わたしは
三つの宝石を持って
生まれてきていました
ひとつめの宝石は
あまりに働きすぎたので
流産してしまいました
それで ふたつめの宝石を
小さなレースの袋に入れて
あなたがたにさしあげたのですが
それは あなたがたが
海に捨ててしまいました
それで とうとう
みっつめの宝石を
開けたのです
そうすると
音もなく
空が割れて
神が
竜のように
流れ落ちて来たのです
りっぱなものが
ばかになり
すてきなものが
くずになる
あがめていた
生のテーマが
うそになる
太陽が来ると思っていたのに
月が 来たから