日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2016 - ぼくさん

2016-11-05 23:48:23 | 居酒屋
三軒で七杯飲み干しいよいよ千鳥足になってきましたが、この店へ寄らずには終われません。「ぼくさん」で高知の夜を締めくくります。
高知のトリとしてすっかり定着した感のある当店ですが、ここを訪ねるときの展開は紋切り型です。遅い時間になっても賑わっており、わずかな空席に滑り込むのが一つ。日本酒バーとしては異例ともいえるほど突き出しが充実しており、余計に盃を重ねてしまうことが一つ。隣り合わせた常連と店主を交え意気投合するのが一つです。本日も見事なまでに筋書き通りの展開となり、看板となったところで辞去しました。

ぼくさん
高知市帯屋町1-12-9
088-822-4535
-100AM(LO)
月曜他不定休

豊之梅
突き出し二品(さより南蛮漬け・ほうれん草炒め)
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中国四国縦断ツアー 2016 - かもん亭

2016-11-05 22:26:07 | 居酒屋
「一釣」「どんこ」の二軒をはしごし、酔いが回った上に腹具合も限界に近付いてきました。しかし時間にはまだ猶予があります。そして何より、この時期の高知へ来て鰹をいただかずには終われません。その鰹を目当てに「かもん亭」へ飛び込みました。
「一釣」を遅い時間の切り札と評しましたが、こちらも日付が変わるまで呑め、なおかつ日曜も開いている貴重な店の一つです。実は、先ほど振られた二軒目というのがここでした。呑み屋街から外れた電車通りの反対側にありながらの盛況ぶりが示す通り、丸刈りの若い店主の腕と目利きは確かであり、広々した一枚板のカウンターの居心地も上々。穴場として覚えておきたい一軒です。

かもん亭
高知市はりまや町2-3-13
088-885-0855
1730PM-100AM
火曜定休

安芸虎・文佳人
突き出し(甘露煮)
カツオタタキ
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中国四国縦断ツアー 2016 - どんこ

2016-11-05 20:53:28 | 居酒屋
近年高知の一軒目として世話になってきたのが「くもん屋」ですが、今回は残念ながら満席で振られてしまいました。ただし九時近くにもなれば多少は空いてくるだろうとも予想しました。その一方で、この時間なら「どんこ」もお客が一巡して落ち着く頃ではないかと思われました。そこで「どんこ」に電話を入れてみて、空いているなら行き、そうでなければ「くもん屋」にもう一度飛び込むという方針を立てました。こうして電話をかけたところ、空いているとの返答があったため、本日の二軒目は決まった次第です。
鎖付きの眼鏡をかけた、作家か芸術家のごとき風貌をした店主が黙々と包丁を捌き、軽妙な若主人が接客するというのが当店の布陣でしたが、今日はその店主の姿がなく、代わりに若主人が腕を振るっていました。しかし、立ち位置は変わっても軽妙な客あしらいは健在です。惜しむらくは、若主人の定位置がカウンターの奥側なのに対して、通されたのが玄関側に一つだけ残っていた空席だったことですが、九時を過ぎるとお客が次々引けていったことからすると、あえて遅く入れば状況は違っていたのかもしれません。そのような事情を承知したかのように、九時を過ぎると常連らしき一人客が現れ、若主人相手に一献傾けていました。早い時間は予約必須の当店ですが、遅い時間は入りやすいと分かったのは収穫です。次も時間を見計らってこの店を訪ねてみる手はありかもしれません。

酒亭どんこ
高知市はりまや町2-1-21
088-875-2424
1730PM-2300PM

赤野・美丈夫
突き出し(どろめ)
鯖たたき
すり身天
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中国四国縦断ツアー 2016 - 一釣

2016-11-05 19:31:32 | 居酒屋
今回の活動では夜の部の開始時刻が総じて早く、初日の尾道は六時前、昨日の松山でも八時台には一軒目に入りました。そして本日の高知では七時台です。しかし早ければ早いほどよいというものでもありません。特に週末の場合、店が混み合う時間帯に重なってしまうからです。本日は見事なまでにそのような展開となりました。
まず訪ねた「くもん屋」には予約満席で振られ、次いで向かった「仙樹」も混んでいるのが店先から分かったため敬遠。次に訪ねた店ではまたも予約満席で振られました。これでは「どんこ」もおそらく満席でしょう。居酒屋天国の高知といえども、一軒目にふさわしい店ということになると選択肢は絞られてきます。次も外せばいよいよ後がなくなる状況の中、安全策を採って電話を入れるという展開は前夜の松山と同様です。幸いその「一釣」に滑り込みました。

店名の通り、釣り師でもある店主が造った店です。それだけに魚介の品揃えは数多ある高知の酒場の中でも屈指であり、本日の品書きにも地物、天然の文字が散りばめられています。昨年高知を訪ねたとき、この店を遅い時間の切り札と評しましたが、これは比較的遅くまで開いているという事情によるものであり、内容的には一軒目に回しても十分成り立つ店なのです。腹具合も万全な一軒目に訪ねた以上、ここはやはり刺盛を注文するのが順当というものでしょう。最初の注文は自ずと決まりました。
1800円という値段から、豪勢な盛り合わせを想像したところ、やってきたのは三点盛りでした。しかしこの三点というのがいずれも地物かつ天然物のスジアラ、本鮪、カンパチで、それぞれ厚く大きく切られたものが三枚ずつ盛られています。高知といえば一も二もなく鰹を連想しがちな中、あえて鰹を入れずに厳選された高級魚を盛り合わせるところに、店主の並々ならぬこだわりが窺われる一皿でした。

居魚屋一釣
高知市帯屋町1-10-7
088-823-8845
1800PM- (売切御免)

一番搾り
久礼・美潮・亀泉
突き出し(中華風なます)
刺盛三点
どろめ
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中国四国縦断ツアー 2016 - 南国

2016-11-05 18:28:05 | 四国
高知に着きました。三時間弱の移動は昨日のフェリーと奇しくも同様でしたが、予想通りに退屈させられました。
松山道といえば、山の中腹から瀬戸内海と沿岸の町を一望する、高速道路にしては珍しく眺めのよい路線です。それだけに、自走とは一味違う楽しみがありはしないかと淡い期待を抱いたものの、これが全くの空振りでした。自走の場合、線形や他車の動きに目を配りつつ認知、判断、操作をしながら走るのに対して、バスに乗った場合当然ながらそれらの作業がありません。いわゆる人馬一体感が全くないため、ただでさえ単調な高速道路がなおさら単調に感じられ、すぐさま眠くなってしまいました。窓ガラスに東日本の安い通勤電車のごとく遮光のフィルムが張られていて、せっかくの車窓が台無しになっているのも残念でした。
やはり、高速バスは単なる移動手段以外の何物でもなく、航空機と同様乗らずに済めばそれに越したことはないようです。今回は松山と高知を掛け持ちせざるを得なくなったことにより、このような選択に至ったわけなのですが、同様の現象は徳島と高知の掛け持ちでも起こるのでしょう。高知は四国の他県と分けて行った方がよいのかもしれません。

何やら興ざめさせられましたが、そうまでして高知へ来たのは何といっても酒場めぐりのために他なりません。さすがは南国、長袖シャツに雨合羽を羽織った昨日までとは一変し、現在の気温は16度あります。今夜は半袖シャツで乗り切れそうです。風呂は道後で済ませてきたため、早々に呑み屋街へ繰り出します。
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中国四国縦断ツアー 2016 - 塗り替え

2016-11-05 15:37:43 | 四国
電車を撮って時間切れという流れは昨日と同じになりました。土産を買って宿に預けた荷物を引き取り、大街道のバス停から高速バスに乗り込みます。
昨日も今日も雲一つない快晴だったにもかかわらず、それを十分生かしきれなかったのが惜しまれます。しかし、交通機関を使った旅という性格上、車に比べて行動範囲が制約されるのは致し方ありません。連日好天に恵まれていることには感謝すべきでしょう。
ちなみに、今回電車を撮っていて気付いたのは、橙一色に塗られた車両が散見されることです。広告車かと思いきやそうではなく、IYOTETSUのロゴだけが入っており、バスも同じく一色に塗られていました。いわゆるCIとやらで新たな塗装を導入したようです。しかし単色というのも芸がなく、黄色に塗られた115系のような違和感を覚えます。さらには使われている橙色が従来よりも派手な色になっているのもいただけません。新車はともかく、昔からの電車には、クリームと橙のツートンカラーこそふさわしいと思うのですが。今後全車が杓子定規に塗り替えられてしまうとすれば残念です。
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中国四国縦断ツアー 2016 - 道後温泉本館

2016-11-05 14:16:57 | 温泉
電車で道後温泉に移動し、湯築城を一周して軽く汗をかきました。その汗を温泉で流すという展開はまことに理想的です。
朝晩合わせて二度入れる状況なら、一回を本館、もう一回を椿の湯にするのが順当のところ、昨晩見送ったことにより入れる機会は一回限りとなります。その結果選択肢は自ずと前者に絞られました。

★道後温泉本館
松山市道後湯之町5-6
089-921-5141
600AM-2230PM(最終受付)
入浴料410円
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
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中国四国縦断ツアー 2016 - アサヒ

2016-11-05 11:36:31 | B級グルメ
喜多方のラーメンと同様、松山の鍋焼うどんもはしごが基本となります。しばしの腹ごなしを経て「アサヒ」の暖簾をくぐりました。
経験上、混むのを避けたいなら遅くとも11時台の前半には入るべきと考えていました。そのつもりで乗り込むと、テーブルは早くもあらかた埋まった盛況。一つだけ空いていた小上がりに通されるという結果です。店を出る頃には行列とは行かないまでも何組かの待ち客が出ていました。相変わらずの繁盛ぶりです。
「ことり」の味がほぼ記憶通りだったのに対し、こちらの味はこれほど甘かったかと思うほどの甘口です。昨日「せくら」でいただいた鍋焼うどんも甘口に仕上げられており、どちらかといえば「アサヒ」寄りかと思っていたところ、本家の甘さはその比ではなく、汁一滴残さず飲み干すと喉が渇いてきます。しかしこの甘辛い出汁がよいのです。こちらが完食したのを見計らったかのように、すかさずお冷やを注いでくれるお姉さんの心遣いもありがたく感じられました。

アサヒ
松山市湊町3-10-11
089-921-6470
1000AM-1800PM(売切御免)
水曜定休
鍋焼うどん550円
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中国四国縦断ツアー 2016 - ことり

2016-11-05 10:19:05 | B級グルメ
観光旅館に泊まったこともあり、宿の朝食バイキングにも興味を引かれるものはありました。しかし松山での朝食といえばこれしか考えられません。毎度おなじみ「ことり」の鍋焼きうどんをいただきます。
ここも何度となく訪ねて今更書き留めるべきこともなくなってきましたが、今回気付いたことの一つとして磨り硝子があります。玄関、欄間、窓、さらには座敷との仕切に至るまで、いずれも木のサッシが残っているのは当店の特徴の一つですが、それぞれに異なる模様の磨り硝子がはめ込まれているのです。当時の職人による丁寧な仕事ぶりが感じられる名建築です。
ちなみに変わったことが二つあります。一つはうどんが値上げされたこと、もう一つは新顔のお姉さんが加わったことです。いつ行っても年配の店主とおばちゃんが仕切っていて、五年、十年先にはどうなるのかと他人事ながら気がかりでしたが、次代の担い手が現れたのでしょうか。この店が末永く受け継がれてくれれば幸いに思います。

ことり
松山市湊町3-7-2
089-921-3003
1000AM-1400PM(売切御免)
水曜定休
鍋焼うどん550円
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中国四国縦断ツアー 2016 - 三日目

2016-11-05 08:25:42 | 四国
おはようございます。昨晩は10時台に早々と戻り、そのまま布団に倒れ込むという結末でした。夜半に起きて出直すという芸当も当然できませんでした。しかし、早寝をしたならその分早起きできるかと思いきや、目が覚めたのは昨日とほぼ変わらない時刻でした。出発前から寝不足が続き、よほど疲れていたということでしょう。久々の松山が一軒限りで終わってしまったのは惜しまれますが、高知へ乗り込む前に疲労を回復できたのは大きいものがあります。
主義に悖る部分はあるものの、本日は高速バスで高知へ移動します。というのも、高速バスが2時間半で3600円なのに対し、列車は所要時間で一時間以上、運賃、料金に至っては倍以上もかかってしまい、交通費と酒代を普段異常に注ぎ込んでいる本活動では採りづらい選択なのです。バスが出るのは午後三時、それまでは宿に荷物を預けて松山市内で活動します。
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