日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

関東一円はしご酒 2017初夏 - 遠州屋本店 高尾

2017-06-25 21:13:04 | 居酒屋
「丸千葉」を出たのが八時、時間的にはあと二軒はしごできる状況です。しかし昼間の焼肉が響き、体力的にはあと一軒が限度のように思われました。二軒なら浅草で呑み直すのが順当のところ、あと一軒ならば話は違ってきます。小一時間腹ごなしして次なる店の暖簾をくぐりました。訪ねるのは「遠州屋本店」です。
昨秋「丸千葉」に満席で振られたとき、ここを代わりに訪ねました。その直前から突如として身体が酒を受け付けなくなり、和らぎ水の助けを借りつつ、長い時間をかけて一合を飲み干していた頃です。前回万全の状態で臨めなかったことに対する心残りが、ここを選んだ理由の一つでもあります。
加えて決め手になったのが、浅草に河岸を代えた場合、帰りが都営地下鉄になり、安普請の規格型にまたも興ざめさせられかねないという状況です。その点、目の前の停留所からは浅草橋へ向かうバスが出ています。最後はどのみち安物に乗せられる運命とはいえ、途中までバスに乗れればまだましというものでしょう。

遠州屋本店 高尾
東京都台東区清川1-35-5
03-3871-4355
1700PM-2300PM(LO)
水曜定休

山形正宗・千代の光
お通し(枝豆)
カツオタタキ
赤たまご焼
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関東一円はしご酒 2017初夏 - 丸千葉

2017-06-25 18:38:30 | 居酒屋
三時を回ったところで解散となりました。野田線に乗れば大宮までは一本、鉄道博物館とも掛け持ちできます。ただし、仮に行っても閉館までは一時間少々しかなく、これではさすがに中途半端です。今日のところは見送って、後日出直すことに決めました。残り時間をどう使うか思案の結果、つくばエクスプレスに乗り南千住で下車。目指した店は「丸千葉」です。

「酒場放浪記」で知った店の中でも、昨日訪ねた「中央酒場」と並ぶ関東の双璧といってもよい名酒場です。しかるに昨秋訪ねたときはまさかの満席で振られ、結局去年は訪ねる機会を逃しました。これが実に二年ぶりの再訪となれば、万全の状態で入りたいと思うのは人情です。焼肉と丼飯をたらふく食らった以上、そのまま飛び込むことはできず、できる限り長い間合いをとれればそれに越したことはありません。ただし、九時で看板という条件を考えると、あまりに引き延ばせば品が切れ出すことが予想されます。その結果、万全には至らないのを承知の上で、七時が迫ったところで飛び込むという、昨日と同じような経過をたどりました。
こうして暖簾をくぐると、カウンターのところどころに空席が。しかしよく見ればいずれにも予約席の札が立っています。返り討ちかと覚悟しかけたところ、マスターからは狭くてよければとの一言が。こうして案内されたのはカウンターの一番奥でした。「狭い」といわれたのは、目の前にレジが鎮座しているからで、通常の一人分の面積に対し、このレジにより三分の一ほどが犠牲になっています。このような場所だけに、よほど混まない限りお客を通すことはないらしく、文字通りの末席ということになります。とはいえ、マスターの定位置の近くから、店内を放射状に見渡せるという位置自体は悪くなく、一人分の酒と肴を置く分には狭すぎるわけでもありません。ここさえ埋まってしまえば見事なまでの返り討ちだったわけで、最後の一つに滑り込めたのはむしろ幸運だったといってよいでしょう。

今回改めて気付いたのが客層についてです。カウンターを中心にした大衆酒場となれば、中高年が一人静かに酒を酌む光景をまず連想しがちなところ、一人客は皆無とはいわないまでも明らかに少数派で、「中央酒場」とは明らかに違います。さりとて「銀次」とも違うような気がしました。しばし反芻して閃いたのが「伏見」です。老若男女問わないお客で賑わう活気に満ちた店内は、今はなき京都の名酒場を彷彿させるものがあります。そのように感じるのは、Jの字に近いコの字カウンター、目移りするような品書きの豊富さ、一人では持て余すほど気前のよい盛りに加えて、カウンターを仕切る快活なマスターの人柄によるところが大きいのでしょう。強烈な個性にかけては、「伏見」の女将が一枚も二枚も上手とはいえ、中高年御用達の大衆酒場とはやや異質な、賑やかで明るい店内の雰囲気は相通ずるものがあります。在りし日の名酒場を偲びつつ盃を傾けました。

丸千葉
東京都台東区日本堤1-1-3
03-3872-4216
1400PM-2100PM
水曜定休

生ビール・菊正宗二合
カツオサシ
まぐろぬた
あゆ塩やき
とん汁
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関東一円はしご酒 2017初夏 - 珍客

2017-06-25 13:02:10 | 関東
流山駅で活動仲間と合流し、地元客御用達の焼肉屋にやってきました。
近年仲間内でウォーキングなる活動が行われていることについては、風の便りに聞いていました。しかし、ほぼ毎週末遠出をしていることもあり、自身一度も参加したことはありませんでした。それで今回参加したのかというとさにあらず。ただでさえ運動嫌いの軟弱者です。ましてや雨まで降る蒸し暑い日に、延々10km歩く気力は到底起こりませんでした。それにもかかわらず出向いてきたのは、終了後の催しを目当てにしてのことです。というのは、以前「北斗星」「はまなす」の惜別乗車で同道した北海道在住の御仁が上京し、今回その御仁とともに昼から一席設けるというのです。代わり映えしない面々ならともかく、珍客をお招きしての一席ということであれば話は別です。こうして「はまなす」以来の再会と相成りました。
そもそもの出会いは「北斗星」の惜別乗車に遡ります。前年末に廃止が発表されて以来、乗車目的の連中が殺到し、見世物同然と化していた「北斗星」に、総勢九名もの大所帯で乗り込むという狼藉を働いたことがありました。阿鼻叫喚の様相を呈する車内で、意気投合したのがこの御仁でした。以来、六月に奇跡の二度目が実現したときも、翌年「はまなす」の惜別乗車を挙行したときも同道することになり、一部の連中とは今なお交流があるようです。行きずりの出会いが腐れ縁に発展した形ではありますが、何だかんだで馬が合ったということでもあるのでしょう。
上京したそもそもの目的はサッカー観戦だそうで、この後球技場へ向かい、一泊してから明日の始発便で飛び、空港から職場に直行という、こちらも顔負けの強行軍と聞きました。引き続きよき旅を…

みっちゃん
柏市豊四季127-1
04-7169-2221
1130AM-1430PM/1700PM-100AM(LO)
火曜定休
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関東一円はしご酒 2017初夏 - 流鉄

2017-06-25 12:00:37 | 関東
松戸で快速から各駅停車に乗り継ぎ、さらに馬橋で総武流山電鉄、もとい流鉄に乗り継ぎました。確かな記憶にある限りでは、二昔前に乗りつぶしで一度乗ったことがあるだけの路線です。流鉄と名が変わっていることについても知りませんでした。しかし、西武から来た半流線型の電車は十年一日のごとく変わりません。今や首都圏のどこへ行っても安普請の規格型車両が闊歩し、昨日の帰り道も大いに興ざめさせられましたが、古い電車は思ったよりも近いところに残っていました。
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関東一円はしご酒 2017初夏 - 二日目

2017-06-25 11:26:02 | 関東
おはようございます。本日は訳あって常磐線に乗っています。そこそこ晴れた昨日に対し、本日は朝から本降りです。昨日の時点の予報よりも降り出しが大幅に早まりました。ならば止むのも早いのかというと、今のところそのような気配はなく、止むとされる時間が少しずつ延びています。ただでさえ蒸し暑い上に傘まで差しての活動となれば、興ざめするのは必至だけに、せめて雨だけでも早く上がってくれればよいのですが。

興ざめといえば、昨日の帰りも興ざめさせられました。2100形の運用が終わると、後続列車の相当数が安普請の規格型車両になることから、川崎で降りるのは諸刃の剣とでもいうべき選択だったのです。そして実際にも、功罪相半ばする結果となってしまいました。
まず、京急川崎にやってきた特急がものの見事に安物でした。仕方なく普通列車に平和島まで乗り、後続の特急に乗り継ごうとしたところ、これが全く同じ安物です。再び見送り、ようやく来たのが600形の急行でした。しかし、二度あることは三度あるの諺通り、今度は三田線で東急から来た安物に当たってしまい、都合三回目の見送りを余儀なくされました。とどめになったのは、神保町で乗り継いだ新宿線です。こちらが着くのと入れ違いで、10-000形が走り去っていくのが見えたとき、嫌な予感はしていました。果たして次にやってきたのは、またもや安普請の規格型車両でした。この時間帯、発着する電車の十中八九がこれなのは経験上分かっています。これ以上待っても無駄、あと二駅と割り切って、やむなく乗車するという顛末です。三度も列車を見送った挙句外れくじを引かされ、惨憺たる結末となってしまいましたorz
このようなことになったのは、運の悪さという以前に、安普請の規格型車両が関東一円を席巻しているということでもあります。本家本元のJR東日本はもちろんのこと、他社局の車両も相当数が同型車両に置き換えられてしまった今、それらを避けて乗ることは、東北で701系を避けるのと同様に至難の業となってしまった感があります。
どのみち安物に乗せられるなら、三度も見送らされるより、川崎からJRでまっすぐ帰った方がまだましだったかもしれません。それを潔しとしないなら、あの場面で2100形を降りるべきではなかったということなのでしょう。横浜方面からはまっすぐ帰るに限るというのが、昨日の結果から得た教訓です。
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