日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の飛騨を行く 続編 - 全行程終了

2017-05-28 23:38:55 | 甲信越
これにてようやく全行程終了です。只今峠を少し下ったところから諏訪盆地を見渡しています。このまま下って中央道に乗れば、前回とおおむね同じ時間に帰れそうです。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 杖突峠

2017-05-28 23:33:21 | 甲信越
最後最後といいながら、往生際悪く引きずってきた今季の花見も、今度こそ正真正銘の最後になりそうです。杖突峠を登り切ろうとするところで、目当てにしていた八重桜が現れました。
昼間眺めた桜より大分散ってはいるものの、それでも十分な数の花が残り、最後を飾るに不足はない桜です。ランタンで自ら照らした即席の夜桜を記録し、これを最後の花見とします。気温9度、星がまたたく夜空の下で、今季の花見は完結と相成りました。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 高遠城址公園

2017-05-28 22:28:22 | 甲信越
高遠に寄って全行程終了かというとさにあらず。本日の活動にはまだ続きがあります。杖突峠の八重桜がどうなったかを確かめる必要があるからです。
先週暗い中で見た限りでは、満開だった八重桜です。同じく満開だった木曽街道の八重桜が、今日の時点で少し散りかけながらもまだ咲いていたことを考えると、杖突峠の桜が咲いていたとしてもおかしくはありません。最後の花見は果たして実現するのでしょうか。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 月の轍

2017-05-28 20:22:52 | 居酒屋
今週末予定外の再訪を果たしたことで、よかった点がもう一つあります。「月の轍」に寄れることです。先週末何の断りもなく休んでいるのを見て、何かあったのかと気にかかっていましたが、店は何事もなかったように明かりを灯していました。今日はこちらで腹ごしらえをしていきます。
玄関をくぐるとまずお姉さんが迎えてくれ、店長からは珍しい時期にとの第一声が。先月まさかの休みで振られたこと、先週末も返り討ちに遭ったことを話すと、店長からは最近さぼりがちだったとの返答がありました。しかし、商売をさぼるなどということがそうそうあるとは思えません。深くは聞けなかったものの、体調面、あるいは家庭の事情でもあるのでしょうか。とはいえ、少なくとも表面上は何一つ変わった様子もなく安心しました。仮にあのままお預けになったとすれば、来年まで二年もの無沙汰になっていたことを考えると、今回立ち寄れたのは非常に大きいものがあります。道中何度も繰り返した台詞ではありますが、再訪した甲斐はあったということです。

★月の轍
伊那市荒井3474
0265-76-1601
平日 1730PM-2330PM(LO)
金曜・土曜・祝日前日 1730PM-030AM(LO)
火曜定休

お通し(ポテトと豆のグラタン・一口ハンバーグ)
メカジキのトマトチーズカツレツ
蓮根饅頭
ご飯
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薫風の飛騨を行く 続編 - 正藤酒店

2017-05-28 20:12:28 | 酒屋
市街に戻って正藤酒店を訪ねます。覚悟していたこととはいえ、やはりここにも御湖鶴はなし。新緑のラベルをまとった信濃錦があったため、こちらを代わりに選びました。先週これがあったとすれば、迷うことなく選んでいたでしょう。しかるに記憶がないということは、今週末新たに入荷した酒ということになります。明鏡止水の夏純米にしてもそうですが、今週末に訪ねたからこそ買えた酒が二本もあったわけで、無駄足ではなかったと改めて思います。
それにしても、酒蔵が倒産したとき、残った酒はどうなってしまうのでしょうか。酒屋に卸した酒はよいとしても、問題なのはこれから蔵出しするために貯蔵していた酒です。物の性質上、すぐに買い手がつくようなものとも思われません。次第に暑くなっていくこの時期、放置されればたちまち劣化してしまうでしょう。丹精込めて造った酒が無駄になり、あまつさえ長年受け継がれてきた蔵付きの酵母までが台無しになってしまうとすれば、あまりにもったいない話です。そうなることを避けるために奔走し、万策尽きた結果がこれなのでしょうか。何とも切ない結末です。

★正藤酒店
伊那市荒井13
0265-72-2521
900AM-2100PM
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薫風の飛騨を行く 続編 - 夫婦桜

2017-05-28 19:54:05 | 甲信越
再び先週末と同じ経路をたどり、権兵衛峠を越えて伊那谷に下りてきました。伊那公園を再訪します。
馬鹿の一つ覚えとお思いかもしれません。しかし今回は明確な目的がありました。まず春日城跡に立ち寄るだけ立ち寄り、駐車場に戻ろうとしたところ、まだ明るい西の空に、昨日も眺めた上弦の月が浮かんでいるのに気付いたのです。その瞬間、伊那公園の夫婦桜が影絵になって、この月と重なるのではないかと閃きました。その予感は見事に的中し、すぐさま現地に駆けつけると、夫婦桜が最も絵になる方角の、ほどよい高さに月が浮かんでいました。空気の透明感はこの時間になっても変わらず、山々の稜線の鮮明さも申し分ありません。旅の終わりにふさわしい印象的な光景です。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 二本木の湯再訪

2017-05-28 18:25:41 | 温泉
地蔵峠を旧道で越えると、まだ花の残った山桜が。さらに下ると現れるのが二本木の湯です。最後ももちろんこちらで一風呂浴びていきます。八重桜はあらかた散り、もはや形骸といってもよい状況ではありますが、西日を浴びた木曽駒ヶ岳の眺めは見事です。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 今なお満開

2017-05-28 16:34:26 | 甲信越
展望台から下山し、国道と合流したところに少しだけ花が残った山桜が出現。さらに走って峠を越えると目当ての八重桜が現れました。昨夜まだ見頃と判断したのは誤っておらず、遠目には今なお満開といってもよいほどです。枝がしなるほどの風に吹かれながらも、一気に散ってしまいそうな様子でもありません。これなら今月いっぱい楽しませてくれるのではないでしょうか。
それ以上に驚いたのが、少し離れた場所にある八重桜です。こちらは全く散っておらず、正真正銘の満開です。先週訪ねたとき、このような桜があることには気付きませんでした。見落としていたというより、まだ咲いていないか盛りを迎える前かのいずれかだったのでしょう。
去年も五月最後の週末まで花見をしたとはいえ、最後に眺めたのは八幡平のミネザクラで、遠目には咲いているかどうかもよく分からないささやかなものでした。この時期まで満開の桜を眺めることができたという点で、今季は空前絶後の年として記憶されることになりそうです。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 御嶽山

2017-05-28 15:46:09 | 東海
落石注意の看板に怯えつつさらに進むと、離合不能で舗装も荒れた山道が始まりました。それがやがてはつづら折れの道に変わり、まだ続くのかと息切れしかけたところでようやく視界が開け、そこに東屋つきの駐車場がありました。地獄に仏とばかりに車を止めると、視界が開けた先には一点の曇りもない御嶽山が。重なるような二つの峰から右に短く、左に長く裾野が広がっていくような佇まいで、いくつもの峰に分かれた木曽からの眺めとは一味も二味も異なる趣です。中腹までが新緑に覆われ、そこから上はまだ枯木のまま、山頂に雪が残るという山肌の移り変わりも見分けられ、手前にある落葉松林の新緑もよい点景になっています。走ってきた甲斐はあったとしみじみ思う絶景です。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 秋神川

2017-05-28 14:44:05 | 東海
先週走った道をほぼそのままなぞってきた今回の旅ですが、ここで実質初めてとなる経路変更があります。木曽街道をそれて県道435号線に入りました。
違う経路をたどるのは、県道に並行する秋神川に、八重桜の並木があると小耳に挟んだからです。ただし、先週末の時点で少し散りかけているとの情報でした。その情報からある程度察しがついた通り、目当ての桜並木は葉桜同然となっており、昨日訪ねた二本木の湯と比べても大差がありません。しかしさらに車を走らせると、今度は別荘地の一角に八重桜が咲いていました。明らかに見頃を過ぎてはいるものの、昨日見た松本の八重桜よりはるかに多くの花が残り、白樺の木立の中にぽつんと立つ姿も様になっています。回り道した甲斐はありました。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 飛騨一ノ宮駅

2017-05-28 13:39:43 | 東海
高山市街を後に41号線を南下します。こうなると必然的に現れるのが飛騨一ノ宮駅です。先週訪ねたときは、上々の雰囲気だったにもかかわらず、待合室にゴミが散乱しているというあるまじき現実を目撃し、大いに興ざめさせられました。しかし幸いにして同じことは起こらず、駅は隅から隅まできれいに保たれています。このまま末永く大切にされていくことを願って止みません。
ちなみに、先週末より木々の緑が濃くなったように感じられます。ただし、時の経過だけによるものではないような気がします。というのは、先週よりも空気に透明感があり、遠景の鮮明さが違うのです。風薫る五月の季節感についていえば、今日の方が明らかに上回ると言い切りましょう。蛇足になるかと思いきや、似ているようでわずかに違う状況を経験することにより、むしろ印象が鮮明になる相乗効果が現れています。
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薫風の飛騨を行く 続編 - なかつぼ

2017-05-28 12:32:49 | B級グルメ
新潟のカントリーホテルでは、一階に吉野家が併設されていて、朝食もそこでいただくという素っ気なさだったように記憶しています。しかし高山ともなるとそのようなことはなく、手頃な料金の朝食バイキングが用意されていました。しかるにそれをいただかなかったのは、中華そばという恰好の品があったためです。とはいえ「やよいそば」一辺倒ではさすがに芸がありません。二週連続という条件を生かし、新規の店に飛び込みました。訪ねるのは「なかつぼ」です。
「樽平」「あんらく亭」のある小路をそのまま進んだ先にあり、遅くまで開いていることからかねがね気になっていた店です。「樽平」の若女将が先客に勧めていたことからしても、間違いのない店なのは想像がつきました。これは一度訪ねてみるしかなかろうと思い立った次第です。
店主らの住居を兼ねた三階建ては、橙色の派手派手しい外観をしており、一見すると怪しげです。しかし、染め抜き暖簾が下がる玄関には老舗の趣が漂います。店内は角椅子を七つ並べたカウンターに、小さなテーブルと小上がりがそれぞれ一つ。いずれも艶やかに磨かれており、角力文字の短冊が並んだ品書きを含め、古い蕎麦屋のような雰囲気です。その品書きに餃子、唐揚、串カツの文字が記され、食器棚にはちろりが並んでいることからしても、酔客で賑わう夜の様子が思い浮かびます。
このような店ということもあり、中華そばの丼は小さめ、スープもかなりあっさりしていて、さらに量を減らした「小」なるものもあるようです。とはいえ素面でもおいしくいただける完成された味ではあります。年配の店主、若主人と若女将の三人で仕切る家族経営の雰囲気も秀逸。「樽平」が一推しするのも納得の名店でした。

なかつぼ
高山市総和町1-23-5
0577-32-1946
1100AM-2300PM
火曜定休
ワンタン麺750円
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薫風の飛騨を行く 続編 - 白雲水

2017-05-28 11:13:04 | 東海
一口に城山公園といっても広大であり、たかが二回訪ねただけでは全貌を到底把握できません。先週回れなかった場所を歩いていくと、白雲水なるものが現れました。その名の通り湧水ですが、ここの水は少々変わっています。蛇口を開くと、あたかも乳酸菌飲料のごとき白濁した水がコップに満たされるのです。飲んでよいのか半信半疑になりそうなところ、立看板には「この水道は飲料水です」と大きく書かれ、もう一つの看板には、濁っているのは気泡のためで心配無用との説明が。その説明の通り、しばらく経つとビールのようにコップの底の方から気泡が消え始め、これが真水であることが分かってきます。透き通ったコップを備えているのもそのためなのでしょう。ただし気泡は肉眼で見分けられないほど細かく、発泡感は全くありません。何故こうなるのかは謎ながら、御利益のありそうな名水です。
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薫風の飛騨を行く 続編 - カントリーホテル高山

2017-05-28 10:40:39 | 東海
自身不動の定宿にしてきた宿といえば、なんといっても会津のフジグランドホテル、それに釧路のホテルラッソ、盛岡の北ホテル、長岡のニューグリーンプラザ、鹿児島の法華クラブ、那覇のロコイン沖縄といったところが挙げられます。そしてこれらの宿は、連休など一部の時期を除き、まず間違いなく空いているという共通点を持っています。直前に宿を押さえる自分にとって、いつでも空いていることは、低料金と並ぶ重要な条件の一つなのです。
その点厄介なのが観光都市の宿で、週末は他の都市以上に混雑しやすいため、気に入った宿があっても、直前にそこを押さえられるかどうかは運次第という面があります。松本がまさにそうで、何度も泊まっていながらいまだに定宿が確立していません。高山についても同様のことがいえ、過去四度の宿泊ではいずれも違う宿の世話になってきました。しかし幸運なことに、昨晩は先週世話になったカントリーホテル高山が空いていたため即決するという結果でした。以前世話になった三軒の場合、駅と呑み屋街の少なくとも一方から遠かったのに対して、ここではいずれも至近であり、料金も快適性も申し分ありません。高山に泊まる以上、和室の定宿を見つけられれば最高ではありますが、その手の宿がいつ行っても空いているなどという虫のよい話があるとも思えません。高山の宿に関する限り、ここが現実味のある最も妥当な選択肢といってよいでしょう。
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薫風の飛騨を行く 続編 - 二日目

2017-05-28 10:06:11 | 東海
おはようございます。本日は少し遅めの活動再開となりました。只今城山公園を再訪しています。先週末より気温が5度ほど低い状況は出発以来一貫しており、現在の気温は19度です。前回は木陰にいれば涼しく感じる一方、少し歩くと汗ばんでくる陽気でしたが、今回は日向で風を受けても涼しく、木陰ではやや肌寒く感じられ、まさに薫風と形容するにふさわしいものがあります。適度に雲が浮かんだ空も、雲一つなかった先週末とは一味違った趣があり、再訪してよかったと改めて実感している次第です。
昨晩木曽街道を走った結果、山桜は完全に葉桜となっていて、八重桜もほとんど散っていることが分かりました。ただし、先週満開だった農家の庭の八重桜は、少し散ってはいながらも、暗い中ではまだ見頃のように思われました。その結果、これを明るいうちに眺めるのを当面の目標とします。これとの類推からして、杖突峠の八重桜もまだ咲いていると予想されるため、最後はあちらを通って帰ることになりそうです。昨日に続き、先週末の焼き直しになる可能性は大ですが、それでも十分楽しめることについては分かっています。薫風に吹かれつつ、気の向くままに走るつもりです。
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