日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

関東一円はしご酒 2018春 - 鳥やす

2018-04-15 21:57:30 | 居酒屋
呑み屋ではもう一杯、もう一品というところで切り上げた方が丁度よいものです。本日も潮時を見計らって切り上げ、浮いた余力で二軒目に移りました。訪ねるのは「鳥やす支店」です。
パスの恩恵により、都区内ならどこでも乗り降り自由です。かような観点からすると、なじみの薄い池袋の酒場を訪ねてみる手はあり得ました。しかるに新味のない選択に走ったのは、この店に長らく無沙汰をしていたからに他なりません。正確にいえば、忘年会では何度も世話になっており、去年も系列店での開催でした。しかし、仲間同士の馬鹿騒ぎと、一人しみじみ酒を酌むのは当然ながら違います。それだけに、たまには一人で訪ねてみるのもよかろうと思い立った次第です。
そのような事情もあり、今更目新しさを求めているわけではなく、むしろマンネリズムを楽しむことに主題があります。お約束の盛合せと煮込みを肴に酒を三杯飲み干し、提灯の明かりが消えたところで辞去しました。

鳥やす支店
東京都新宿区高田馬場2-14-4
03-3209-9987
1700PM-2230PM(LO)
大晦日及び元日休業

国士無双・都美人・出羽桜
お通し
煮込み
焼鳥盛合せ
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関東一円はしご酒 2018春 - BETTAKO

2018-04-15 20:18:54 | 居酒屋
長い腹ごなしを経て活動再開です。新天地で再開したBETTAKOを訪ねます。
飲み歩きのために都区内パスを買ったと申しました。つまり、パスは手段に過ぎないということです。乗り放題だからといって、安普請の通勤電車に延々乗りたくはありません。かような観点から候補の筆頭に挙がるのは「丸千葉」であって、去年も似たような状況で訪ねたことがあります。ところが今回は満席で振られるという誤算が。そもそも六時半などという時間に訪ねたのが間違いであり、仮に直行していればというところではありましたが、腹具合を考えると採り得ない選択でした。縁がなかったものと諦めて、次に向かったのが赤羽です。しかしここでも「まるます家」の早仕舞いによりあえなく退散。その結果、板橋に移ったBETTAKOに流れ着いた次第です。

東口から北へ向かって少し歩いたところに、先代の店舗から受け継がれた扁額がありました。猥雑な繁華街の只中だった池袋とは対照的をなす、ささやかな呑み屋小路の趣です。
移転により一回り小さくなったと聞いてはいましたが、実感としては二回りほど小さくなったような気がします。同じく先代の店舗から受け継がれた一枚板のカウンターは、一直線からL字に替わり、合わせて8席分ほどに縮小されていました。つまり、席の数でいうなら激減したわけでもありません。しかるに小さくなったと感じるのは、カウンターと座敷が分かれて二階建てになったのに加えて、厨房が狭くなったという事情によるところがありそうです。手伝いの青年の姿はありませんでしたが、この広さでは店主と女将が二人で仕切るのが限界かもしれません。カウンターの上に並んでいた一升瓶は壁面の棚に収められるなど、店構えと中の造りについては様変わりしました。

小さくまとめられた店内に応じて品書きも替わりました。お通しがなくなったのが一つ。直筆による品書きが一枚だけ用意され、注文が済み次第適宜回収される「独酌三四郎方式」に替わったのが一つ。そして、塩味では日本一だと絶賛してきたもつ煮込みがなくなるという残念な変化もorz
その一方で、字面から想像される内容をよい意味で裏切る、一捻りを効かせた近年の傾向は、さらなる進化を遂げています。たとえば鮪のヅケは独特な色合いと味わいを持っており、一緒に漬けた腹皮の部分とともに供されました。「春野菜のつまみ」は、筍、新大根と長葱を出汁で炊いたもので、文字で表現するなら炊き合わせということになりますが、細長い板に一点ずつ盛り合せた出で立ちは刺身のようでもあり、大根と長葱にかかったタレにも工夫の跡が窺われます。醤油だれに漬け込んだ新玉ねぎを山盛りにした「昔ながらの木綿豆腐」なる品もうまそうでした。ありふれた食材を使いながらも、素人には発想できない組み合わせの妙で勝負する引き出しの豊富さには、弘前の「はすや」にも通ずるものが感じられました。

有り体に言えば、扁額とカウンター以外に先代店舗の面影はないといってもよく、池袋時代が懐かしく思い出されるのは事実です。一回り小さくなったことに加え、常連以外はまず寄りつかないだろう呑み屋小路に移ったことで、こちらにはやや敷居が高くなったという印象も受けました。しかし、常に進化を続けてきた品書きと同様、これも進化の一形態ではあります。自分にとって原点の一つといえるこの店の移り変わりを、今後も折に触れて見届けられれば幸いに思います。

BETTAKO
東京都北区滝野川6-84-10
03-5394-8033
1700PM-2300PM
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)

さつまおはら・千鶴・伊佐大泉
まぐろづけ刺
春野菜のつまみ
ホタルイカの松前漬け
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関東一円はしご酒 2018春 - 唐揚そば

2018-04-15 14:59:15 | B級グルメ
一人では自制し得ても、同行者がいる状況ではつい調子に乗りがちです。最後に我孫子駅の唐揚そばをいただいて解散となりました。
標題の通り、本日は帰りに一杯やるつもりでおり、そのために都区内パスを併用する形を採りました。しかし、脂と唐揚を立て続けにいただいてしまっては、かなりの間合いを置かざるを得ません。然る後に行くとしても一軒か二軒が限度でしょう。今日は早めに帰って休むのも一案といえそうです。

★弥生軒5号店
我孫子駅4-5番ホーム
700AM-1830PM(日祝日 -1630PM)
唐揚そば400円
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関東一円はしご酒 2018春 - 満天の湯

2018-04-15 12:57:07 | 温泉
駅から店も結構な距離でしたが、さらに歩いて手賀沼の対岸に渡りました。橋の袂の温泉で一風呂浴びていきます。立ち寄るのは「満天の湯」です。
食堂、休憩所と直売所を併設した現代的な日帰り温泉で、週末の料金が割高なのは関東近郊にある同種の施設にありがちな特徴です。とはいえ、日付が変わるまで入れて880円なら良心的な部類でしょう。金属臭のする塩辛い源泉も上々でした。

★満天の湯
柏市箕輪新田68-1
04-7191-4126
900AM-2330PM(最終受付)
入浴料 平日780円/土日祝日880円
泉質 ナトリウム塩化物強塩泉
泉温 41.5度
pH 7.4
湧出量 毎分600リットル
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関東一円はしご酒 2018春 - てらッちょ。

2018-04-15 11:44:47 | B級グルメ
本日の活動の主題は「脂」にあります。活動仲間と合流して噂の店にやってきました。
東北での花見を見送って、図らずも浮いた時間をどう使うかと考えたとき、渡りに船の題材がありました。「北斗星」で知り合い、以来何度か活動を共にしてきた道内在住の御仁を迎え、一席設けるという話を聞いていたのです。昨日催された宴席に合流することは叶わなかったものの、その番外編とでもいうべき活動が本日開催されると聞いて、我孫子へ出向いてきたのでした。

「脂」というのは仲間内の通称で、かつて一世を風靡した環七の「土佐っ子ラーメン」の流れを汲む一軒です。若かりし頃に通った店の味を懐かしむという点では、松本でカリーをいただくようなものともいえます。
ただし、自身このラーメンにカリーほどの思い入れはありません。環七という立地上、深夜に車で訪ねるのが前提であり、当時免許を持たなかった自分にとっては縁遠い店だったからです。「土佐っ子ラーメン」の屋号だった当時に二、三回訪ねたのと、流れを汲む他の店を何度か訪ねたことがある程度でしょうか。それもおそらく十年は前のことでした。そのような事情もあり、同行の仲間とは否応なしに温度差がある中、久々に「脂」をいただくこととなった次第です。

通称が示す通り、冗談かと思うほど大量の背脂が振りかけられており、その印象があまりに強烈であるが故に、脂以外は印象に残りにくいというのが当店のラーメンの特徴です。脂と味と麺の固さを選べるという、家系ラーメンのような仕組みはあるものの、脂以外に特段こだわる必要性は感じられず、脂は最も多い「ダブル」を、味と固さは普通を選びました。
やがて出てきたのは、遠目には山掛けかと思うような丼でした。溶かそうにも溶けようがない大量の脂によって、スープは半固形状となっており、加えてタレの味付けも濃く、身体によくないものを摂取しているのが容易に想像できます。脂は普通か、百歩譲って「多め」にしておき、味も薄めにした方が、ラーメンとしてはおいしくいただけるのかもしれません。
「ラーメンとしては」と条件を付けるのは、「ラーメン二郎」と同様に、ラーメンとして捉えるよりも、その域を超越した中毒性のある一杯と形容した方がふさわしいような気がするからです。かような観点からすると、脂を普通にしてしまっては、かえって中途半端になりかねなかったでしょう。次の機会があったとすれば、脂は多め、味は薄めで注文するつもりですが、物足りず脂ダブルに回帰する可能性はありそうです。

環七ラーメンてらッちょ。
我孫子市寿2-25-30
04-7179-1003
1100AM-1500PM/1700PM-300AM(土日祝日 通し営業)
特製ラーメン850円
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関東一円はしご酒 2018春 - グリーン車

2018-04-15 09:34:08 | 関東
日帰りの小活動は上野駅から始まります。まずは我孫子までの移動です。
常磐線で小一時間移動することになったとき、グリーン車を奢ることについて比較的迷いはありませんでした。結果としては普通車もがら空きだったため、少なくとも東京駅から乗るのであれば、ボックス席に難なく座れたことになります。しかし、同じ姿勢での着座を強制される固い椅子では、小一時間も座っていれば背中と腰が疲れてきます。カーテンを省略した色付きガラスも興ざめです。平屋の区画を借り切って悠然と下れることを思えば、570円の料金はむしろ安いと言い切りましょう。

★上野932/1149M/1005我孫子
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