日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2017続編 - 残雪

2017-05-02 17:23:43 | 東北
弘前からは王冠のような形に見える岩木山を、西から見ると台形になるという話を以前にしたことがあります。不思議なのは、王冠形から台形への変化がたちまち起きることです。岩木山総合公園では、王冠の頂点に当たる部分が右端に突き出していて、あの山を真横から見ていることがありありと分かります。ところが、そこから何kmも走らないうちに、いつの間にやら王冠形が台形に変わっているのです。
それとともに気付いたのは、公園を出た途端に開花状況が一変することです。ほとんどの木が蕾のままで、多くは色づいているものの、まだ固い蕾も相当数あります。しかも田畑に残雪が。あの公園を境に一段と寒く、なおかつ雪深くなり、桜の開花も遅れるのでしょう。

このことからも明らかなのは、東北でも大型連休最終日まで花見ができるということです。このような現状に鑑み、北海道は見送るということでほぼ結論が出ました。出発前にも申した通り、桜とともに北海道へ渡るという夢には何物にも代え難い価値があります。「迷ったら買え」の経験則からすれば、何事も拡大する方向で進めた方が間違いはなく、かような観点からは北海道に利があるようにも思われます。しかし、北上していくのは花見を続けるための手段であって、目的そのものではありません。スキーならともかく、花見に関していえば北海道が東北を上回るということもありません。東北で花見ができる機会を棒に振ってまで、車を渡す必要はないと思い至りました。
そのようなわけで、今回は津軽を北限にして帰路につくことになるかと思います。連休中の宿泊事情と桜の開花状況に鑑み、明後日まで弘前に滞在した後、5日は盛岡または仙台、6日は会津に南下して、猪苗代の桜で最後を飾るというのが現時点の構想です。

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