再び宿に退却すると、雨は傘が要らない程度にまで弱まってきました。今度は手ぶらで出直します。満を持して訪ねるのは「菜々かまど」です。
小恥ずかしさもあり、満席で振られた店をその日のうちにもう一度訪ねることは好みません。しかるに今回節を曲げたのは、昨年この店に一度も立ち寄れなかったという事情によります。今回を逃せば少なくとも三年もの間が空いてしまうわけで、そのような事態は受け入れがたいものがありました。
何度か足を運んで勝手は分かっているつもりでも、二年半もの間が空いてしまうと、自覚する以上に不慣れな部分が出てきます。今回も暖簾をくぐるやいなやそのような場面が。玄関をくぐって扉を閉め、最初の一歩を進んだところで、そこに段差があるのを忘れて躓いたのです。目の前に二つ並んだ醤油さしも、どちらが甘口でどちらが辛口だったか失念してしまい、白い方が甘口だとお姉さんの指南を受ける結果となりました。
そのような失態はありながらも、L字のカウンターで酌む二年ぶりの酒は格別です。両端にそれぞれ一組いた先客は相次いで席を立ち、店内は貸切状態となりました。これでこそわざわざ舞い戻ってきた甲斐があったというものでしょう。一合のお銚子を空け、看板まであと少しの時間を残したところで辞去します。
★菜々かまど
鹿児島市山之口町10-18
099-225-7588
1800PM-2330PM
日祝日定休
八幡
突き出し(レバーの味噌炒め)
とり刺
焼なす
小恥ずかしさもあり、満席で振られた店をその日のうちにもう一度訪ねることは好みません。しかるに今回節を曲げたのは、昨年この店に一度も立ち寄れなかったという事情によります。今回を逃せば少なくとも三年もの間が空いてしまうわけで、そのような事態は受け入れがたいものがありました。
何度か足を運んで勝手は分かっているつもりでも、二年半もの間が空いてしまうと、自覚する以上に不慣れな部分が出てきます。今回も暖簾をくぐるやいなやそのような場面が。玄関をくぐって扉を閉め、最初の一歩を進んだところで、そこに段差があるのを忘れて躓いたのです。目の前に二つ並んだ醤油さしも、どちらが甘口でどちらが辛口だったか失念してしまい、白い方が甘口だとお姉さんの指南を受ける結果となりました。
そのような失態はありながらも、L字のカウンターで酌む二年ぶりの酒は格別です。両端にそれぞれ一組いた先客は相次いで席を立ち、店内は貸切状態となりました。これでこそわざわざ舞い戻ってきた甲斐があったというものでしょう。一合のお銚子を空け、看板まであと少しの時間を残したところで辞去します。
★菜々かまど
鹿児島市山之口町10-18
099-225-7588
1800PM-2330PM
日祝日定休
八幡
突き出し(レバーの味噌炒め)
とり刺
焼なす