去年の暮れに「いまでや」を訪ねたとき、各地の蔵に特注した酒がいくつも並んでいるのに驚き、その中から「山形正宗」を選びました。この蔵にしては珍しい生酛造りが決め手になってのことです。
その味わいを一言でいうなら、「山形正宗」らしくはない、しかしいかにも生酛らしいということになるでしょう。柑橘系の爽やかな吟醸香を旨とし、燗よりも冷やに向くというのが自分の中での印象であり、それは過去に選んだ全ての品に共通していました。ところが、それらに通ずるものがこの酒からは一切感じられません。ただし、生酛造りを活かした骨太な味わいは完成されており、他流試合も難なくこなす蔵元の実力が窺われます。先入観を覆す名品という点では、「田酒」の干支ラベルを彷彿させるものがありました。
★山形正宗1898
水戸部酒造(山形県天童市)
原料米 赤磐産雄町
精米歩合 65%
アルコール分 16度
千葉県千葉市 いまでやにて購入
その味わいを一言でいうなら、「山形正宗」らしくはない、しかしいかにも生酛らしいということになるでしょう。柑橘系の爽やかな吟醸香を旨とし、燗よりも冷やに向くというのが自分の中での印象であり、それは過去に選んだ全ての品に共通していました。ところが、それらに通ずるものがこの酒からは一切感じられません。ただし、生酛造りを活かした骨太な味わいは完成されており、他流試合も難なくこなす蔵元の実力が窺われます。先入観を覆す名品という点では、「田酒」の干支ラベルを彷彿させるものがありました。
★山形正宗1898
水戸部酒造(山形県天童市)
原料米 赤磐産雄町
精米歩合 65%
アルコール分 16度
千葉県千葉市 いまでやにて購入