日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

中国四国縦断ツアー 2016 - 一釣

2016-11-05 19:31:32 | 居酒屋
今回の活動では夜の部の開始時刻が総じて早く、初日の尾道は六時前、昨日の松山でも八時台には一軒目に入りました。そして本日の高知では七時台です。しかし早ければ早いほどよいというものでもありません。特に週末の場合、店が混み合う時間帯に重なってしまうからです。本日は見事なまでにそのような展開となりました。
まず訪ねた「くもん屋」には予約満席で振られ、次いで向かった「仙樹」も混んでいるのが店先から分かったため敬遠。次に訪ねた店ではまたも予約満席で振られました。これでは「どんこ」もおそらく満席でしょう。居酒屋天国の高知といえども、一軒目にふさわしい店ということになると選択肢は絞られてきます。次も外せばいよいよ後がなくなる状況の中、安全策を採って電話を入れるという展開は前夜の松山と同様です。幸いその「一釣」に滑り込みました。

店名の通り、釣り師でもある店主が造った店です。それだけに魚介の品揃えは数多ある高知の酒場の中でも屈指であり、本日の品書きにも地物、天然の文字が散りばめられています。昨年高知を訪ねたとき、この店を遅い時間の切り札と評しましたが、これは比較的遅くまで開いているという事情によるものであり、内容的には一軒目に回しても十分成り立つ店なのです。腹具合も万全な一軒目に訪ねた以上、ここはやはり刺盛を注文するのが順当というものでしょう。最初の注文は自ずと決まりました。
1800円という値段から、豪勢な盛り合わせを想像したところ、やってきたのは三点盛りでした。しかしこの三点というのがいずれも地物かつ天然物のスジアラ、本鮪、カンパチで、それぞれ厚く大きく切られたものが三枚ずつ盛られています。高知といえば一も二もなく鰹を連想しがちな中、あえて鰹を入れずに厳選された高級魚を盛り合わせるところに、店主の並々ならぬこだわりが窺われる一皿でした。

居魚屋一釣
高知市帯屋町1-10-7
088-823-8845
1800PM- (売切御免)

一番搾り
久礼・美潮・亀泉
突き出し(中華風なます)
刺盛三点
どろめ

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