日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国九州縦断ツアー 2016 - 小金太

2016-11-20 23:48:34 | B級グルメ
居酒屋のみならず、呑んだ後のラーメンについても日曜の備えは盤石です。「小金太」のラーメンで天文館の第一夜を締めくくります。
過去の記録を調べると、去年は訪ねる機会を逃しており、最後に訪ねたのは一昨年の三月になるようです。そうなると普通に一人前をいただきたくなるのが人情ではありますが、前夜に飛ばしすぎると翌朝の朝食をおいしくいただくことができません。喉元まで出かけた注文を飲み込み100円引のSサイズを選びました。しかし、酢客に特化したかのような「のり一」のラーメンと違い、素面でも呑んだ後でもおいしくいただけるのがここのラーメンです。Sサイズでもあちらの大とほぼ同等の、呑んだ後には多からず少なからず適度な分量ではあります。もちろん汁一滴残さず完食です。

小金太
鹿児島市樋之口町11-5
099-223-9455
1130AM-1500PM/1800PM-430AM
ラーメンS620円
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中国九州縦断ツアー 2016 - 家のじ

2016-11-20 21:44:13 | 居酒屋
一軒目は「分家無邪気」を迷わず選んだのに対し、二軒目については若干の紆余曲折がありました。というのも当てにしていた店が二軒とも何故か閉まっていたのです。それでは代わりをどうするかと考えたとき、いくつかの選択肢がありました。中でも一番手近なところにあったのが、「櫂」の店主が勧めていた前割焼酎の店です。しかし、タカプラのすぐ隣の電車通り沿いに、一見チェーンの居酒屋然とした看板が掲げられていることからして、一人客が落ち着いて呑める店かどうかが心許なく思われました。その結果敬遠し、再び電車通りを渡って北上すると、今度は広々したカウンターの店が目に留まりました。しかしその店自体はよかったものの、向かいにクラブの類があり、いかにもそれらしき若い連中が路上にたむろしている雰囲気が画竜点睛を欠きました。そのような状況に至って思い出したのが、すぐ近くにある以前一度だけ世話になった店のことです。その「家のじ」を本日の二軒目とします。

長崎、広島、松山、高知と、この一月で路面電車のある街を渡り歩いてきましたが、電車通りを境に雰囲気が一変するという現象はどこの街にも共通します。鹿児島も然りで、南側はよくも悪くも猥雑な歓楽街、北側は何本ものアーケードが並ぶ小ぎれいな商店街となっています。その商店街が途切れた先に現れるのが、石畳の小路が何本か並行している一帯です。呑み屋街の雰囲気に関していえば電車通りの南側よりはるかに好ましく、ここに行きつけの店を持てれば最高だろうと思わせる場所です。この一帯を開拓すべく、五年ほど前に訪ねたのがこの店でした。
しかるにその後再訪に至らなかったのは、鮮烈な印象までは残らなかったということでもあります。店の良し悪しというより、自身の求めるものとは少し違ったとでも申しましょうか。具体的にいえば、品書きが純然たる和の趣で、焼酎よりも清酒の方が合いそうに思われたのに加え、ダイニングバーとでも形容すべき小洒落た雰囲気が、大衆的な店へと傾倒しつつあった当時の自分に今一つ合わなかったというのが真相です。しかし、屋号すら失念してしまったという事実が示す通り、当時の記憶はかなり曖昧なものにすぎません。一回限りの印象で決めつけるのは早計というものでしょう。再訪するにはこれがよい機会と思い立った次第です。

結論から申しますと、以前に比べて「自身の求めるもの」に近付いたという印象です。品書きは純然たる和食というより居酒屋然とした路線に変わり、鹿児島らしいものも揃っています。鹿児島らしいといっても黒豚、きびなご、薩摩揚げなどよそ者が思いつくようなものだけではなく、安納芋の天ぷらに炊き込みご飯など一ひねり効いたものも。日替わりと定番で裏表になった品書きは、お造り、炭火焼、旬のもの、アラカルトといった具合に区分され、おすすめの品には色付きのペンで印が付けられています。眺めていて楽しくなる品書きです。
その品書きの中からまず目に留まったのは刺身でした。屋号入りの細長い皿に並んだ刺身は、薩摩の秋の風物詩である秋太郎を主役にして鰹、カンパチ、〆鯖などを盛り合わせた七点という充実ぶりで、彩りの豊かさと物量感は「分家無邪気」の鶏刺しに引けを取りません。一合売りの焼酎を販促グラスで割って呑む鹿児島らしい供し方が好ましく、品揃えも定番から有名どころ、希少品まで死角なし。三点盛りに吸い物までつく突き出しが、特に二軒目以降では大袈裟に感じられるといった、若干惜しい部分はあるものの、これなら再訪するにやぶさかではなくなってきます。電車通りの北側で静かに呑みたくなったとき、あるいはまたも日曜に重なったときの選択肢として、覚えておきたい一軒です。

家のじ
鹿児島市東千石町5-29
099-239-2777
1800PM-2400PM
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)

三岳・五郎・八幡
突き出し四品
お刺身の盛り和わせ
地どりの炭火焼
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中国九州縦断ツアー 2016 - 分家無邪気

2016-11-20 19:08:48 | 居酒屋
日曜の選択肢が極度に狭まる中洲に対し、天文館は盤石だと申しました。そして盤石たらしめている所以ともいえるのが「分家無邪気」です。今回も迷うことなく暖簾をくぐります。
過去繰り返し絶賛してきた店ですが、今回はあえて多くを語りません。というのも、日曜の天文館におけるこの店の存在価値については、同様の状況で訪ねた前回に語り尽くした感があるからです。名物である味噌おでんと鶏刺しの秀逸さ、L字カウンターを中心にした店内の雰囲気も同様に語り尽くしました。そのような中、今回再訪したからこその発見を挙げるとすれば、L字カウンターの正面よりも側面の方が眺めとしてはより好ましいということです。
間口に並行したカウンターの正面も、ガラスケースに串焼きのネタが整然と並んでいたり、背後に焼酎の一升瓶が並んでいたりするなど、眺めとしてはあながち悪くありません。ただ、ガラスケースに高さがあるため視界が若干遮られる上に、背後の方からTVの音声流れてきます。特段やかましく感じるほどではないものの、見えもしないTVの音声が流れてくるところに違和感を覚えるとでも申しましょうか。これに対して奥手方向となる側面へ回った場合、目の前でおでん舟が湯気を立て、左の奥に一升瓶が並び、右の奥でTVが流れる形になるため、眺めとしてはこちらの方が上ということになります。今回は正面側に着席する結果となったものの、席を選べる状況ならば、おでん舟の前を所望するのが吉といえそうです。

分家無邪気
鹿児島市東千石町11-4
099-222-4976
1700PM-2300PM(LO)
第二・第四月曜定休

アサヒ・岩いずみ
突き出し(枝豆)
おでん三品
地鶏盛り合わせ
カツオ
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中国九州縦断ツアー 2016 - 法華クラブ鹿児島

2016-11-20 18:47:30 | 九州
熊本を出れば空いてくるかと思いきや、結局鹿児島中央までほぼ満席の状態が続きました。直前に乗車した「ソニック」と比べても、先週末に乗車した北陸新幹線と比べても、こちらの盛況ぶりは歴然としています。九州一の大幹線の面目躍如といったところでしょうか。

前回の滞在では大型連休の最盛期に重なり、辛うじて空いていたカプセルホテルに滑り込むという結果でしたが、今回は毎度おなじみ法華クラブの世話になります。中日の取組を見届けた後、一風呂浴びてさっぱりしたところです。兎にも角にも蒸し暑く、昨日以上に汗をかいたこともあり、大浴場が普段にもましてありがたく感じられました。
我が国におけるビジネスホテルの草分けにふさわしい、横綱級の安定感を誇る法華クラブですが、それは当然ながら人気が高いということでもあり、人気は料金にも反映されてきます。加えて呑み屋街との行き来を考えると、立地の面で今一つなところも出てきます。全国チェーンは極力避け、地場の宿を優先するという近年の方針もあり、法華クラブはここと札幌を利用したことがあるに過ぎません。そのような中、鹿児島に関する限り一も二もなく法華クラブを選ぶのは、上記二つの問題点がいずれも解決されているからに他なりません。駅から電車で三つ目、天文館は徒歩圏内という絶妙な立地に加え、混雑時でない限り宿泊料も一泊あたり五千円前後に抑えられるということになれば、他の宿の出る幕はないのが実情です。
今回は高層階の部屋があてがわれました。窓の外には電車通りと城山が見え、エレベーターホールからはアミュプラザの観覧車も見えるという好眺望です。それに加え、法華クラブの名物といえば品数豊富で郷土色、季節感も豊かな朝食バイキングです。車があれば市場の食堂も悪くはないものの、汽車旅ということもあり今回は二泊とも朝食をとりました。明日の朝も楽しみにしています。

快適さについまったりしてしまいましたが、この後は満を持して天文館へ繰り出します。先日訪ねた日曜の中洲は実に貧弱でしたが、その点こちらには日曜とて選択肢に不足はありません。最低二軒、できれば三軒はしごして、「小金太」のラーメンで締めくくるという流れになりそうです。
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中国九州縦断ツアー 2016 - さくら413号

2016-11-20 15:20:43 | 九州
博多からは九州新幹線で鹿児島へ向かいます。乗り通すなら山陽新幹線から直通の「みずほ」「さくら」がほとんどのところ、博多始発の800系「さくら」に運よく重なりました。
日曜の午後ということもあり、車内は通路にまで立ち客が出る大盛況。しかし、グリーン車も顔負けの四列座席なら、席さえ押さえてしまえばどうということはありません。全線開業後はN700系に主役を譲り、熊本までの区間列車を中心に細々と働いている800系ですが、本日は久々に本領発揮となりそうです。

★博多1517/さくら413(5413A)/1658鹿児島中央
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中国九州縦断ツアー 2016 - ソニック32号

2016-11-20 13:37:29 | 九州
既報の通り「こつこつ庵」は定休日に重なってしまいました。駅から歩ける場所に温泉銭湯があると聞いてはいるものの、開くのはあいにく二時からです。大分にやってきたのはよいものの、今回に関していえば、ただ行って戻る以外にやるべきことが見当たりません。二時間あまりのお粗末な滞在ではありましたが、今回はこれにて打ち止めとします。往復とも別府湾の車窓を眺められたのがせめてもの救いでした。
ちなみに、そのまま周回せずに逆回りで鹿児島へ向かうのは、そうすることであちらに連泊できるからです。というのも、宮崎経由で鹿児島へ向かうと、そこで一泊した後は必然的に熊本方面へ向かう流れとなります。これに対して今日逆回りで鹿児島に着き、明日宮崎へ行って戻ると、鹿児島に連泊することができるという寸法です。しかも往復割引の普通乗車券と2枚きっぷの組み合わせにより、出費は普通に周回したときと比べてもほぼ変わりません。鹿児島に最低二泊するにはどうすればよいかと考えた結果、思いついたのがこの経路でした。「必要は発明の母」というわけです。

★大分1245/ソニック32(3032M)/1446博多
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中国九州縦断ツアー 2016 - 大分からあげ

2016-11-20 12:30:45 | B級グルメ
今回の旅程を組むにあたって痛かったのは、大分に寄るのが「こつこつ庵」の定休日である日曜に重なってしまうことです。教祖の推奨店の中でも数少ない昼から呑める店であり、開いていれば当然ここで一献傾けるところだったのですが。
実は、勤労感謝の日を最終日でなく初日とすることで、この問題を回避することはできました。しかしこの場合、後々訪ねる鹿児島の宿が混んでいるという問題点がありました。大分か鹿児島かの二者択一を迫られ、必然的に鹿児島を優先したというのが真相です。
大分でお昼といえば思いつくのは鶏天ですが、あまりに店が多すぎて、どこへ行けばよいのか見当もつきません。朝兼昼は簡単にして、その分天文館に全力を注いだ方がよさそうな気がしました。その結果行き着いたのが以前も世話になった「大分からあげ」です。コンコースの隅にお誂え向きのテーブルがあったため、こちらを拝借していただきます。

★大分からあげ大分駅店
JR大分駅 豊後にわさき市場内
097-574-5522
930AM-2100PM
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中国九州縦断ツアー 2016 - 普通列車の旅

2016-11-20 10:12:23 | 九州
蒸し暑さは相変わらずで、風呂から上がって扇風機を回しても、吹く風自体が生暖かく湿っていて、なかなか汗が引きません。列車に乗ってからもひたすら団扇であおぎ続け、ようやく落ち着いてきたところです。
別府から大分までの移動というと、混雑した短編成のロングシート車に詰め込まれることがほとんどで、九州にしては珍しく興ざめさせられる区間でした。しかし今回は久大本線に直通するクロスシートの気動車がやってきました。2両編成は同様ながらも今回はどうにか着席に成功。左手に別府湾を臨みながらの移動です。
ちなみに、途中駅には列車を敬礼で見送る駅長の姿が。特急で一気に駆け抜けても、混雑したロングシートに詰め込まれても気付かない、普通列車の旅ならではの一幕でした。

★別府1005/4531D/1020大分
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中国九州縦断ツアー 2016 - 不老泉

2016-11-20 09:42:02 | 温泉
別府を出る前に毎度おなじみ不老泉へ立ち寄ります。一昨年訪ねたときは、味のある洋風建築だったこの温泉が建て替えられているのに落胆させられました。それにもかかわらず今回またも足を運んだのは、偏に立地が便利だからです。何しろ宿と駅とを短絡する道沿いに温泉があり、宿からここまでが五分足らず、ここから駅までも同じく五分足らずでたどり着きます。手ぶらならともかく、重い機材を担いでわざわざ他へ行こうとまでは思いませんでした。
今回気付いたのは、併設の休憩室に歴代不老泉の写真が展示されていることです。明治、大正、昭和の各年代でそれぞれ改築が行われ、平成年間に改築されたのがこの建物ということになります。神社の式年遷宮のごとく、年代ごとに改築を繰り返すのがここの伝統なのでしょうか。しかし、次回の改築を見届けられる可能性は残念ながらなさそうです。この平成版不老泉との付き合いが、自身にとっては最も長くなるのかもしれません。

不老泉
別府市中央町7-16
0977-21-0253
600AM-2230PM
入浴料100円
泉質 単純温泉
泉温 43.3度
pH 7.7
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中国九州縦断ツアー 2016 - 宿 うらしま

2016-11-20 09:10:35 | 九州
別府に泊まったのは二年ぶりでしたが、今回も「宿 うらしま」の世話になりました。一泊二千円という破格のカプセルホテルもあるとはいえ、同じ二千円台で個室に泊まれるならこちらを選ばない手はありません。
もちろん価格相応の割り切りは必要であり、建物には年季が入っていて、設備も必要最小限です。とはいえ六畳の和室は一人旅には十分な空間であり、風呂はもちろん温泉です。その風呂には夜しか入れないものの、別府にはただ同然で入れる温泉が無数にあり、朝は当然そちらへ行くことになる以上、実質的には何の問題もありません。その特権を早速生かし、宿に荷物を置いたまま永石温泉で一風呂浴びてきました。駅へと向かう道すがら、もう一湯立ち寄ってから大分へ向かいます。
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中国九州縦断ツアー 2016 - 二日目

2016-11-20 08:17:59 | 九州
おはようございます。結局昨夜は最後まで蒸し暑く、冷房をかけたまま休みました。本日向かう鹿児島の予想最高気温は25度、つまり夏日となっています。これでは一風呂浴びたところですぐにまた汗をかくでしょう。しかし別府に来た以上もちろん朝風呂には入ります。しかる後に大分へ移動し、そこから博多を経由して鹿児島へ向かう予定です。
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