世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

それは知らない

2007-05-22 17:02:43 | 珈琲の海
今日は涼しい五月晴れの日でしたね。

改築中の家ができあがったので、そろそろ家具を移して、ちゃんとしなきゃいけません。ホームセンターに行って、夫といっしょにカーペットを選んできました。
畳の部屋はやめて、みんなフローリングにしたんです。子供がしょっちゅう落書きしたり、ジュースをこぼしたりして、畳が傷むので。

ホームセンターからの帰りには、いつものうどん屋さんで、夫といっしょに食事をしました。いつものお店にいつものメニュー。自閉っこは滅多に変えません。いつもと同じがいい。時には違うメニューもいいんじゃないかなって思うんですけど、今日のうどん焼きは少々味が薄かったので、ちょっとしまったって思ったりもしんだけど、やはり同じメニューが、なんだか安心。

写真の花は、うどん屋さんの前に咲いていた花です。だれかが世話しているんでしょうね。いつもきれいな花が植えられています。
向かいの空き地でアゲハを発見したので、追いかけたのですが、残念、逃げられてしまいました。とろいわたしには、アゲハは手に負える被写体ではないのかも。花はじっとしてくれるからいいな。

平和な一日です。空には雲ひとつない。風も涼しい。空を見ると、苦しいくらい、苦しい。青いだけじゃない。何もかも愛している大きすぎるものの微笑が、見えないままに見える。
真実が見えない、重くて軽くて硬い、音の板になって目の中に降りてくる。

世界は静かに存在している。わたしは走っていく。知っている。あれを知っている。知りながら走っていく。

語らない言葉の中に、透明なわなのように、金色の苦しい魚を放っておく。いつかしら青い花を持った魚が、世界中に繁殖していることに、みんなが気づく。だれが種をまいたのか。それは知らない。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
朱鷺色の小鳥 (suzukake)
2007-05-22 21:37:04
一瞬朱鷺色の小鳥に見えました。
きれいな色した小鳥のような姿の花ですね。
すごくうまく撮れてます。
家の改装がすんで落ち着いたら好きなこと
やりたいことがどんどんできますね。
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小鳥 (てんこ)
2007-05-23 08:51:03
ほんとに、小鳥みたいに見えます。
トキ色っていうと、悲しみを帯びてしまうので、
わたしは品のよいうすべにといいます。
かわいい少女がまとう色ではなくて、
少し陰影の備わった若い女性がまとう紅かな。
そんな感じ。でも、かわいい。
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