完結へ

北陸への旅が新たな局面に入りました。二月近い長旅に、いよいよ完結へ向けての道筋が見えてきたのです。
桜が咲くまでには戻るつもりが、有終の美を追求したために帰り損ない、どのようにして決着を図るかが悩ましくなりました。二週ぶりに復帰して、金沢の花盛りを見届けられたのはよいものの、その足で帰るまでには至りませんでした。今週末の天候がよろしくなく、さらに一週延ばすという苦肉の策も浮上していたところです。それを一変させたのは、信州でも開花が始まったとの知らせでした。
高遠についていえば、去年より9日早い開花です。今季の開花の勢いを考えると、花盛りはそれをも超えて早まる可能性があります。来週末ではおそらく間に合わないでしょう。信州では週明けの天気が多少なりとも回復すると予想されるため、今週末に北陸から直行する流れに傾いてきた次第です。

それにしても、凄まじい勢いで開花が進んでいきます。会津でも開花が始まり、仮に行くなら来週末が順当となりました。信州でも会津でも、去年に比べて一週間早まったわけです。
一週程度前後すること自体は驚くようなことでもありません。近年では、開花の時期に幅を見込んで、その間の宿をかなり前から押さえておくという習慣が確立してきました。しかし、近年希に見るほど寒い冬だった今季、開花が遅れる可能性しか考えておらず、一週単位で繰り上がるとは全く想定していなかったのが実情です。おかげで宿も一から手配せざるを得なくなっています。
桜前線はなおも破竹の勢いで駆け上がり、今週末には北東北に到達しそうな勢いです。今年も弘前まで行くつもりではありますが、大型連休後半には東北での花見が成り立たなくなるかもしれません。二年ぶりに北海道へ渡ることも視野に入れ、とりあえず帰りのフェリーは押さえました。