日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

キャンプ総括 2016 - 用具編

2016-11-15 22:46:58 | 旅日記
一昨年のキャンプ熱も沈静化し、今年はガスカートリッジ以外一切の用品を調達することなく終わりましたが、ここへ来て唯一交換すべきものが出てきました。テントのフライシートが寿命を迎えたのです。
初めて自前のテントを持って以来、十余年の長きにわたり働いたmont-bellのムーンライト1型ですが、九月の北海道遠征でキャンプをした際、フライシートの内側の防水テープが剥がれてしまいました。そこで先日販売店に持ち込んだところ、そもそもシートが経年劣化しており、貼り直してもまた剥がれてしまう可能性が高いとの診断が下されました。テープを貼り替えてもフライシートを交換しても予算に大差がないこともあり、販売店の勧めに従い交換を選択した次第です。
フライシートが寿命を迎えたのを機に、テントごと買い換えることも考えなかったわけではありません。しかし、フライシートの交換だけなら五千円弱で済むところが、新たにテントを買うとなると二万円を大きく超える出費となります。テント泊の機会が年に数回しかない現状を考えても、フライシートの交換で十分との結論になりました。
このように書くと単に出費を惜しんだかのようですが、それだけが理由ではありません。身の回りの品々から建物、自動車、鉄道車両に至るまで、あらゆるものが使い捨ての安物に成り下がっていく中、よいものを長く大事に使い続ける楽しみにおいて、キャンプ道具は数少ない選択肢の一つです。特に、最新の設計のテントが数多ある中、発売から四十年近くも生き延びてきたムーンライトは、車でいうならフォルクスワーゲン、二輪でいうならスーパーカブ、駅弁でいうならシウマイ弁当、チキン弁当にも匹敵する長寿商品です。その名作をこれからも使い続けたいというのが最大の理由でした。フライシートを一新し、あと10年は戦い続けるつもりです。
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