日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2017続編 - はすや

2017-05-02 22:41:42 | 居酒屋
ある程度予想されたことではありますが、今回の活動では「はすや」以外の店になかなか縁がありません。今日は「弦や」で軽く一杯やれるかと思ったところが、ヤマダ電機に寄るという野暮用ができてしまい、結局時間がなくなりました。今夜も呑み屋は一軒限りとなります。
三日連続ともなれば、さすがに飽きてくるかというとそうでもありません。日毎に品書きが入れ替わるのに加えて、それぞれの品が呑兵衛のツボを押さえており、あれもこれも試してみたいという想像をかき立てられるからです。加えて、前に頼んだものが秀逸で、もう一度いただきたくなるという場面も出てきます。今日でいうなら一昨日も注文したなめこおろしです。文字にすれば何の変哲もない品ではありますが、大根を家庭ではあり得ないほど細かくすり下ろし、刻み海苔と鰹節を散らして醤油をかけると、これが絶品の肴に化けるのです。ありふれた食材と薬味を使って絶品の肴に昇華させるという点では、盛岡「とらや」の豆腐のようなものとでも申しましょうか。「薬味の魔術師」とでも形容すべき巧みさは、この店の真骨頂といってもよいでしょう。

はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400PM
日曜定休

天寶一・天明
お通し(たこ唐揚)
ひらめづけ
なめこおろし
玉子みそめし
あら汁
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 第三夜

2017-05-02 22:20:51 | 東北
宿に戻ったところで出発からの走行距離が約930kmとなりました。弘前に着いてから100kmほどとなり、昨日の走行距離を考えると本日の走行がほぼ全てということになります。岩木山まで行って戻っただけというのに、意外に走ったものだというのが実感です。

第三夜は九時前から始め、一時間強で終了という結果です。気温は9度まで下がったものの、風が全くないこともあり、昨夜と比べても体感温度に大差はありませんでした。
ほどよい気候とは裏腹に、桜はますます見頃を過ぎていきます。一時間以上も消費したのは、一通り歩くだけでもそれなりの距離になるからで、眺めについては第一夜と比べるべくもありませんでした。ソメイヨシノについては暗い中で遠目に見ても散ったと分かり、絵になるものは八重紅枝垂が月と重なる姿だけといっても過言ではありません。とはいえ、数少ない見頃の桜を探し出し、撮る目的なしにしみじみ眺めるのもよいものです。往生際の悪い性分からして、明日、明後日も足を運んでしまう可能性は高いと思われます。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - ヤマダ電機

2017-05-02 20:01:08 | 東北
キタムラほどではないものの、旅先でしばしば世話になるのがヤマダ電機です。そして今回久々に出番が。このblogの投稿に使っているBluetoothのキーボードのEnterキーがご臨終となってしまったため、急遽代品を調達する必要が出たのです。幸い市内の店舗で同型品を入手でき、高松で買った初代のキーボードに続いて、三代目も旅先での調達と相成りました。
競合他社を圧倒していたヤマダ電機も、通販に取って代わられかつてほどの勢いが見られず、キタムラ同様店舗網の縮小を余儀なくされました。今回は助かったからよいものの、実店舗が廃れれば旅先で困ることも出てくるでしょう。通販に頼るのもほどほどにしておいた方がよいようです。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 夕景

2017-05-02 19:06:33 | 東北
来た道を引き返して弘前市街に戻り、今日も禅林広場で日没を見届けました。まだ岩木山の残雪も見分けられる明るさではありますが、七時が迫ると高台の下にあるイオンの照明が災いし、撮影の対象としては今一つになります。あとは撮る目的なしにしばし眺めて切り上げます。
上空の雲が絵柄を引き立てていた昨日に対し、今日は一切雲がなく、茜色の空が次第に褪せていくだけという、ある意味単調な眺めでした。しかし、昨日と比べさえしなければ、十分絵になる夕景ではあります。寒風に吹かれた昨日と違い、風が全くなかったのも助かりました。印象的な光景を見届けられたことに感謝します。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 残雪

2017-05-02 17:23:43 | 東北
弘前からは王冠のような形に見える岩木山を、西から見ると台形になるという話を以前にしたことがあります。不思議なのは、王冠形から台形への変化がたちまち起きることです。岩木山総合公園では、王冠の頂点に当たる部分が右端に突き出していて、あの山を真横から見ていることがありありと分かります。ところが、そこから何kmも走らないうちに、いつの間にやら王冠形が台形に変わっているのです。
それとともに気付いたのは、公園を出た途端に開花状況が一変することです。ほとんどの木が蕾のままで、多くは色づいているものの、まだ固い蕾も相当数あります。しかも田畑に残雪が。あの公園を境に一段と寒く、なおかつ雪深くなり、桜の開花も遅れるのでしょう。

このことからも明らかなのは、東北でも大型連休最終日まで花見ができるということです。このような現状に鑑み、北海道は見送るということでほぼ結論が出ました。出発前にも申した通り、桜とともに北海道へ渡るという夢には何物にも代え難い価値があります。「迷ったら買え」の経験則からすれば、何事も拡大する方向で進めた方が間違いはなく、かような観点からは北海道に利があるようにも思われます。しかし、北上していくのは花見を続けるための手段であって、目的そのものではありません。スキーならともかく、花見に関していえば北海道が東北を上回るということもありません。東北で花見ができる機会を棒に振ってまで、車を渡す必要はないと思い至りました。
そのようなわけで、今回は津軽を北限にして帰路につくことになるかと思います。連休中の宿泊事情と桜の開花状況に鑑み、明後日まで弘前に滞在した後、5日は盛岡または仙台、6日は会津に南下して、猪苗代の桜で最後を飾るというのが現時点の構想です。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 岩木山総合公園

2017-05-02 16:47:41 | 東北
岩木山神社を出て少し走ると「世界一長い桜並木」を称するエゾヤマザクラの並木道が現れ、さらに走ったところにあるのが岩木山総合公園です。
花見の旅で何度か訪ねた場所の中にも、相性のよいところとそうでないところがあります。今季はたまたま外したものの、前者の代表格といえば高遠です。そして相性のよさにかけてはこちらもあながち負けてはいません。数日前活動仲間が通ったときは、まだ完全に蕾の状態だったとのことですが、その桜が今まさに花盛りを迎えていました。しかも、山頂まで一点の曇りもない岩木山がその桜に重なるというおまけ付きです。同じものを撮るだけと承知しつつも、なだらかな草地に咲くエゾヤマザクラを右に置き、左に聳える岩木山を見上げる絵柄を記録しました。
ちなみに今回初めて園内を一周してみました。今まで歩いたことがあるのは駐車場の近くにある草地の斜面と小公園だけでしたが、総合公園という通り、他に両翼100m, 中堅122mという広大な野球場、同じく広大な競技場、さらにはテニスコートと体育館を備えた園内はかなりの広さです。その園内の至る所に桜が林立しているため、本数にすれば相当なものと見受けられます。幹も枝も直線的で、それだけでは絵になりにくく、他の木立に混じって咲くのがエゾヤマザクラのありがちな姿です。これだけ集中的に植えられている場所ということになると、全国的にも珍しいのではないでしょうか。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 温泉旅館 中野

2017-05-02 15:09:53 | 温泉
岩木山神社と並び、ここも花見の旅においては不可欠の場所として定着した感があります。続いて立ち寄るのは神社の向かいの「温泉旅館 中野」です。
かつて花見の旅の必携書としていた「北東北日帰り温泉」で知ったのがそもそもの始まりです。その情報誌が内容の大幅な削減により事実上使えなくなった後も、ここには毎年のように立ち寄ってきました。今日についていえば、朝から汗一つかいておらず、だからといって身体の芯まで冷えきっているわけでもありません。宿に戻れば温泉には入り放題です。それにもかかわらず、日中の貴重な時間を費やしてまで立ち寄るのは、窓の外に二本並んだ八重紅枝垂を目当てにしてのことです。
まだ若い木であり、高さも枝振りも騒ぐほどのものではありません。加えて電柱、電線、資材置場などの障害物が目立ち、撮って絵になる桜というわけでもありません。しかし、二面採光になった浴場の対角線上という絶妙な位置に植えられているのに加えて、なだらかな畑の向こうに残雪の山々が連なるという背景もよく、撮るよりしみじみ眺めたくなる絵柄です。いつ行っても先客は皆無、南と西に向いた窓から午後の日差しが注いで、鉄臭い源泉が緑色に輝くところもたまりません。この贅沢な花見の湯を、わずか300円で味わえる以上、多少時間を注ぎ込んでも立ち寄らずにはいられないという次第です。
以前訪ねたときと同様、立ち上がるのも辛そうな高齢のおばちゃんが一人で帳場を守っていました。後継者問題が気になるところではありますが、宿が続く限りはこちらも通い続けるつもりです。

★温泉旅館 中野
弘前市百沢字高田80
0172-83-2345
800AM-2100PM
入浴料300円
泉質 ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)
泉温 49.8度
pH 6.9
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 岩木山神社

2017-05-02 14:06:02 | 東北
弘前の桜が散ったということは、ここの桜が見頃になるということでもあります。岩木山神社にやってきました。
桜は期待通りに満開、あるいはその一歩手前といったところでしょうか。これが高松の池以来久々に見る満開のソメイヨシノであり、快晴という条件まで加わると、四日目にして初となります。しかし、赤湯の烏帽子山と同様に、満開になっても花が少ないのがここの特徴のようです。花が少ないのは食害のせいだとばかり思っていましたが、他にも何か原因になりうる要素があるのでしょうか。
境内にはこの時期でもまだ雪が残っているのが常で、それは今年も同様でした。しかし、その後諸々考えた結果、北海道は見送るということで固まりつつあります。帰りに大峠を通らない限り、雪を踏むのはこれが今季最後になるかもしれません。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 八甲田山

2017-05-02 14:00:18 | 東北
岩木山を目指したつもりが、禅林広場に機材を一式置き忘れるというまさかの事態が発覚。慌てて引き返し、無事取り戻したのはよいものの、小一時間を空費してしまいました。とはいえ全くの無駄だったわけではありません。引き返すため転回すると、彼方に八甲田山が見えていたのです。
リンゴ畑の向こうに岩木山が迫る車窓が絶景で、花見のときは毎回走っているおなじみの道です。しかし、よくよく考えると明るいうちに逆方向へ走ったことは少ないのか、八甲田山も見えるとは今の今まで知りませんでした。なだらかな斜面を線形のよい道が下っていき、彼方に八甲田の山並みが連なる光景には、北海道を彷彿させる雄大さがあります。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 斎藤酒造店

2017-05-02 12:14:37 | 酒屋
弘前市街を出る前に斎藤酒造店で酒を買います。持ち運びの時間は短いほど望ましく、かような観点からは最後に弘前を出る直前に立ち寄りたいのはやまやまながら、土日祝日定休につき、最後の営業日となる今日にせざるを得なかった次第です。今回は桃色のラベルをまとった「ルビー」を選びました。

斎藤酒造店
弘前市大字駒越町58
0172-34-2233
900AM-1700PM
土日祝日定休
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 岩木山

2017-05-02 11:49:13 | 東北
「田沢食堂」を出て禅林広場を訪ねるという流れも昨日と全く同様です。気温は16度、しかし風は相変わらず冷たく、先ほど長袖に着替えました。
岩木山の山肌まで見分けられる快晴は昨日と同様です。加えて今日は雲も一切ありません。ならばあちらへ向かって走りたくなるのは当然というものでしょう。去年行き損なった芦野公園を訪ねてみたいという考えもあるにはあるものの、弘前の状況からしても見頃を過ぎた可能性は高く、どうしてもというほどのこだわりはありません。山麓を周回し、時間が許せば津軽半島にも足を延ばすことにします。
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 田沢食堂

2017-05-02 10:49:06 | B級グルメ
宿に戻って車を引き取り、その足で「田沢食堂」に駆け込むという流れは昨日と全く同様です。品書きに加わった「小チャーハン」の恩恵に早速与り、本日は未体験のカレー中華と組み合わせました。
麺と具材は中華そばと同様、スープがカレー味になるという至って直截な品で、味わいも見た目から想像される通りです。一月ぶり、一年ぶりにいただくなら迷うことなく中華そばを選ぶとしても、昨日の今日なら時折選んでみたくなりそうなところは、以前食した五目ラーメン、みそラーメンなどに通ずるものがあります。小チャーハンも麺類と組み合わせるには多からず少なからず絶妙な分量です。ご飯ものの小を麺類と適宜組み合わせるのが、これからの定跡となっていくかもしれません。

田沢食堂
弘前市茂森町97
0172-33-2969
1000AM-1830PM(土曜祝日 -1600PM)
第一土曜及び日曜定休
カレー中華480円
小チャーハン360円
コメント

東北縦断花見の旅 2017続編 - 四日目

2017-05-02 09:52:04 | 東北
おはようございます。今朝も七時過ぎに出発し、弘前公園を歩きました。外濠、三の丸、二の丸を通って西濠に下り、只今桜のトンネルのベンチで休憩中です。
昨日と全く同じものを見るだけではないかとも思いました。しかし、日によって水の流れが違うのか、昨日花びらで埋め尽くされていた場所が水鏡になっているという変化もあり、再訪した価値は十分ありました。その一方で、花筏がわずかに色褪せているところも散見されました。ソメイヨシノもますます散って、遅咲きの木々が集まる桜のトンネルでさえ、遠目にも散ったと分かる状況です。散り始めてからが長かった去年と違い、今年は日毎に眺めが変わり、花筏さえ見頃を過ぎようとしています。明日以降は弘前公園には立ち寄らず、その分他の場所に時間を回した方がよいのかもしれません。
昨日の午後からの肌寒さは続き、現在の気温は13度です。半袖で出てきたところ、風に当たっているうちに指先が冷えてきました。今日も岩木山が一点の曇りもなく晴れわたっているため、まずはあちらへ向かおうかと考えています。今日は日中でも長袖が必要になりそうです。
コメント