日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

一休み

2020-07-04 21:56:20 | 居酒屋
長らく続いた蜜月にも、ひとまず終止符が打たれました。「魚真」の持ち帰りが、夏場に入ったことを理由に打ち切られたのです。代わりに店屋物をとったため、晩酌の記録は一休みにします。
足止めされてからというもの、旅に代わるblogの主題となったのが飲み歩きと晩酌の記録です。時折休肝日を挟みつつも、ほぼ毎日に近い頻度で飲食店を訪ねてきました。ただし、流動的な社会情勢を反映して、贔屓の店にも移り変わりがありました。初期の頃から主戦場としてきた荒木町の店に、途中から「魚真」と「あて」の二軒が加わって、いつしか主役に躍り出るというのがおおよその経過です。そのうちの一軒が失われるという由々しき事態ではありますが、さりとて大いに落胆しているわけでもありません。
当店の豪勢な刺し盛りを、持ち帰れる刺身としては破格の代物と絶賛してきました。しかし、そのような芸当ができたのは、「自粛」による売上の激減がもたらした皮肉な結果でもあります。いつまでも続くなどとは端から思っておらず、今だけの楽しみと受け止めてきました。土曜の晩餐を中心に、散々恩恵に与ってきたこともあり、今まで世話になったことに対して感謝したいというのが第一です。
二軒に集中しがちだったのは、荒木町より自宅に近く、当日の晩になっても注文でき、しかも一品ずつ選べるという使い勝手のよさによるところが大でした。しかし、使い勝手のよさにかまけて、他の店から足が遠のくという副産物も生じました。初期の頃あれほど世話になった「おく谷」には、一月以上も無沙汰しています。通常営業に戻った「藤々」にも、復活を遂げた「タキギヤ」にも行けていません。新規の店を試してみる姿勢も疎かになっていました。空いた枠を他店に回し、趣向を変えて楽しむ上ではよい機会となりそうです。
コメント