初期の「はすや至上主義」から脱却し、はしご酒をすることも多くなった近年ですが、花見の時期については今なお「はすや」に頼り切りという状況が続いています。今夜もこの店一軒限りとなりました。
早い話が時間の問題です。夜桜見物を終えてから行くということになると、「しまや」と「山水」は看板になっており、「弦や」でもほとんど時間がありません。よって、これらに行くなら夜桜の前に軽く一杯やるのがせいぜいですが、今夜も昨夜もその時間はありませんでした。その点、日付が変わるまで開いており、なおかつ早仕舞い、臨時休業もほとんどないこの店は、頼みの綱というべき存在なのです。
数え切れないほど通い詰め、今更書き留めておくべきこともほとんどないのが実情ではありますが、今夜はまたもお通しについて語りたいと思います。今夜は身欠き鰊が出てきました。津軽で身欠き鰊といえば、軽く炙ってから味噌をつけていただくのが定番のところ、刻んだめかぶと青唐辛子で和えたもので、見た目からして肴にはお誂え向きの品でした。前日はメヌケのアラを豆腐とともに温めたもので、こちらも最初の一杯を受けるには絶妙でした。
それらのお通しについて、一品料理としても十分成り立つという評価を繰り返してきたわけなのですが、それとともに思うのが、家庭でも真似できそうな、しかしなかなか思いつかない品々だということです。これが、昔ながらの家庭料理を宗とする「しまや」、磨き抜かれた料理人の仕事を見せる「山水」に対する当店の明確な特徴ではないかと思います。店主の引き出しの豊富さと、研究を重ねた跡が窺われる逸品でした。
★はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休
ん・六根
お通し(身欠き鰊)
鰆タタキポン酢
ポテトサラダ
海老と山芋の磯辺揚
たいのあら汁
早い話が時間の問題です。夜桜見物を終えてから行くということになると、「しまや」と「山水」は看板になっており、「弦や」でもほとんど時間がありません。よって、これらに行くなら夜桜の前に軽く一杯やるのがせいぜいですが、今夜も昨夜もその時間はありませんでした。その点、日付が変わるまで開いており、なおかつ早仕舞い、臨時休業もほとんどないこの店は、頼みの綱というべき存在なのです。
数え切れないほど通い詰め、今更書き留めておくべきこともほとんどないのが実情ではありますが、今夜はまたもお通しについて語りたいと思います。今夜は身欠き鰊が出てきました。津軽で身欠き鰊といえば、軽く炙ってから味噌をつけていただくのが定番のところ、刻んだめかぶと青唐辛子で和えたもので、見た目からして肴にはお誂え向きの品でした。前日はメヌケのアラを豆腐とともに温めたもので、こちらも最初の一杯を受けるには絶妙でした。
それらのお通しについて、一品料理としても十分成り立つという評価を繰り返してきたわけなのですが、それとともに思うのが、家庭でも真似できそうな、しかしなかなか思いつかない品々だということです。これが、昔ながらの家庭料理を宗とする「しまや」、磨き抜かれた料理人の仕事を見せる「山水」に対する当店の明確な特徴ではないかと思います。店主の引き出しの豊富さと、研究を重ねた跡が窺われる逸品でした。
★はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休
ん・六根
お通し(身欠き鰊)
鰆タタキポン酢
ポテトサラダ
海老と山芋の磯辺揚
たいのあら汁