日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の飛騨を行く - 全行程終了

2017-05-21 22:43:39 | 甲信越
全行程終了です。いつもの経路で帰ります。結果として花見のときとほぼ同じ出発時刻となったため、大きく破綻しない程度の時間に帰れそうです。
今季の高遠では土砂降りの雨に見舞われ、さらには車の警告音が鳴り止まなくなって、余韻に浸る間さえありませんでした。今回図らずも再訪を果たしたことで、多少なりとも埋め合わせができるのを幸いに思います。
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薫風の飛騨を行く - 高遠城址公園

2017-05-21 22:36:04 | 甲信越
大トリを飾るのはもちろん高遠城址公園です。春日城跡と同様、こちらも思った以上の薄暗さです。ぼんぼりがなくなったのに加え、葉が茂って街灯の明かりを遮るからでもあるのでしょう。
以前からそうだったかどうか、相当数の木が柵で囲われています。樹木を保護する目的で、花見の時期以外はこうしているのでしょうか。加えて足下が草ぼうぼうになり、見慣れた高遠城址とは全く違う雰囲気です。これもまた新たな発見といってよいでしょう。
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薫風の飛騨を行く - 伊那公園

2017-05-21 21:39:58 | 甲信越
続いて訪ねるのは伊那公園です。花見の旅にゆかりの場所ということで立ち寄ったまでであり、何かを期待していたわけではありません。しかしここでも新たに気付いたことがあります。花見のときに出ている露店が、元々は東屋だったということです。
客席まであるかなり大きな露店が出ていながら、いつ行っても閑古鳥が鳴いており、もの悲しげな演歌だけが流れているのを、常々不思議に思っていました。しかし、元々あった東屋を花見のときだけ囲い込み、そこに露店を造っていると分かって、長年抱いてきた疑問がようやく解けました。たとえ些細なことであっても、再訪すれば一つや二つは発見が出てくるものです。
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薫風の飛騨を行く - 大石家

2017-05-21 21:13:24 | B級グルメ
今日も慌ただしく走り回ってきましたが、ここでようやく腹ごしらえができます。伊那といえば自分の中ではまずここです。先月に続いて「大石家」にやってきました。
実は今回、花見のときに行き損なった「月の轍」に寄ろうと考えており、駅前に寄ったのも元々はそのためでした。もちろん呑めるはずはないため、事情を話して食事だけいただくという前提です。しかし、今回も残念ながら店の明かりは消えていました。しかも、前回と違って臨時休業の張り紙もありません。郵便物が挟まっていたことからして、店を畳んだわけではなさそうですが、日曜定休に変わったのでしょうか。この先当分伊那に寄る予定もなく、店長相手に一杯やるのは次の花見のときになりそうです。また来年…

大石家 伊那店
伊那市御園84-1
0265-74-8275
1100AM-1530PM/1730PM-2130PM(売切御免)
大盛り950円
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薫風の飛騨を行く - 糸合シ由

2017-05-21 20:50:51 | 甲信越
出発時の燃料をほぼ使い果たしたため、帰着まで走れる分だけ給油を済ませていきます。
レンタカー時代から十数年、給油は宇佐美に丸投げしており、宇佐美以外で給油をする機会は年に数えるほどしかありませんでした。しかし最近宗旨替えをすることが増えました。その原因として、以前は宇佐美の給油所が現れ次第早めに給油をしていたのが、最近では残量がわずかになるまでそのまま走り通してしまうという点が挙げられます。給油に時間をかけるより、走れるだけ走りたいという考えが、年々強くなってきたということかもしれません。
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薫風の飛騨を行く - 正藤酒店

2017-05-21 20:31:50 | 酒屋
伊那に寄るたび世話になる「酒文化いたや」に対し、素通りを繰り返してきたのが「正藤酒店」です。駅前に寄ったところまだ開いていたため、久々の再訪となりました。伊那の酒にするか、今日走ってきた木曽の酒にするかの二者択一の状況で、艶三郎なる信濃錦の新作を選択。税別千円ぽっきりという破格の商品ですが、信濃錦が造るからには安かろう悪かろうではないのでしょう。価格以上の満足感は期待できそうです。

★正藤酒店
伊那市荒井13
0265-72-2521
900AM-2100PM
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薫風の飛騨を行く - 春日城跡

2017-05-21 19:48:22 | 甲信越
当初から意図したわけではなかったものの、今回の活動は花見の旅の番外編とでもいうべきものになりました。最後はゆかりの場所に立ち寄りつつ帰ります。権兵衛峠を越えて伊那に下り、やってきたのは春日城跡です。
桜がとうに散ったのはもちろん承知していました。しかし、意表を突かれたのは園内が記憶していたよりもはるかに暗いことです。園内のところどころに街灯はあるものの、これしかなかったのかと思うほど少なく、辛うじて足下を見分けられるにすぎません。ごくささやかと思っていたぼんぼりと提灯が、実は相当明るかったということでしょう。
もう一つ気付いたのは、屋根付きの休憩所と思っていた場所が、実は藤棚だったことです。屋根とはいっても雨を遮ることはできず、下にはベンチも何もなく、かねがね不思議に思っていましたが、藤の花が垂れ下がっているのを見てようやく謎が解けました。これも今回再訪したからこその発見です。
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薫風の飛騨を行く - 二本木の湯再訪

2017-05-21 18:48:40 | 温泉
山桜、八重桜、枝垂桜を眺めつつ峠を下りてきました。本日も二本木の湯に浸かっていきます。木曽で花見をし、ここで最後に一風呂浴びられれば最高だろうと昨日申しました。その構想を昨日の今日で実現できたのは幸いです。
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薫風の飛騨を行く - 森林鉄道

2017-05-21 17:59:33 | 甲信越
再び361号線を進むと、地蔵峠の手前に客車と貨車を従えた森林鉄道の機関車が現れました。屋外展示ながらもよい状態で保存され、背景の落葉松林との取り合わせも様になっています。惜しむらくは既に日が陰ってしまったことです。御嶽山の眺望ともども、晴天下での再訪を次回の課題とします。
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薫風の飛騨を行く - 一本桜

2017-05-21 17:00:09 | 甲信越
案内板に水芭蕉群生地の文字を見つけ、咄嗟に国道をそれて進むも、桜が咲く時期ではさすがに早すぎたか、花は影も形もありませんでした。しかし無駄足ではありませんでした。満開の一本桜が残っていたからです。
車道から少し離れた小高い斜面に立っていて、かなりの大木なのは遠目にも明らかでした。桜に近付く道をたどっていくと、さらに刮目させられる光景が。桜の彼方に御嶽山の山頂が顔を出していたのです。先々週、夕日に染まった観音寺川の枝垂桜を眺めたとき、有終の美としてこれ以上の形はなかろうと思ったはずが、それに匹敵する名場面が訪れるとは、僥倖以外の何物でもありません。
近くにはまだ満開に至っていない八重桜もあります。少しずつ散っていく八重桜の散り際を考えると、来週末に訪ねても多少の花は残っているでしょう。つまり、五月の最終週でも花見はできてしまうわけです。しかし、さらに往生際悪く粘るよりも、これを花道にして切り上げた方がよさそうな気がしてきました。この先しばらく八重桜が残っているのは分かっており、その気になれば暗くなるまで花見はできますが、blogでの記録はこれをもって打ち止めにするつもりです。また来年…
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薫風の飛騨を行く - 満開

2017-05-21 15:52:02 | 甲信越
県境を越えたところで、期待通りに満開の桜が現れました。関山と思しき赤っぽい八重桜が咲いていたのです。場所は沿道の農家の庭先で、すぐそばに納屋があったり、背後に電柱、電線があったりして、今までならば足を止めて鑑賞するほどの桜ではありません。しかし、北海道でさえ桜が見納めを迎えようとする五月の下旬、まだ満開の桜に信州で出会ったとなれば感慨もひとしおで、しみじみ鑑賞せずにはいられません。赤い屋根をかぶった木造の納屋も、見ようによっては絵になっています。
にわか雨が降ったのか、路面が少し濡れており、雨上がりの空の下で小鳥たちがさえずっています。この情景ともども、末永く記憶にとどめておきたい光景です。
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薫風の飛騨を行く - 山桜

2017-05-21 15:09:59 | 東海
飛騨川沿いを下るか、来た道を引き返すかという二者択一の中、往生際の悪さを発揮し後者を選びました。次第に雲が増え、御嶽山の眺めは今一つだろうと承知していました。それにもかかわらず戻ってきたのは、もちろん桜を目当てにしてのことです。そしてこの執念はどうにか実りました。山桜がまだ咲いていたのです。
近くのバス停には日和田口とあります。ツーリングマップルRで確認すると、長野との県境の少し手前です。バス停の脇に背の高い山桜があり、そばを流れる小川の岸に、まだ若い山桜の並木がありました。既に半分以上は葉桜となっているものの、そのうちの三本ほどにまだ花が残っています。風に吹かれてはらはらと散る花びらは、今季最後の花吹雪になるかもしれません。
昨日は八重桜、今日は山桜を見届けて、あとは満開の桜が残っているかどうかです。昨日暗い中を走った限りでは、飛騨より木曽の方が八重桜が残っているという印象があります。枝垂桜らしきものも一度だけとはいえ見かけました。見間違えでなければ、満開の八重桜が残っていてもおかしくはありません。とはいえ、今年も五月の下旬まで花見ができ、このまま終わったとしても十分すぎる結果ではあります。
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薫風の飛騨を行く - 臥龍桜

2017-05-21 13:55:36 | 東海
すっかり興ざめさせられましたが、せめてもの埋め合わせとなってくれるものに出会いました。駅の裏手にエドヒガンの大木があったのです。
何分西日本の桜には疎く、自身初めて耳にする名前ではありますが、臥龍桜といい、推定樹齢は1100年、国の天然記念物に指定された名木だそうです。まず思ったのは、先日訪ねた大鹿桜と同様、よく見ると幹が二本に分かれているということでした。しかし全く別の木なのかというとそうではなく、太い枝の一つが垂れ下がって地面につき、そこから養分を吸収するようになったため、先の部分が幹のように成長していったと案内板にはあり、臥龍桜の名もそこから付いたものなのだそうです。ところが伊勢湾台風で首の部分が切断され、頭と胴に分かれた結果、今のような姿になったとの説明でした。樹齢千年級の名木ともなると、あたかも伝説のような逸話が出てくるものです。
かくも由緒正しき桜だけに、柵に囲われ遠巻きに眺める形となりますが、かなり下がった場所から見ても高さと幅は圧倒的で、自身知る中でいうなら紅枝垂地蔵桜を上回るかもしれません。東北の花盛りに重なるという条件からして、咲いた姿をこの目で見ることはなさそうですが、神々しさはしかと感じた次第です。
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薫風の飛騨を行く - 飛騨一ノ宮駅

2017-05-21 13:20:27 | 東海
一晩と半日滞在した高山市街を後に、41号線を南下してきました。高山の一つ隣の飛騨一ノ宮駅を訪ねます。
JR東日本とともに、古い駅舎は維持費をかけずに取り壊すという無思慮な政綱を貫くのがJR東海です。高山本線に残っていた木造駅舎も、この十年ほどの間に櫛の歯が欠けるように次々と姿を消していきました。それらの駅舎が在りし頃に一通り訪ねてはいるものの、これ以上取り壊しが進む前に、最新の機材で今一度記録しておきたいという考えはかねてからあり、それが今回飛騨を訪ねた理由の一つでもあります。

こうして訪ねた飛騨一ノ宮駅、焦茶の羽目板、白い漆喰壁と赤茶色の屋根の組み合わせは、一昨年訪ねた上枝、飛騨国府などと同じ高山本線ならではのもので、駅舎のくすんだ色合いと新緑の鮮やかさが意外なほど様になっています。駅舎の間口はかなり広く、一ノ宮の駅名にちなんだか、さりげなく神社を模した車寄せが駅舎の佇まいを一層引き立てているようです。しかもその車寄せの下には、「飛驒一ノ宮驛」と旧字体で一文字ずつ記された、正方形のタイルが残っています。
駅舎の設えはもちろんのこと、国道から少し離れた静かな駅前の雰囲気、ところどころに植えられた立派な桜、一段高いところにあるホームの上屋の造りなども好ましく、しみじみ鑑賞しているうちに、かなりの時間を消費してしまいました。

それはよいのですが、非常に残念な現実を目の当たりにしました。待合室にゴミが散乱していたのです。それも、ただゴミを放置するだけでなく、食べ残し、空缶、吸殻などが散乱しているという、およそ正視に耐えないものでした。駅全体は小ぎれいに手入れされていることからして、何日も放置されたわけではなさそうです。おそらく昨晩あたりに不逞の輩が侵入したのでしょう。
このような輩によって駅が荒らされ、防犯上、管理上の目的から古い駅舎が取り壊されていくのだとすれば、鉄道会社だけのせいにすることもできません。こればかりは他人事と見過ごすこともできず、やむなく後始末をしておきましたが、そうしたところで問題を根本的には解決できないわけです。駅の秀逸さとは裏腹に、後味の悪さだけが残る結果となってしまいました。
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薫風の飛騨を行く - やよいそば

2017-05-21 11:49:09 | B級グルメ
一時間ほどかけて城山公園を一周し、味噌を買ったところで11時になりました。お待ちかねの「やよいそば」で遅い朝食兼昼食をいただきます。前回訪ねたときにいただいたここの中華そばが秀逸で、これしかないと決めていた次第です。
前回は特段の情報もなく飛び込みましたが、その後分かったのはここが県外でも知られる有名店だということです。それだけに、昼時と重なれば行列になる可能性もあろうと予想しました。特に、三台分しかない駐車場は、開店と同時に埋まってしまうかもしれないと覚悟しました。そこで、現場で手間取ることのないように、前夜のうちにわざわざ下見をしておきました。しかし、それも幸いにして取り越し苦労に終わりました。開店時刻に乗り込むと、駐車場には一台の先客もなかったのです。
このような状況に鑑み、今回は本店に入りました。店内にも先客の姿はなく、自分が本日の一番乗りです。カウンターが支店より短い一方でテーブルは三つあるため、収容力はあちらとおおむね同じといったところでしょうか。分厚い一枚板を奢った贅沢な造りと、整理整頓の徹底した厨房も変わりません。支店と違って杉の割り箸ではなく、代わりに年季の入った漆塗りの箸箱が使われるなど、細かな違いはあるものの、質実剛健たる中華そば専門店の趣には甲乙つけがたいものがあります。待ちわびた中華そばも記憶に違わぬ味わいでした。

やよいそば本店
高山市本町4-23
0577-32-2088
1100AM-1500PM
火曜定休
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