普段は矢板で下りる東北道を、一つ手前で下りました。移動の合間に一風呂浴びていきます。立ち寄るのは「千本松温泉」です。
今日は汗を全くかきませんでした。しかし、時間が経つほど気温が下がり、身体も少々冷えています。加えて、毎日温泉に浸かってきた今回の道中、最後の日だけ入らないというのも画竜点睛を欠くような気がしました。そのようなとき強い味方となってくれるのが、西那須野塩原のIC至近、なおかつ11時半まで入れる奇跡の温泉です。
ICに近くて遅くまで入れる温泉といえば、自身愛用してきたのが前橋ICの「天神の湯」ですが、こちらの世話になったのは一度だけです。しかし、久々に再訪するとこれがなかなか秀逸です。赤湯と飯坂に比べれば、700円の入浴料はやや割高とはいえ、利便性を考えれば納得できる範囲です。那須という場所柄、観光客相手の大型施設にしてもおかしくなさそうなところ、あえて小さな浴槽に源泉を掛け流すのは天晴れで、共同浴場然とした飾り気のない雰囲気も好ましいものがあります。前橋ならともかく、那須で深夜に営業してお客が来るのかと思いきや、この時間にも切れ目なく入ってくることからして、根強い人気があるのでしょう。それも納得できる内容です。
今回とりわけよかったのは露天風呂です。石造りの浴槽に浸かれば、周囲の木立が投光器の明かりに浮かび上がり、それらが切れた頃よい位置に月が昇っていました。旅の最後にふさわしい月見の湯です。
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千本松温泉
那須塩原市千本松799
0120-36-1025
平日 1200AM-2330PM(最終受付)
土日祝日 1000AM-2330PM(最終受付)
入浴料700円
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 64度
pH 9.0
湧出量 139.4l/min(動力揚湯)