日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国九州縦断ツアー 2016続編 - 苦肉の策

2016-12-23 23:14:46 | 九州
この展開を予想できた方はいらっしゃるでしょうか。駅で荷物を引き取り移動を再開します。本日は鳥栖という意外な場所に宿をとりました。
早い話、ドームで催された大型公演に重なってしまい、福岡市内の宿が全くなかったのです。ビジネスホテル、カプセルホテルはもちろんのことゲストハウスすらも空いておらず、法外な値を付けたアパホテルまでが埋まっていて、一泊数万、あるいはそれ以上の高級ホテルに二、三の空きがあるだけでした。もちろんこれほどの事態が滅多に起こるものではなく、福岡と長崎の順序を入れ替えさえすれば、どちらも宿はとれたのです。しかし、行程全体を考えると二泊目を長崎にした方が望ましいことから、このような苦肉の策を採りました。
鳥栖まで行けば久留米はすぐそこであり、久留米に宿をとって屋台で呑み直すという選択も当然考えました。その一方で、交通の要衝である鳥栖に泊まってみるのも面白そうだという考えがありました。例年素通り同然でお茶を濁している佐賀に対する、せめてもの罪滅ぼしという趣旨もあり、今回は鳥栖を選んだ次第です。

★博多2313/4281M/2344鳥栖
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 笑平

2016-12-23 22:21:51 | 居酒屋
うどんで腹も満ち、あとは軽く一杯やるのがせいぜいとなりました。しかし今日は流れがどうもよろしくありません。春吉といえば毎度おなじみ「雲レ日」ですが、店へ向かったところ混み合っているのを見て今回は敬遠。そのまま国体道路を東へ歩き、櫛田神社に寄ってから駅の方へ向かうと、「笑平」が珍しく空いていたため飛び込むという顛末です。
先々月、先月に今月と、三度にわたって福岡を訪ねておきながら、いずれも日祝日に重なるという不運はありました。しかし今回に関していえば、祝日とはいえ年末の金曜であり、過去二回に比べれば選択肢が相当豊富な状況ではあったのです。しかるにそれらをむざむざ見送ったのは、意中の店に立て続けに振られたとき、さらに代わりを探す意欲までは起こらなかったからに他なりません。これは「三枡」で心行くまで呑んだことによるところが一つ。それに加えて、福岡に三度来られただけでも十分という境地に達したとでも申しましょうか。
今年は仙台に、二泊を含む五度にわたって立ち寄りました。それにはさすがに及ばないものの、福岡も宿泊一度を含む三度となりました。近年訪ねる頻度が激減していた両都市を繰り返し再訪できたことは、本年における顕著な収穫の一つです。福岡に関してはいずれも日祝日に重なり、形の上では惨敗にも思える結果ではありますが、今はむしろ敗北感より満足感が上回っています。思い残すことはないといえる境地に到達できたという点において、今回再訪した意義はあったというのが実感です。

★笑平
博多駅前通り博多警察署入口
1830PM-130AM
月曜定休

喜多屋
おでん二品
明太子玉子焼き
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 弥太郎うどん

2016-12-23 21:26:47 | B級グルメ
「源蔵本店」を切ってまで中洲へ乗り込んだにもかかわらず、「二度あることは三度ある」の諺通りになろうとしています。一軒目はうどん屋に飛び込むという予想外の展開となりました。
実は、今回福岡を再訪するにあたり、一抹の不安材料がありました。今回またも祝日に重なってしまったからです。ただし今回は金曜であり、なおかつ呑み屋にとってはかき入れ時の年末でもあります。日祝日休みの店も、今日に限って開いてはいないだろうかという期待がありました。ところが、開いていればまずここへ行こうと思って乗り込んだ「やす」が無情にも閉まっており、次いで訪ねた「一富」「浅草」についても同様でした。そこで一縷の望みをかけ、「さきと」に電話を入れたものの、残念ながら早仕舞いしたとの返答が。そうなるに至って目標を屋台に切り替え、天神まで足を延ばしてみたものの、以前世話になった店は満席で取り付く島がなく、他の屋台も観光客で混み合っており入りづらそうです。意中の店は閉まっており、なおかつ屋台は混んでいるという何とも歯痒い状況の中、無駄足を重ねるうちに意欲が削がれてきたとでも申しましょうか。発想を転換し、呑み屋以外の店にも選択肢を広げた結果、春吉の名物ともいうべきこの店が浮上してきた次第です。

国体道路の交差点に24時間営業の看板を掲げ、否が応でも目立ちやすいこちらの店、鋭角の敷地に合わせ、分厚い白木のカウンターも鋭角に造られており、頭上には「比翼鶴」の染め抜き暖簾が架かっています。角では麺を茹でる四角い釜が湯気を立て、短い辺には天麩羅を盛ったステンレスのバットが、長い辺にはおでん舟とおにぎり、稲荷の皿が鎮座していました。割竹を並べた壁には品書きの変額が架かるなど、年季の入った店内の雰囲気は上々です。
深夜になるとこの店が酔客で溢れ、地元客が天麩羅とおでんを肴に一杯引っかけ、最後にうどんをすすっていくと聞きました。とはいえその時間にはまだまだ早く、一人客が三々五々現れてうどんをすすっていくに過ぎません。こちらもうどんだけいただいて失礼します。しかし、本来ならばここも日曜祝日定休であり、前回訪ねたときは閉まっていました。臨時営業の恩恵にあずかることができたのは、せめてもの収穫といえそうです。

弥太郎うどん
福岡市中央区渡辺通5-1-18
092-761-4155
日祝日定休
丸天うどん420円
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - ソニック48号

2016-12-23 18:11:41 | 九州
再び列車に乗り込み九州へ渡ると、小倉で入れ違いとなるはずだった「ソニック」の到着が遅れているとの案内が。これにより一本早い列車で博多に向かうことができます。荷物を預けて中洲に出られるのは七時半頃でしょうか。呑み屋が最も混み合う時間帯に重なるため、腹ごなしにしばし散策してから行くのも一案でしょう。

★下関1752/5531M/1805小倉1805/ソニック48(3048M)/1848博多
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 三枡

2016-12-23 15:55:25 | 居酒屋
「源蔵本店」は潔く切りましたが、この店までも素通りすることはできませんでした。九州へ渡る前に「三枡」で一献傾けます。
本州も最西端まで下ってくると目に見えて日が長くなり、四時近くになっても西日はかなり高い位置にあります。行灯にもまだ明かりは灯っておらず、本当に開いているのかと半信半疑になりつつ薄暗い廊下を進むと、玄関の暖簾は架かっていて、それをくぐって扉を開けると、小上がりには早くも宴会に興じている先客の姿が。年の瀬を実感する一幕です。

九州への行き帰りにはこの店にかなりの頻度で立ち寄っており、今年も先々月先月の二度にわたって訪ねました。ならば今回は趣向を変えるのも一興というものでしょう。まず酒は通称「甘口」こと山頭火にしました。それに加えて刺身の盛り合わせを初めて注文。ここの刺身といえば、ネタケースに並んだ洗い、湯引きを指差して選ぶのが通例ではありますが、御常連が注文している盛り合わせも非常にうまそうで、一度試してみたいと思っていたのでした。こうして選んだ盛り合わせは白身を中心にした五点盛りで、刺身醤油でいただくところも、ポン酢か酢味噌を使う他の品とは一味違います。
加えて今回は、過去の教訓を活かして少し手順を変えました。注文が集中すると提供が延び、ふくちりは特に時間が要るという経験則から、今回は刺身が来た直後に焼魚とふくちりをお願いしておいたのです。この試みは的中し、焼魚もふくちりも狙い通りの間合いで運ばれてきました。久々に雑炊まで駒を進め、二時間近く長居してから席を立ちます。

ちなみに、滞在時間が延びたのは、隣り合わせた御常連と意気投合したからでもあります。よくよく聞けば、今はなき先代店主のお身内だそうで、女将と若主人の御両名とも当然親戚ということになります。酒ばかりか鯨の舌などという珍品まで御相伴にあずかりました。先日「麦とろ」で隣り合わせた社長に続いての一期一会です。ごちそうさまでした。

三枡
下関市竹崎町2-13-1
083-223-8608
1500PM-2300PM
盆正月休業

酒二合
刺身盛合
たち
ふくちり
雑炊
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 罪滅ぼし

2016-12-23 14:40:44 | 中国
新山口の案内表示器を見て、後続列車が4両なのを確認してから下車。一旦外に出てから戻ると、原型のクロスシートが並ぶ3000番台が発車を待っていました。定員が倍にもなると、当然ながら雲泥の差です。あとはこの列車が下関まで運んでくれます。2000番台、1000番台、3000番台の順で一通り乗車できたばかりか、短時間とはいえ山口にも立ち寄って、せめてもの罪滅ぼしができたため、これでよかったということにしておきましょう。

★新山口1435/3415M/1543下関
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 返り討ち

2016-12-23 13:20:12 | 中国
見事なまでの返り討ちに遭いました。徳山からの接続列車がまたしても2両編成だったのですorz
短編成を頭ごなしに否定しているわけではなく、先週乗った単行の気動車のように、乗客の数に見合った輸送力なら何の不満もないのです。しかし天下の山陽本線に2両編成は明らかに短く、発車の時点で相当数の立ち客が出ています。下関に近付けばますます混んでくるでしょう。これでは興ざめするしかありません。
前回よりも一本前の列車に乗ったということは、一本見送っても2両編成が来るわけです。ただし新山口始発の列車が間に一本入るため、そこで4連の列車に乗り換えられる可能性があります。とりあえず小一時間の辛抱です…

★岩国1313/3331M/1356新山口
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 小春日和

2016-12-23 11:58:00 | 中国
広島からそのまま下っていった場合、岩国で山陽本線経由と岩徳線経由を選ぶことができます。双方の列車がほぼ同じ間合いで発車し、徳山で同じ列車に接続するのです。よって山陽本線の列車が4連ならそのまま乗り、またも2連が来れば岩徳線に切り替えるという方針を立てると、幸い入線してきたのは2000番台の4連でした。
後続列車でも乗り継ぎ可能なところ、一本前の列車で着いたため、狙い通りの海側に着席。首都圏色のキハ47も捨てがたいとはいえ、この好天なら風光明媚な山陽本線を選ばない手はありません。小春日和の瀬戸内を行く汽車旅です。

★岩国1144/3331M/1252徳山
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - 素通り

2016-12-23 10:59:51 | 中国
終点の広島で新幹線を降りました。前回の手順を踏襲するなら、駅前の「源蔵本店」で一杯やってから山陽本線を下るところです。しかし今日は後ろ髪を引かれつつも素通りしました。というのは、前回岩国での接続列車に2両編成が入ってしまい、終始混んだ車内に閉口した経験があるからです。そのときでさえ混み合っていた車内が、青春18きっぷの利用者でますます混むのを嫌いました。
そうまでしておきながら、岩国でまたも2連に当たってしまえば元も子もありません。しかし、「源蔵本店」は先月二度にわたって訪ねており、二ヶ月弱で三度目では芸がないという事情もあります。一本早い列車で先行し、その分福岡での滞在時間を捻出しようと考えた次第です。
ちなみに、新車とはいえ3連2本と2連1本を併結した堂々たる8両編成が運用についています。北陸にしても新潟にしても、新車の導入と短編成化が同時に推し進められ、接客水準の大幅な低下を招いている中、十分な輸送力が保たれているのはせめてもの救いです。

★広島1042/5307M/1126岩国
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中国九州縦断ツアー 2016続編 - のぞみ151号

2016-12-23 06:46:25 | 関東
本活動の序盤は先月の九州と同じ手順をとります。第一走者を務めるのは広島行の「のぞみ151号」です。
あれから一月以上が経ったにもかかわらず、季節外れの暖かさはそのときと同等かそれ以上で、荷物を担いでコンコースとホームを歩き、車内に入ったところで一挙に汗が噴き出してきました。これほど暑いのは関東だけであり、西へ下れば冷えてくるとの予報ではありますが、少なくとも列車を降りるまでは半袖となりそうです。
三連休の初日ではありますが、年末に関する限りは混まないものです。新横浜を出た時点でも、山側の窓側が全て埋まる一方、海側では半分ほどが空席となっています。終点まで隣にお客は来ないかもしれません。

★東京620/のぞみ151(6151A)/1018広島
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