれ育った子どもたちには、議員御指摘のとおり、一度は尾瀬に行ってもらいたいという気持ちは私も同様であります。ただ、先ほど環境・森林担当理事の方から、学校に対しての調査では24校60学級というようなお話でしたけれども、恐らくこれは家族で行っているでしょうし、それと地域の子ども会や何かでも結構団体で行ったりしているというようなことがありますので、どの程度行っているかというのはちょっとわかりませんし、小中学校時代に必ず団体で連れていったらどうだというのもひとつの考えではありますけれども、子どもたちは、例えば海に行ったり、ほかの山に行ったり、結構いろんな経験をしておりますので、尾瀬ひとつだけでなくて、いろんな経験をする中で、ただ、私が最初に申しましたように、せっかく群馬県で生まれ育ったのであれば、その間に一度はどんな形でもいいから尾瀬に行って、議員が実感したのと同じような感じを持っていただければというふうには思っております。

〇中島資浩君 今ちょっと難しいような御答弁に受け止めましたけれども、私としては、確かに御家庭で行かれる方もいらっしゃるでしょうし、あるいは子ども会で行かれる方もいらっしゃると思います。ただ、そういったことですと必ず全員が行くとも限らない。そういった中で、今回、尾瀬が独立の国立公園にもなります。それだけ群馬県としても力を入れているということであると思います。そういった中で、こういったすばらしい群馬県の宝、尾瀬に子どもたちに一度は何らかの機会をつくって行ってもらう。それをできれば小中学校時代に行ってもらうということは、私はそれだけ環境教育としての効果はあるのではないかというふうに思っておりますので、教育委員会だけではなかなか難しい問題かもしれませんが、庁内挙げて連携を図っていただいて、そんな機会をぜひ設けていただければと思っております。環境教育というのは、環境にとどまる話ではないと私は思っております。自然をいたわる心、すなわち、それがひいては人を思いやる心、こういったことの醸成にもつながると私は思っております。尾瀬をぜひ群馬県の環境教育の拠点として整備をしていただきまして、多くの子どもたちに必ず一度は行ってもらえるように、これから取り組みをお願いしたいというふうに思います。ありがとうございました。