日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2020(12)

2020-07-28 08:56:36 | 野球
連日の雨にたたられ試合数は伸びず、連休最終日の第25日は36大会158試合の開催にとどまりました。今季二度目の引き分けとともに出たのが三度目の不戦です。出場辞退に追い込まれたのは東邦でした。理由については言わずもがなでしょう。
出場辞退といえば十中八九が不祥事か選手不足のいずれかです。後者の場合はやむなしとして、ベンチ入りもしていない一部員が不祥事を起こす都度、連帯責任を追及する悪しき慣習の是非については、かねてから取り沙汰されてきたところです。ましてや今度は部員のしたことですらありません。同一校に在籍していることを理由に、問答無用で責任を負わせる仕打ちの理不尽さは目に余ります。それにもかかわらず、異議を唱える声が全く聞こえてこない現状に、歪んだ世相が映し出されているかのようです。こうも続くということになると、残念ながらこれで仕舞いとも思われません。同じ悲劇が何回繰り返されるのでしょうか。直視したくない現実です。

嘆かわしい話題だけで終わるのも興醒めです。この日をもって終結した北海道の支部予選を取り上げておきましょう。今年度で閉校となる江陵が本大会進出を目前に敗退し、最後の夏を終えました。少子化による教育機関の統廃合は今や日常茶飯事でも、公立校との統合により姿を消すのが本校特有の事情です。経営難の地方私大が公立化により存続を図る事例は、既にいくつも出てきているところですが、高校にもその波は押し寄せてきたのかもしれません。同校の撤退によって、道内の郡部にある私立校は3校に減ることとなります。
江陵がもう一つ特異だったのは、最後の夏も単独で出たことです。これは最上級生だけで戦ったということでもあります。多くの例では統合に前後して入学した上級生と下級生による連合チームが組まれ、福井で4強入りを果たした武生商・武生商工商もその一つでした。商工の後に商がつくのは、統合後も武井商と武生工の校地に分かれているという事情によります。もう一方の武生工は武生工・武生商工工を名乗っての出場でした。
同様の例として京都の宮津・宮津天橋宮津、加悦谷・宮津天橋加悦谷と網野・丹後緑風網野がありました。当代屈指の外野手を送り出した宮津にとっては、次が最後の夏となります。

★北北海道大会
・十勝支部代表決定戦
 白樺学園9-0江陵
★南北海道大会
・函館支部代表決定戦
 七飯・大野農・函館稜北1-13函館工
 知内2-0ラ・サール
・室蘭支部代表決定戦
 浦河0-5鵡川
・小樽支部代表決定戦
 岩内0-3北照
★岩手大会決勝
 一関学院4-1盛岡大付
★福島大会3回戦
 学法石川7-0修明
★東東京大会1回戦
 大島海洋国際0-10x大森学園
 大山・蒲田・橘・六郷工科10-11x東京農産(延長9回)
★新潟大会3回戦
 上越総合技術2-7高田北城
★富山大会2回戦
 魚津工8-3呉羽(8回終了)
 未来富山7-1雄山
 滑川11-0富山高専本郷
★石川大会2回戦
 金沢商6-4北陸学院
 小松0-2小松大谷
★福井大会準々決勝
 武生商・武生商工商3-1北陸
★愛知大会4回戦
 岩津3-10x豊田大谷
 半田不戦勝-不戦敗東邦
★滋賀大会2回戦
 彦根東15-0八日市
★京都大会3回戦
 京都翔英11-1京都学園
 洛北3-1山城
 京都共栄学園6-1宮津・宮津天橋宮津
 東山3-5鳥羽
★兵庫大会2回戦
 明石9-2明石城西
 長田8-1兵庫
 星陵2-2滝川
★鳥取大会準々決勝
 米子工4-3米子東(延長10回)
★岡山大会3回戦
 岡山東商8-2岡山工
 岡山学芸館22-1和気閑谷
★広島大会4回戦
 広陵3-1尾道商(7回終了)
 熊野0-4広島商(8回終了)
 大竹5-8広島新庄(7回終了)
 高陽東5-4総合技術(7回終了)
 呉港8-2山陽(7回終了)
 国泰寺0-7武田
 近大福山2-4神辺旭(7回終了)
★山口大会準々決勝
 宇部5-6x豊浦(延長10回)
 宇部工6-2早鞆
★福岡大会
・筑後地区交流試合
 山門5-1大牟田北
・福岡中央地区準々決勝
 福岡魁誠3-0育徳館
・筑後地区準々決勝
 久留米商5-1三井
★熊本大会
・城南地区3回戦
 八代工8-0八代清流
★大分大会3回戦
 津久見4-3中津南
 大分国際情報9-10x情報科学
★沖縄大会準々決勝
 浦添商0-10xウェルネス沖縄
 八重山4-2小禄
 普天間2-3未来沖縄(延長11回)
 美里工2-1沖縄水産
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