日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

はまなす惜別乗車 - Maxとき350号

2016-01-31 21:41:16 | 甲信越
先週末の小旅行では、MaxことE4系を嫌ってE2系で運転される最後の列車に乗った結果、九時台という前代未聞の早い帰着となりました。そこまでして避けようとしたのは、二週続けてMaxに乗せられるという苦行を避けたかったからに他なりません。まことに不本意ながら、悪名高きE4系が本活動の最終走者となります。
「いなほ」のグリーン車には三千円を支払う価値が十分にあります。しかし、この車両にはグリーン料金どころか530円の指定席料金を支払う価値もありません。当然自由席の列に並びました。早々と並んだため、前後三列分しかない平屋の区画も選べる状況です。しかしそのようにはしませんでした。というのも、平屋だからといって広々しているわけでも何でもなく、天井の高さは全く変わらないと分かったからです。それなら眺望に勝る分だけ二階席の方がまだましというものでしょう。
それに加えて気付いたことが三つほどあります。一つは、ただでさえ余裕のない荷物棚の高さが平屋の部分ではさらに狭まり、自分の大荷物では持て余すということです。しかも、その荷物棚の所々を何かの機器箱が占領していて、貧弱な収容力がますます犠牲になっています。さらには、リクライニングシートの内側の肘掛を跳ね上げても、背もたれの間に隙間がないため、背もたれに支えた肘掛が肩の部分に当たってしまいます。これでは肘掛を上げる意味など全くなく、最初から固定式にした方がはるかにましです。乗車するたび構造的な欠陥がいくつも露呈する車両が、我が国の鉄道史上に存在したのでしょうか。今回も大いに興ざめさせられました。
今春の改正でE2系が北陸新幹線から引退しようとする中、E4系はいつまで上越新幹線に居座るのでしょうか。せめて最終列車だけはE2系に戻ってくれればよいのですが。

★新潟2133/Maxとき350(350C)/2340東京
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はまなす惜別乗車 - 三吉屋

2016-01-31 20:48:59 | B級グルメ
新潟では中華そばをいただくつもりだと先刻申しました。新潟で中華そばといえば自分の中ではここしかありません。駅南の「三吉屋」を約一年ぶりに再訪します。
注文したのは前回品切れだったチャーシューメンです。黄金色のスープを満たし、極細麺の上にこんもりと葱を盛って、その葱を中心にチャーシューを七枚乗せ、出来上がった山の上になるとを乗せれば一丁上がり。しみじみ鑑賞したくなるほど美しい出で立ちと、素材の持ち味を活かした薄口の味わいは毎度ながら秀逸です。
ちなみに今回気になったのは、隣客が注文していたもやしそばです。読んで字のごとく、炒めたもやしを盛ったもので、こちらも見るからにうまそうでした。薄味の中華そばに、炒めたもやしの塩味とシャキシャキした食感が加わることで、全く違う味わいになるのだろうと想像します。次の機会はこちらを試してみるのもよさそうです。

三吉屋 駅南けやき通り店
新潟市中央区米山1-6-10
025-241-0937
1100AM-1400PM/1730PM-2300PM
火曜及び第三水曜定休
チャーシューメン大盛850円
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はまなす惜別乗車 - 新潟到着

2016-01-31 20:19:39 | 甲信越
二本の列車を乗り継いで日本海側を縦断し、一日かけて新潟にたどり着きました。吹雪いていた津軽から南下すればするほど雪が少なくなり、秋田市街にも積雪がほとんどなく、この先もう雪はないのかと思ったところが、庄内平野と越後平野はかなりの積雪です。ただし、雪煙が舞い上がる庄内平野と、窓に水滴がつく越後平野で雪質は全く違います。暗い中でも一目で分かる車窓の変化が印象的でした。
最終の一本前の上越新幹線に接続する状況ではありますが、新潟まで来ておきながら、列車の乗り継ぎだけで終わってしまうのも面白くありません。最終列車まで粘ってから帰ります。
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はまなす惜別乗車 - いなほ14号

2016-01-31 16:50:39 | 東北
市民市場で土産でも買って行くかと思ったところが、あいにく定休の日曜に重なり、寿司屋以外は皆休業でした。三時間の滞在はヤキメシ以外にさしたる収穫もないまま終わり、「いなほ」で秋田を後にします。
自分以外の同行者が皆「こまち」で帰路につく中、あえて羽越本線経由を選択したそもそもの理由は、「こまち」では帰りが早くなりすぎることにあります。冬ならば荒天にならない限り羽越本線経由の方が楽しめるだろうという考えもありました。そしてもう一つの決め手となったのが「いなほ」のグリーン車です。
四列座席のお粗末なグリーン車を量産する東日本が、この列車に限っては何を血迷ったか三列座席のグリーン車を造りました。それも、種車の普通車時代は前後二組、合わせて四席分が置かれていた場所に、椅子を一組設置して前後の席との間を仕切った、半個室といってもよい構造です。以前新潟から酒田まで乗ったとき、グランクラスにも引けを取らない豪勢な座席にいたく感服し、再度乗車の機会をうかがっていたのでした。その機会が今回巡ってきた次第です。
発車から小一時間で暗くなる時間帯だけに、日本海を車窓に眺めることのできる区間は限られ、初回ほどには楽しめないかもしれません。しかし、鉛色の空と日本海が暮れて行く水墨画のような世界も、それはそれで絵になるだろうと期待しています。新潟まで三時間半の大名旅行です。

★秋田1636/いなほ14(2014M)/2007新潟
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はまなす惜別乗車 - 末廣ラーメン本舗

2016-01-31 15:44:06 | B級グルメ
秋田駅前でラーメンといえば、「末廣ラーメン」か市民市場の「支那そば伊藤」が代表的なところですが、後者については閉店時刻の三時を回ってしまい、選択肢は自ずと前者に絞られました。ただしいただくのは中華そばではなくヤキメシです。
京都「新福菜館」の流れを汲むことで知られる当店ですが、本家でもここでも、中華そばと並ぶ看板であるヤキメシをいただいたことがありません。中華そばを目当てにして行く以上、ヤキメシだけを選ぶことは考えにくく、だからといって両方頼めば千円に達し、自分にとってはラーメン屋で支出しうる範囲を超えてしまうからです。しかるに今回は、直近に本家の中華そばをいただいてから一月少々と間隔が短く、またこの後新潟でも中華そばをいただくという構想があります。ヤキメシを試すにはよい機会と判断した次第です。
こんもりと盛られた焼飯は、中華そばのスープと同様黒っぽく、見た目通りの濃い味付けです。見た目の割に塩辛さより醤油の味わい深さが感じられる中華そばのスープに対し、ヤキメシでは塩辛さの方が前面に出てくるようです。具もわずかばかりの細切れ肉に葱のみと簡素で、専らご飯のパラパラした食感と塩辛さを味わうものという印象を受けます。ヤキメシについては、単品よりも中華そばと組み合わせることにより真価が発揮されるのでしょうか。本家でも一度試してみる価値はありそうです。

末廣ラーメン本舗 秋田駅前分店
秋田市中通4-15-1
018-825-1118
24時間営業
ヤキメシ550円
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はまなす惜別乗車 - 秋田到着

2016-01-31 15:23:43 | 東北
日本海のめくるめく車窓もあって、五時間半の長旅は思いの外早く過ぎ去りました。秋田に到着後、「こまち」で帰る仲間と別れて一人旅に戻ったところです。
北斗星」のときと同様、延々酒盛りに興じて顰蹙を買う事態も懸念される中、蓋を開ければ平穏無事に終わりました。これは昨夜の宴会で疲弊していたという事情によるところが大でしょう。やはり皆少しずつ歳をとりつつあるようです。
新潟行の「いなほ」が出る四時半まで、正味三時間の滞在です。このところ二回続けて市民市場の回転寿司の世話になってきましたが、昨夜の宴会に続き秋田までの車中でも散々呑み、さらに重ねて呑む気力がありません。駅前を申し訳程度に散策し、腹がこなれたところでラーメンでもいただいて切り上げようかと考えています。
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はまなす惜別乗車 - リゾートしらかみ2号

2016-01-31 08:15:05 | 東北
買い出しを済ませて長い跨線橋を再び渡り、「リゾートしらかみ」に乗り込みました。趣味的には今一つ見所に乏しい観光列車ではありますが、秋田までの所要時間は約五時間半、つまり博多行の新幹線以上の長旅です。新幹線至上主義が蔓延し、その他の列車がことごとく廃止・短縮されて行く中、いずれはこの列車が我が国屈指の長距離走者として注目されるようになるのかもしれません。

★青森810/リゾートしらかみ2(8632D→8522D→8622D)/1331秋田
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はまなす惜別乗車 - 青森まちなかおんせん

2016-01-31 07:19:22 | 温泉
そのようなわけで、駅から歩いて温泉にやってきました。その名も「青森まちなかおんせん」です。
以前も世話になったことがあり、青森にしては珍しい、循環塩素消毒の取るに足らないお湯だということは承知していました。しかし、夜汽車を降りて朝風呂を浴びられるだけでも十分ではあります。塩素消毒しているという割に、ほとんど塩素臭がしないのも好材料です。
場所のよさもあって館内は早朝から大賑わいです。大荷物を抱えた旅行者も少なからずおり、その多くは我々と同様「はまなす」から降りてきたのでしょう。「はまなす」も「スーパー白鳥」も姿を消して、青森駅が途中駅ですらなくなったとき、この賑わいがどう変わるかが気になります。

青森まちなかおんせん
青森市古川1-10-14
017-762-7577
600AM-2300PM
入浴料420円
泉質 ナトリウム塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 45.1℃
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はまなす惜別乗車 - 三日目

2016-01-31 06:38:30 | 東北
おはようございます。その後洞爺の通過まで見届けてから眠りに落ち、長万部の停車時には夢の中でした。函館で一旦目覚めたものの、車外には出ずそのまま眠り込んで、青森到着20分前を知らせる車内放送で目覚めるという顛末です。かなりの雪が降っており、青森駅は唄の文句の通りに雪の中となっています。
本日はまず駅の近くの温泉で朝風呂を浴び、市場で買い出ししてから「リゾートしらかみ」で秋田へ向かいます。「こまち」で帰る他の同行者とはそこで別れて一人旅に戻り、「いなほ」と上越新幹線を乗り継いで帰るというのが本日の予定です。
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