日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

初の珍事

2020-07-01 23:26:04 | 
昨日に続き雨模様の一日でした。時折止み間はあるものの、降り出すとかなりの雨脚になるのが昨日との違いです。隙を見計らって出かけようにもままなりません。今夜は銭湯も買い出しも見送って、車検の顛末を振り返ります。
初度登録から17年、年季に応じて維持費も嵩み、近年は点検と車検の見積もりに戦々恐々としていました。ところが豈図らんや、今回は異例の低予算に収まってくれました。消耗品の交換を除くと、黄ばみが目立っていた側面の方向指示器を交換したのが唯一の修繕らしい修繕です。これほど何事もなく終わったのは何年ぶりでしょうか。いずれまた十万単位の修繕が散発的に出てくるとは思われるものの、今回予算を温存できたのは助かります。
四月以降の足止めが響いて、通算の走行距離は22万7千kmで頭打ちとなり、直近の一年では一万kmを切りました。初代オーナーから引き継いで以来、13年目にして初の珍事です。目下の社会情勢も多分に流動的であり、今後どうなるかについては読み切れない部分もあります。しかし、車検を通したということは、当分乗り続けるつもりということです。
ディーラーに入庫の予約を入れたとき、まだ乗るのかと驚かれました。それほどまでに走ったという自覚はないものの、世間的に見るとかなりの高走行車なのは事実のようです。そこまでして乗り続けるのは、代わりとなり得る車が見当たらないという事情にもよります。
持て余すほどの図体に、縮小された4気筒の機関を載せた現行型には、どうにも食指が動きません。一部の上級車種が6気筒を奢ってはいるものの、今や千万を超す代物となってしまいました。中古でよければ比較的高年式のポルシェも買える値段です。人生の集大成として、有り金を全てポルシェに注ぎ込むという選択なら、あり得ないこともなかろうと仮想はします。ただしあくまで仮想であり、世の中に数多いる熱狂的な愛好家に比べれば、金はもちろん情熱においても遠く及びません。今やそれほどまでに遠い存在となった6気筒車に、新車価格で半値以下、中古ならさらに半値で乗れた時代は、今になって振り返ると恵まれていたことになります。その恩恵を生かし切りたいというのが第一です。
コメント